HOME > 創業者の記憶 ~吉田功~

ものづくり地域景況の今

アベノミクスの推移は、公共事業や高額商品の消費増に支えられ
総理の思惑通りの歩みを刻んでいる様に、一見見える。

しかしながら"ものづくり"分野においては、前年度を大きく下回っている
感じがする。関東地区、新潟地区、仙台地区、東北全般の状況は
確かに見積依頼の件数が、此処2ヶ月ほど増えては来ているが、中々受注に
結びつかない。車関係も国内生産数の落ち込みもあって、設備投資は-9.1%
の状況で推移しているようである。

今年は西置賜地域の製造業の件数も近年になく、不況型理由で減少し
雇用も建設関連の事業所に、頼らなければ成らない状況に陥っている。
長年"ものづくり"の町として、基盤技術の優位を誇ってきた長井市にも
一抹の憂いが漂う現状の状況である。

しかしながら、地元工業高校を抱え90%以上の卒業生の地元定着率、
人材には事欠かない、この地域にとって"ものづくり"産業の重要性は
不変のものと思っている。年末にかけての景況アップの光も見え始める
要素も、感じられる。
今日の私の運勢は、山形新聞に記載されている文によると
目の前の霧が晴れて、みとうしが良好とある、しばしの辛抱であると思われる。


「まだ出勤してるのですか?」

遠距離の顧客先の部長より、電話があり担当の専務も社長も不在のため
変わりに、私が出ると「会長まだ出勤してるのですか?」の言葉である。

長男が社長を引き継いでから、ちょうど今月で一年経過。
「まだ現役で毎日時間通り、出勤してますよ」と答えると「会社では邪魔に
思っているんじゃない」よく言うねと思いながらも、どこかで彼の言葉は
あたっているのかも知れないとも思った。

しかしながら、趣味に生きようにも趣味は無し、家にいても歳を重ねた男には
居心地があまりいいものでもない。まだまだ会社でやりたいことが、山ほど
あるし、夢もある。
創業者にとって、会社は子供のようなもので何時までも見届けていたいもの

社長以下幹部には、悪いが気力の続く限り、我慢してもらいたいと
思う。電話の彼には「まだまだ元気ですので、出勤し続けます
私を嫌がらずに、時には部長来社してよ」と電話を切りました。

静かなり中秋の夕暮れ

長井市の"川の駅"建設案件が、もう何度も議会否決で,又長井市の活性化が
5年遅れると、案じていましたが24日と25日の議会で、かろうじて可決。
ようやく調査費と基本設計の予算が議会通過を見たようです。

これでようやく近隣並みの、街中産業活性化と予定事業に行政の計画が
進むことに、なったようです。良かったですね次世代への希望を一つ
残す事、関係各位の頑張りにご苦労さんです。

夕暮れの空が美しく、ちょっぴり複雑な景色の中で、日が落ちて生きました。


ぼろぼろ鉄道北海道

乗客の安全をどう思っているのか、それとも点検オンチ株式会社か
JR北海道、考えられない会社組織。

ガバナンス不足というか、人命軽視というか組織が大きいとそれも許される
のか、あきれ果てる。トップの責任はどう取るつもりなのか。
又トカゲの尻尾きりで終わるのだろうか。

東電もしかり、あれほどの事故を起こしながら汚染水のもれも止められず
停止原発の再稼動を、急ぎ申請するために地元知事に理解を求めると言う
おかしいトップの行動。

車業界は販売車に不都合があれば、緊急にリコールを
宣言して、全ての販売車の修理を行い責任をはっきりする。
少しはこの業界の、経営指針をまねてみたらと、つくづく思う。

汗を流すか、頭を絞るか

面白い仕事の分け方を聞く、ある経営者仲間が雑談の中で、中小"ものづくり"
企業の内容の中でも、会社全体が汗を流して成り立っている所と
頭を絞りながら成り立っている所の大きく二つに分かれるのでは、ないかと
といわれた。

さて私はどちらの"ものづくり"をやってきたのかなと、
考えてしまった。若いうちは汗の流しっぱなしで、がむしゃらに動いてきたが
歳を重ねる毎に、汗も出せなくなりさりとて、頭を絞っても知恵が出ない。
と、苦笑してしまった。

産業構造が変わってきたといえばそれまでながら、海外頼りの現状。
創業43年、思えば遠くに着たもんだと、老いては子に従えの感あり。
彼の言った意味は、違った意味で言ったのだろうが、ついひがんで、解釈
してしまった。