HOME > 創業者の記憶 ~吉田功~

五ヶ月の孫

「じいちゃんだよ」抱き上げて愛想をするとにこにこと
機嫌が良い。連休の一日次男が末っ子の孫を連れてきて
一日見ててほしいと、妻に預けていく。

今年五月に生まれたばかりの女の子、内外全てが女だけの
孫四人、全てが可愛くてしょうがない。
上の孫達は、この時期私が抱き上げるとすぐ泣き出していた。
「じいちゃんの顔怖いものね」平気で妻はそういっていた。
しかしこの孫は違う。何時あっても抱き上げると、にこにこ
なおさら可愛い、じっと孫を見ながどの年代まで、付き合える
のかなと、考えてしまう。

海外への転勤

取引会社の社長中国への突然の転勤との事。
本社命令との事でした。仕事関係だけでなく別団体での
交友もあり又出身高校では、後輩に当たる彼。たぶん56歳に
なっていると思う。本社役員の辞令と同時の転勤である。
過去にも七年ほどのアメリカ勤務を経験して、子会社の社長に
任命され、今度は中国の会社を面倒みてくれと言う話らしい
今までの会社規模より5倍くらいの規模と言う。
優秀で有るがゆえに、その役回りが巡ってきたのでしょうが
カウンターで席を並べて、水割りを交わしながら彼の白くなった
頭髪を眺めながら、エリート人生も楽ではないなあーと
思いつつ、「2、3年で帰れるかな」と呟いていた彼の眼に
激しい今の日本の企業事情が感じられた。
「健康にだけはきおつけて」そんな事しかいえない自分が
歯がゆかった。人生の枝道とはいえちょつとつらい。
勿論単身赴任だという。

バトンタッチ時の大事な事

税理士の先生の話。
新社長の必修科目とは、まず資金繰りを完全にこなせる様に
資金繰りとは、何ぞやの意味を良く理解する事。
次に人事権の会得、給料計算を通じて社員の業績を把握できる
小企業のトップは其処から始めなければならず、その次に
財務と労務の把握と生産管理への、指示系統幹部への
方針を立案提示していく。いわゆる人とお金を司って行かなければ
トップとしての役目は果たせないということである。
設計や事務系の間接業務社員の、机は一箇所に集め一部屋に
まとめる事が、コミニケーションや行動ロスを最小限に
抑える事が出来、効率がよい。いわゆる個室的でなく大部屋
方式の管理システムを組むべきであるという。
事務所内レーアウトを変える準備に取り掛からなければ
と早速検討することにした。いわゆる銀行方式のオープンな
レイアウトに挑戦することにしました。

少し景況感が出てきた業種

中小製造業はあまりパットしないが、建築、水道設備、土木
関連の建設業界の、当地区における景況はどの業種でも
現在猛烈な忙しさだと、異口同音に話している。
製造部門でもポンプメーカーは、作りたてならないほどの
忙しさだという。震災復興の影響が少しづつ出てきた感じ
らしい。大企業製造業、特に車関係は9月の日本銀行短観で
前回調査より大幅な、上昇幅であると新聞紙上に記載されて
いた。第三次補正予算が通過すれば、全体的に景況は回復
の道を歩むのであろうが、円高は勿論の事ユーロー安の
問題が、今後も糸をひく事になれば一時的な景況感で
終わるのではないかの懸念も感じられる。我々製造業中小
企業まで、景況感が反映せずに、不況の-スパイルに
陥る事の無いよう、野田政権にはしっかり方向性を見定めて
政務を行ってもらいたい。

工業系女子の職活の再考を望む

女子高校生の就職進路を見るとき、従来であれば事務系
サービス系、商業の接客系、介護系、理髪美容系、等々の
職種希望と就職が多かったし、工業系職場においても軽作業や
ラインでのアッセンブリが、大部分を占めていたことは
事実である。今日本の工業系製造業もマス的(大量)生産から
少量多種生産への道を歩み始めているし、大量生産も生産ロボット
の導入が加速しており、将来においては直接作業員が必要なくなる
生産方式が、定着してくると思われる。直接作業員が必要な
大量なものづくりは、好むと好まざるに関わらず東南アジア
地区に将来大部分の仕事量が移っていくのは、確実であります。
今当地区工業系製造業に、おいては少量多種生産や開発型
製品生産への転換を、図ろうと必死になっている企業が
多くなってきている。
そんな中で、加工プログラムや制御プログラム、配線設計
等への女子の進出が増大している。この地区においては
まだ少数であるが、他県では沢山の若い女子社員が、
コンピューターの前で、活躍している。いずれも"ものづくり"
企業の中での話である。弊社でも二名ほど頑張っています。
男子より緻密であってる職場かもしれない。
製造業の世界でも、現場作業や組み立てだけでなく、もつと
もっと知能的職場が、沢山在る事を知ってもらい挑戦して
頂きたく思っている現状です。特に長井工業在校女子には
頭の切り替えを望みます。