老兵の半生(卒業)

1965年24歳、ようやく高校の卒業を迎えた私。
その年の世相、経済は、実質成長率は5%以下で、倒産件数が
増え、日銀の公定歩合の三度の引き下げがあったり
政府が公共事業に、1000億の繰上げ支出をしたり
戦後初の赤字国債を発行したり、現在の景況にもにた
経済の悪化に、不安を募らせていた。
海外ではベトナム戦争の激化、インドネシァではスカルノ
大統領の失脚、アイビースタイルの流行、10代の三種の神器
がエレキギター、レコード、テープレコーダー
流行歌に美空ひばりの「柔」バーブ佐竹が「女心の歌」
田代美代子が「愛して愛して愛しちゃったのよ」で
新人賞を取ったりして、とにかく流行歌の多彩な年
その後始まる「いざなぎ景気」前の混沌とした年だった様な
気がいたします。

高校を卒業すると同時に、現況の職場環境に飽き足らない
心が又もくもくと高まってきまして、その後6年ほど
鉄工所、セールスマン、バーテンダー、プレス会社の営業
等々を転々と、渡り歩いていました。
1972年3月結婚しました。妻は当時看護婦で他市の病院に勤務
しておりました。今度こそ現在の仕事で落ち着かなくては
何度も自分に、言い聞かせたのですが、それでも
私のやることはもっと他にあるような気がして、
なりませんでした。
新婚生活の中でも、いったい俺は何をやりたいのだろう
自問する日々が続きました。

・・つづく・・

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