HOME > 創業者の記憶 ~吉田功~

2月の雨

今朝は早くから雨
2月の雨は珍しい。春まで後一ヶ月か、道端に高く積み上げられた
積雪の壁も、足元から解け始めている。
あれほどの積雪が消えていくのだから、季節の移ろいとは
手品の連続の様である。

スナックでのひと時

昨夜法人会会合の後、ふらりとあるスナックの扉を開ける
カウンターは、沢山の客で埋まっていた。
席がないなと思い、引き返そうと思ったら誰かが、私を
呼ぶ声がした。「ここ席があるよ」振り返ってみると
知人の夫婦が中睦まじくカウンターで、飲んでいた。
みると1人分の席の上に外套が乗っていて、それをどかして
そこへ私を招いていたのだ。久しぶりの出会いである
いつも一緒で、別々で会った記憶はない。
夫婦で商店を経営していて、奥さんは大分年下で若い。
ボトルを差し出して、どう一杯と進める"マッカラの12年
ものである、「随分いいもの飲んでるね」と言いながら
しばし地域の景況や、世間話に花を咲かせて来た。
時々年甲斐もなく、スナック等に顔を出すのも普段交流の
少ない知人等に出会い、何気ない話の中で仕事とは違う、
地域のにおいを嗅げるからかな。

部下を叱る

部下を叱るということは、中々難しいことであるが
時として方向性が間違っているときは、その行為や施策を
叱らければならない。時として社員どおし庇いあう雰囲気が
社内に蔓延すると、大変な事になる。納期を重んずるあまり
受注数以上の数を作り常に在庫を持つ。
必要な数を必要なときまで作る指示をするのが
生産管理の仕事であり、多種多様の"ものづくり"の中で
どう納期管理を行なうか、それによって在庫という無駄な
経費を削減できる。売り上げに結びつかない生産活動は
あつてはならない。生産活動の中に常にコストダウンの
意識を持って指示系統をしてもらいたい。
権限譲渡の中で、見られる現象に今日は久しぶりに部下を
叱る。

バレンタインデー

幼稚園年少、小学一年生、小学二年生の孫達より
手作りのバレンタインデーチョコが届く。
出勤すると、女子社員の代表が私の部屋にバレンタインデー
チョコを届けてくれた。
チョコを送る意図は、送る側にとって様々な思いはあるで
しょうが、受け取る側にとってはいくつになっても
ほのぼのとした感じがする。年代を超えて人と人の
つながりを、かもしだすこの風習はとても日本的で
外来の風習、或いはお菓子メーカーの戦略と言われながらも
この国に定着していると言う事は、盆暮れの贈り物によって
隣人との絆を強めてきた、日本人的要素がぴったりの
風習なのでしょうね。

三歳の頃の時代背景にタイムスリップ

昨日ふらりと、米沢のマイカルに出かけた。
妻や孫にに促されての映画鑑賞は、年に一、二回行くが
1人での鑑賞は、殆どない。何を見るでもなくなにげなく
出かけた。たまたまタイミングよく十分後だとこの映画が
始まりますよと、受付の人に言われ見たのが、「太平洋の奇跡」
と言う、第二次世界大戦末期のサイパン島における、
米軍将校と日本軍将校の人間的、心の交流を描いた映画で
あった。本当にあった事実を元に脚色し作成したとの事で
戦争と言う殺し合いの中で、命の大事さを訴える、内容で
あった。今の日本はよく平和ボケしていて、人の命の大切さ
大儀の元で命を懸けるという意味すら忘れ、ただひたすらに
我欲のみに殺人を起こしたり、人情の衰退した社会の中で
自ら命を絶つ姿が、多発している。「無縁社会」と言う言葉が
氾濫する背景、六十数年前の日本の人々の絆に溢れた人々の
姿を、せめて書籍や映画によって振り返って見るのも
一考だと思うのですが。