老兵の半生(がむしゃらな出航)

1973年1月、自宅脇の3坪ほどの小屋を改造し
ダイキャスト製品のバリ取りの、下請けを始めました
工具は鉄鋼用のヤスリと、エンドレスと言う回転式の布
ヤスリ。後は作業台だけ、50代の知り合いの
おばちゃん二人に、手伝っていただき
なれない仕事で、手のひらに「まめ」を作りながらの毎日
でした。
夕方出来た品物を、車で運び帰りに次の日の、品物を
貰ってくる。
夜は伝票の整理、帳簿類の記帳、就寝がいつも11時ごろ
朝は、6時からその日の仕事の段取り、一日の時間が全て
仕事一色でした。
夜外にでかける事も、お酒を飲むこともすべてしない日が
その後三年ほど続きます。
現在も、晩酌の日が一日たりとも有りません。
今は外で飲む機会が、多々ありますがアルコールは
あまり好きでないのかもしれません。
その後、仕事場を改築できるようになり、庭を全部潰して
15坪ほどの二階建てを作り、動力電気をいれ、卓上ボール盤
を数台と、タップ盤一台を入れ社員も、5名ほどに増え
取引先も、安定して仕事を出してくれるように、なり
なんとか、いけるのかなと思い始めていました。
その頃、子供も長男と次男を得ていましたし、父親も
退職して、仕事を手伝ってくれていました。
私も33歳、ようやく自分の進む方向に、納得する充実した
生活の中で、眼をギラギラさせながら狼のように、
仕事にまい進しておりました。
・・つづく・・

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