HOME > 創業者の記憶 ~吉田功~

今日嫁入れ



かねてから、開発を重ね一号機をベースに様々な改良を
重ね、今回私も満足できる第四号機の嫁入れ先が決まり
今日出荷の日を迎えました。この装置は一号機から比べると
価格も安く、高機能でコンパクト、自信作である。
弊社オリジナル装置の中では、特に力をいれて来たものであります
何時もの如く、出荷前の社内総研を行い、設計、電気、
部品、組み立て等に携わった社員全員の前で、稼動させ
そのスムーズな、動作を眺め社員に製造技術とノウハウに
自信を感じてもらい、よりいっそうの装置開発に、努力
をしてもらうため、装置完成時に毎回行っています。



日本列島水浸し

今年は大きな災害が次々と日本列島を襲ってくる。
地震、原発、集中豪雨、今日は非常に強い台風第15号
がまもなく、東北地方を直撃するという。
中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sで名古屋
地域を水まみれにし、今夜0時頃には山形県に到達と言う。
自然エネルギーの強大さには、震撼させられる
どうなっているのか日本。戸締りをしっかりしただ通り過ぎる
を待つばかりであり、今日は残業を打ち切り早めに帰宅して
もらおう。新幹線も米坂線も終日運休だという。
所詮人間は自然には逆らえない。謙虚に接していくことを
心がけるしか有るまい。

老兵の半生 分かれ道7(第一線を退く)

1972年31歳にて、始めた町工場2011年9月70歳にて
長男に会社の舵取りを託す。
子供たち(長男、次男)も一般的に成長し、仲も良く同じ
職場で会社を支えてきた。親としての役目は無事終了
会社も創業者としての役目も、まずはうぬぼれで合格したかな
と思っている。今度は私自身の残された時間をどう使っていくか
じっと自分を見つめなおさなくてはなるまい。
仕事してきた今までより、難しい問題かも知れない
何処まで老年の生き方を、自立して過ごせるか、他に迷惑を
掛けずにソフトランディングする事ができるか、考えて
行かなければならない。決して弱気で言っているのでなく
そうありたいと思っている。勿論人生なんてものは思う
通りに事が運ばないものであるが、健康も体力も気力も
何時までも続くものではないが、夢と信念はその瞬間まで
維持したいと思うのが、大方の人達の思いで有るだろう
「君は何を言いたいのか」といわれそうな文であるが
人の人生の中で、様々な多くの枝道や分かれ道を歩む事が
有るが、その道その道に入ったとき、生き方の主題が違ってくる
と言うことを話したかったのです。他人の批評は別にして
自分の選んだ道は、すべて自己責任の世界、リスクもリターン
もすべて自分の力量と人格に付随するものと思います。

眼は心の窓

一夜にして気温が晩秋の様な、肌寒さに変わり朝の雨音。
起伏の激しい人の心の様を思わせるような、天気を繰り返して
夏の終わりから秋の深まりに、季節は移行していく。
三連休も終わり、又忙しく社内業務が何時ものように始まる
休み明けの社員の顔を朝礼で、一人一人見回す。
全員が出社、疲れているような顔もなくほっとする。
人と向かい合って、その人の目を見て話していると、その人が
疲れているか、不満を感じているか、悩み事を持って
いるか、眼の中にその感情が表われる。
口で話さなくても、目は心の窓と言われるくらい自分の
感情を話している。子供は全くストレートに目に感情を
表す。孫などにはそれによって接し方を変えている。
社員に対しても、上司はいつも相手を思いやることを心がけ
朝は部下の目をみて「おはよう」と声掛けして
心に余裕をもって行動を始めよう。

今日から三連休

朝から蒸し暑い。一部納期が迫っている装置のデバックで
五名ほど出社している。街中はお祭りで、獅子舞や子供神輿で
賑わい、西根地区の古代の丘でのイベントには、
各地より若者たちが、大勢集まっているようで
会社隣地の臨時駐車場には、朝からぞくぞくと車が
駐車している。そこからシャトルバスが何回も若者たちを
古代の丘に運んでいる様子が伺える。
なにか音楽関係のイベントみたいだ
どんな形にしろ街中が賑わいを見せることは、いいことだ。
中秋の名月が来たというのに、残暑が収まらない。毎日蒸し暑い
日がつづく、秋の気配がどうしても感じられない
目を閉じ耳を澄ますと、かすかにこおろぎの鳴き声で、
秋を感じる。