「独立自尊」の低下

今年ももうすぐ、新入社員の講習が始まろうとしている。
電話の受け取り方とか、挨拶の仕方、人との接し方あるいは
社会に参入するための心構えとかが、いつも主流項目だと
聞いています。
ここ数年の新規入社した社員を見ていると、在学中にもう少し
メンタルな面を、教えてもらいたいような気がしてならない。
慶応義塾大学の創立者、福沢諭吉の言葉に「独立自尊」と言う
「教育の原点」ともいえる言葉がありますが、この事は企業に
おいても、人材教育の中で最重要な事柄であります。
その意識を社員がどれほど認識しているかによって、
企業の活性化が,有る・無し・の評価となるからです。
独立とは説明するまでもなく、自立することであり、自尊とは
自分で自分の優れている面を自覚し、自信をもって自己を
尊重しながら歩むことであると、解釈できます。
しかしながら、自分はどうせ駄目人間だからと、自分から行動を
起こそうとはせず、指示なしでは動こうとしない、いや動けない
社員が増えていると聞きます。
特に、技術等や開発型、サービス型等を主力におく製造業に
とって「独立自尊」を欠いた社員が多いとすれば致命症に
成りかねない。
ましてこれからの日本製造業の、世界での役割が開発型、サービス
型、「物づくり企業」となっ行くと、言えば
なおさらなことである。
パズルの世界に、例えるのは少し乱暴かも知れませんが
社会全体をパズルに、ピースを人に例えた場合
パズルは、一つとして必要でないピースは無いし、たつた一つの
ピースがかけても、成り立たない。
この社会に不必要な人など存在しないし、それぞれが、それぞれ
の役割を持って、存在してる意味を、原点に戻って確認すべき
時代が来たような気がします。

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