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八乙女八幡神社「八乙女の舞」練習風景の取材【白鷹町】荒砥地区公民館

  • 八乙女八幡神社「八乙女の舞」練習風景の取材【白鷹町】荒砥地区公民館

           



白鷹町の八乙女八幡神社の例大祭(8月15日、16日)で披露される「八乙女の舞」の練習風景の取材に行って参りました。


「八乙女の舞」は、約20年以上大切に受け継がれてきた荒砥地区の地域伝統文化です。
平成2年に荒砥町誕生100周年記念として、八乙女の舞保存会が発足され、荒砥小学校5、6年生の女子児童がその伝統を受け継いできました。
現在、八乙女の舞保存会にかわって、昨年度より荒砥地区公民館事業として引き継がれております。


その歴史は、寛治元年(1087年)頃建立された八乙女八幡神社にて、源義家が東征の時、八人の乙女に舞をさせ戦勝を祈願したと言い伝えられています。
八乙女八幡神社は、置賜さくら回廊の記事内の「八乙女種まきザクラ」としてもご紹介しておりますので、ご覧ください。



今年は荒砥小学校から小学校5年生が5名、小学校6年生が2名、計7名が参加されています。
昨年は、5年生が2名、6年生が2名と、計4名の参加だったそうです。

例大祭の舞の奉納まで全部で約10回程度の練習を重ね、取材に伺った日は5回目の練習日でした。







ご指導者は、手ノ子鎮座 手ノ子八幡神社禰宜の新野早苗さんです。
新野先生は、平成9年より八乙女の舞のご指導をされております。


平成2年より始まった八乙女の舞は、当初は「日本舞踊」として舞われておりました。
平成9年からは、現在の舞である神社本庁の「豊栄の舞」を「八乙女の舞」として奉納しています。
八乙女八幡神社の名前にちなみ、乙女舞でもある「豊栄の舞」を舞われているのです。










手には榊(さかき)を持って舞います。
7名で舞い、舞の動きのなかで途中で交わり、ひとりひとりの立ち位置が違ってくる場面もあります。
その距離感や舞が綺麗に見える絶妙なバランス加減を練習で習得していきます。










5回目の練習を訪問させて頂きましたが、みなさんひとりひとり、舞はとても綺麗でお上手でした。
5回目でこの完成度ですから、当日の舞の奉納がとても楽しみです。
また、子ども達が一生懸命に練習に励んでいる姿はとても輝いていました。
本番の例大祭では、千早の衣装を着て、とても優雅に綺麗に舞っている様子が浮かんできます。







練習終わりに参加されている小学6年生の女の子2名にインタビューさせて頂きました。


―なぜ「八乙女の舞」に参加しようと思ったのですか?


お姉ちゃんが「八乙女の舞」を習っていて、舞を見てとても綺麗だなと思ったので、自分もやってみたいと思い、参加しました。
また、お友達も誘って一緒に参加しました。


―舞に参加し、練習を重ねていく上での感想はございますか?


舞は楽しいです。先生はとても優しく、練習では私たちは舞を覚えるのが早いと言われます。


―今年から初めて参加する小学5年生の下級生にも教えているとのことですが、大変だと感じたことはありますか?また、教えてみていかがですか?


下級生に教える上で大変だと思ったことは特にないですが、
5年生の練習を見ていると、足の動きが反対になることがあり、そういう場面では、(5年生は)苦労していたと思います。


―ありがとうございました。
練習後に取材にご協力していただいたおふたりに感謝しています。
おふたりとも笑顔が素敵でとても可愛かったです。




【白鷹町】八乙女八幡神社の例大祭「八乙女の舞」

日時:平成25年8月15日(木)、8月16日(金)


詳細:8月15日(木) ポケットパーク広場で「八乙女の舞」披露
場所:ポケットパーク広場(白鷹町 荒砥地区公民館すぐ)
時間:午後7時頃~
※商店街のイベントの一環なので八乙女の舞披露は午後8時からになります。

詳細:8月16日(金) 八乙女八幡神社内で「八乙女の舞」奉納
場所:八乙女八幡神社(白鷹町)
時間:午前10時~
※獅子舞、子獅子舞も同時披露

お問い合わせ:荒砥地区公民館 電話:(0238)85-0260



実際に訪れてみて、八乙女の舞を守るために、積極的に舞へ参加する女子生徒の姿がそこにはありました。
八乙女の舞は、荒砥地区になくてはならない大切な伝統のひとつですが、近年メンバーが足りない状況で頑張っておられ、参加生徒はもちろんのこと、八乙女の舞を守っていきたいご指導者や守る方々の思いがあります。
八乙女の舞を後世まで伝えるべく、地域を挙げての後押しが必要となります。


由緒ある八乙女の舞に参加する子ども達にとって、このすばらしい体験と思い出が、大人になったらきっと宝物になることでしょう。
子ども達が舞う八乙女の舞に多くのみなさまがお越しくださいますように。
本番の八乙女の舞の様子もお伝えしたいと思います。


置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。





○取材日    平成25年7月12日(金)

○取材ご協力  ご指導者 新野 早苗さん(手ノ子鎮座 手ノ子八幡神社禰宜)
        白鷹町立荒砥小学校(鈴木 雄次校長)
        荒砥地区公民館(白鷹町)
        八乙女八幡神社(白鷹町)









2013.07.16:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

山下浩一郎先生にインタビュー【伝国の杜こども狂言クラブ】

  • 山下浩一郎先生にインタビュー【伝国の杜こども狂言クラブ】

           



今回は、伝国の杜こども狂言クラブの発足当初からご指導をご担当されている和泉流狂言師の山下浩一郎先生にインタビューしたお話を掲載致します。
こども狂言クラブの山下先生による稽古(6/23)の様子はこちらをご覧ください。


■伝国の杜こども狂言クラブ ご指導者 和泉流狂言師 山下浩一郎先生インタビュー



山下浩一郎先生
和泉流狂言師
Q.こども狂言クラブのご指導をすることにあたって、大切にされていること、心がけていることはございますか?


子ども達に狂言を教えていく上で、狂言を突き詰めていく使命感、ミッションを持ちながら指導しています。

一番は、狂言を通して日本を知ってもらうことです。
狂言は和装に親しみますので、足袋の履き方だったり、着物の着付けの仕方だったり、私たちの生活の周りに当たり前のようにある、日本そのものを知って欲しいという思いがあります。

こども狂言クラブの活動では、着物を着せるのは親御さんになります。
ですが、最近は親の世代も着物の着方を知りません。
狂言クラブの子ども達の親御さんからも、「着物の着付けがわからないので、教えてください。」と言われることも多いです。
親御さんも着物の着付けを学び、そうすると狂言以外の場においても、例えばお祭りの日に子どもに、日本の伝統である着物を着せていこうという気持ちになると思います。

着物の着方など、子供から質問されたりする際、答えられないのでは子どもの鏡になりませんから、親御さんも子供に教えるためにいろいろと調べるように努力をします。

このことは狂言に限らず、あらゆる場面においても子供に聞かれたらなんでも答えられるようにならなくてはならないと思います。
そういった面でも、親御さんにも学んで頂くことで、親御さんと子ども達が一緒になり、成長していくのが狂言です。

狂言を通して、狂言以外の伝統を学んでいって欲しいという思いがあります。
神社のお参りの仕方や生活においてなど、全てにおいて言えることなのです。

いずれ狂言クラブの子ども達が成長し、大人になり、日本以外の国に行く機会も出てくるかもしれないです。
日本を知り、理解し、日本の文化をリスペクトする心を持っていたら、日本以外の文化に触れたとき、はじめて相手の国の文化もリスペクトすることができます。

”文化の違いが理解できない”ではなく、”日本の文化はこうだが、相手の国の文化にはこういった部分がある”と思いやりを持つことができると思います。


Q.山下先生にお話を伺ってる際、山下先生に「伝統芸能」とは何だと思いますか?と質問を投げかけられました。山下先生はこうおっしゃいました。

伝統芸能というのは、アイデンティティ。
自我の確立であり、自分とは何者なのか?と考えさせられる原点だと思います。
その一つが伝統であり、将来、わが国日本で生きていくうえで子ども達が支えられる原点になります。


Q.私たちが日本で生まれ、日本で育ち、日本の伝統を知ることで、自分が何なのか。を振り返る原点になるのですか、深いお話をありがとうございました。
子ども達に教えるにあたって、簡単なことばかりではないと存じますが、難しいと感じたことはございますか?


狂言自体が、日頃の私生活と距離がありすぎることが教えるにあたって一番難しく感じます。
子ども達に狂言を好きになってもらうことが一番ですので、狂言を好きになると、自然と狂言そのものをリスペクトすると思いますので、まず狂言を楽しいと思って取り組んでもらえたらと思います。


―ありがとうございました。


■取材を終えて

狂言から派生し、学べることは世界へ目を向けるまでに及び、その規模は計り知れないです。
山下先生の熱心なご指導が子ども達にも伝わっているのだと思います。
こども狂言クラブの今年度の活動は演目は決定したものの、練習等は始まったばかりです。
これからが子ども達の頑張りどころだと思いますので、これからも密着取材したいと思います。


さて、本日は白鷹町の八乙女八幡神社の「八乙女の舞」の取材に行ってきます。
「八乙女の舞」は、小学校5、6年生の8名が舞う「子ども伝統芸能」です。
高畠町の安久津八幡神社の舞とは、違う種類の舞のようですので、同じ巫女舞でもどのように違うのか・・取材が楽しみです。
こちらも追ってブログでもお伝えしますね。


置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。







2013.07.12:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

参議院議員選挙に係る啓発隊出発式の様子【米沢市】置賜総合支庁

  • 参議院議員選挙に係る啓発隊出発式の様子【米沢市】置賜総合支庁

           


昨日7月4日(木)に参院選が公示され、いよいよ選挙戦が始まりました。


今月21日に投開票される参院選挙に向けて、置賜総合支庁では、本日7月5日(金)12時30分より、「第23回参議院議員通常選挙に係る啓発隊出発式」を執り行いました。


県職員が「白ばら謙信公」に扮し、甲冑を身につけた出発式は、平成8年から行われている選挙啓発恒例行事です。
米沢藩ゆかりの上杉謙信公の武てい式にならった出発式で、甲冑を着た謙信公や兼続公が登場し、祈願文読み上げや、ときの声をあげました。







①白ばら謙信公・兼続公と啓発隊の登場
②山形県選挙管理委員会置賜地方書記長挨拶










③白ばら謙信公祈願文読上










④白ばら謙信公から啓発隊への啓発物品交付













⑤ときの声


謙信公が「えいえい」と声を放ち、銀輪隊が拳を挙げて「おーおー!」と3回続きます。
3回目は「おーおーーーーーー!」と長くなります。







⑥銀輪隊出発


出発式は約20分ほど執り行われ、終了後、選挙カーと銀輪隊がイオン米沢店へ向い、市内にて啓発運動を行いました。


選挙へ向けて気が引き締まった思いとなる式典でした。
皆さん、選挙に行って投票しましょう。大切なあなたの一票を。







実は本日、置賜文化フォーラム事務局がある地域振興課に、米沢商業高校の男子生徒さんがインターンシップに来てくださいました。
今回インターンシップ実習生の米沢商業高校の生徒さんに、こちらの「選挙啓発隊出発式」の写真撮影と画像編集、HPへのアップ作業をお手伝いしていただきました。
また、一連の作業を通して感想をお聞きしました。


― 置賜文化フォーラムWEBサイトへのアップ作業をやってみてどうでしたか?


A.カメラで写真を撮るのが緊張しました。学校で習うのはプログラミングなどが主なので、学校で習うことと全く違う作業をやってみて、画像加工やHPへのアップの仕方など初めての経験だったのでわからないことがあったけれど、楽しかったです。
また、選挙啓発隊出発式は見たことがなかったので迫力がありました。選挙ができる年になったらちゃんと投票しようと思いました。


― 置賜総合支庁内で、3日間インターンシップを行ってみてどうでしたか?


A.インターンシップを3日間やってみて、将来に向けての仕事の経験になったと思います。
今まで公務員の仕事は、市役所・消防署・警察署くらいしかわからなかったのですが、置賜総合支庁に来て、(先ほどあげたのとは)違う公務員の仕事内容がわかったので良かったです。
なかでも、特に一番びっくりしたことは、ボールペン1つを買うにしても、PCを使って企業の方に募集をかけて、一番安いところから買わなければならないと知り、そういった一連の作業に驚きました。


― インターンシップを通して、将来の夢・目標などは決まりましたか?


A.はい。将来の夢は公務員になることです。もちろん山形県職員になりたいので、目指して頑張ります。


―ありがとうございました。



インターンシップを通して、とても有意義な時間を過ごせたようで素晴らしく思います。
3日間、積極的に就業体験をこなされていて、実際の仕事や職場の状況を知り、職業適性など職業選択について深く考える契機になったのではないかと思います。
これらを通して学べることは沢山あると思いますので、将来に向けて頑張って欲しいと思います。
また、お手伝いしてくれてありがとうございました。


置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。







2013.07.05:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

「小野川温泉ほたるまつり」@NHK山形「やまモリ!」【米沢市】置賜総合支庁舎ロビー

  • 「小野川温泉ほたるまつり」@NHK山形「やまモリ!」【米沢市】置賜総合支庁舎ロビー

           




NHK山形の情報番組『やまモリ!』内にて、隔週金曜日に置賜総合支庁ロビー「置賜IPスタジオ」より生中継で放送されているIP中継。
先週金曜日(7月5日)の放送は、「小野川温泉ほたるまつり」のPR・地域情報でした。

そちらの模様をイベント詳細と共にお伝えいたします。



第33回小野川温泉ほたるまつり

おまつり期間:平成25年6月22日(土)~7月31日(火)
ほたる観賞期間:6月中旬~7月下旬 (夜8時~9時が見頃だそうです。)


お問い合わせ:小野川温泉旅館組合事務所 電話:(0238)32-2740







【放送内容より】


小野川温泉ほたるまつりが、今月31日(水)まで米沢市小野川温泉街にて開かれています。
小野川温泉には源氏ホタル・ヘイケホタル・ヒメホタルが生息しており、種類によって光り方が違います。
ほたる公園にある、共同の露天風呂「小町の湯」では、お風呂に入りながらホタルを見ることもできます。

ほたるの見ごろは、夜の8時から9時ごろが、飛び交うホタルの数も多くて、一番キレイです。
今月21日(水)までは、出店「ほたる茶屋」を設けて玉こんにゃくやジュースなどの販売もしています。

詳しくは小野川温泉旅館組合事務所(0238)32-2740までお問い合わせください。





ほたるまつり実行委員会の方にお聞きしたところ、今は源氏ホタルとヘイケホタルが入れ替わる時期だそうで、源氏ホタルが見られるのもあと少しだそうです。
蒸し暑~い日の方がホタルの数も多いそうですよ。


もう7月もだいぶ過ぎてしまって・・源氏ホタルが終わっちゃうのですね~。
今年はまだホタルを見ていないので文化リスも行かなくっちゃ。


みなさんは小野川のホタルはもうご覧になりましたか?
ホタルを見ながら温泉に浸かるのもロマンチックですね。


置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。






2013.07.05:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

こども狂言クラブ和泉流狂言師の先生の稽古【米沢市】伝国の杜

  • こども狂言クラブ和泉流狂言師の先生の稽古【米沢市】伝国の杜

           


こども狂言クラブの活動には、3月より取材に伺っていました。
今回で4回目。数回伺っているうちに、狂言の活動を見ていると自然と狂言の謡を覚えるようになりました。


狂言は、昔から続く伝統ではありますが、置賜という地域柄、普段私たちが生活していて、あまり馴染み深いものではないのが現状ではないでしょうか。

文化リスもそうでした。はじめは全く狂言のことが無知であった文化リスが、狂言に触れる機会が増え、面白いし楽しいととても感じるようになりました。


狂言の謡って本当に楽しいです。
お腹から声を張り上げるので、発声練習にもなるし、昔の流行歌を歌っている気になります。
そのうち、動作も覚えたら・・・狂言を演じることができます。
なかでも、文化リスは小舞「うさぎ」の出だしの謡が好きです。「あ~の山から~♪」


本題です。
先日6月23日(日)は「こども狂言クラブ」今年度初の和泉流狂言師の山下浩一郎先生を迎えての稽古でした。

私自身、以前から狂言の活動には密着していたので、
今回、山下先生にお会いできることを楽しみにしておりました。

いざお会いしてみると、とてもご親切にインタビューにご協力いただきました。感謝です。
山下先生は東京から米沢に来ると必ず「山形のだし」の元になる昆布を買うのだとか。良いですね♪

山下先生を迎えての稽古は月に1回。
去年までは月2回ほどありましたが、今年は自主稽古を強化しようという取り組みで月1回と決まりました。もちろん発表会が近くなったら、稽古を2回やる月も出てきます。






この日は、能舞台ではなく、楽屋でのお稽古です。





和泉流狂言師の山下浩一郎先生をお迎えしての稽古です。





この日は、今年度「こども狂言クラブ」で習う演目をみんなで話し合い、決めました。

今年は、小舞「七つ子(ななつご)」と小舞「風車(かざぐるま)」の謡を両方を歌えるようになること。
また、こども狂言クラブの定番である小舞「宇治の晒(うじのさらし)」は必ず歌えるようになること。

と決め、舞に関しては
小舞「風車」は動きなどが過激なので、男子が舞うことで決まりました。
どう過激なのかというと、小舞「風車」は、右急周りや飛び返りといった全身を使った動きがあり、上手に着地しないと姿勢が崩れてしまったりと難易度が高いのだそうです。


小舞「七つ子」は、小さい女の子があやす子守唄となっているので、女の子が舞うのが良いと決まりました。






狂言に関しては、
狂言「鐘の音(かねのね)」、狂言「仏師(ぶっし)」、狂言「盆山(ぼんさん)」、狂言「口真似(くちまね)」

の4つを演目に決め、誰がどの演目を演じるかを決めました。


「こども狂言クラブ」内では、狂言を演じることができる子は限られてくるので、どうしても自分の希望の演目をやれない場合もあります。

けれど、次回に繋げることが出来るので前向きに考えてくださいというご指示のもと、
山下先生は、「社会に出たら自分の願いが思い通りに叶わないことも出てきますので、自分に与えられた演目を一生懸命に取り組みましょう」とおっしゃっていたのが心に響きました。







後半の練習は、小舞「七つ子」の謡を覚えました。
はじめに山下先生が謡を歌い、それを聞きながら、子ども達は発音や音程などを紙に書いて覚えます。







わからない部分などは山下先生に質問し、子ども達も先生も熱心に練習に励んでいたのが印象的でした。
すぐに謡を覚えるのは難しいです。
その謡の意味を考えなければならないですし、発音やイントネーションなども上手にこなさなければなりません。

今年も「こども狂言クラブ」は発表会がたくさん予定されていますので、今まで習ったことがない演目を覚えるのは簡単ではないと思いますが、発表会に向けて頑張って欲しいと思います。


※「伝国の杜こども狂言クラブ」では入会者を募集しているそうなので、ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に参加されてみてはいかがでしょうか。

【クラブ概要】
活動内容:  狂言、小舞の習得ならびに発表
対象年齢:  新規受付は小1~中3
活動日:    月2回程度のけいこ、年5回程度の発表、主に土日祝
活動場所:  伝国の杜置賜文化ホール(練習室、エントランス能舞台)
指導講師:  和泉流 萬狂言一門(東京)
料金等:   こども狂言クラブ 年会費2,000円(保険加入、テキスト代)
       新規扇代3,000円、狂言クラブうきたむ年会費あり

お問合せ先: 伝国の杜 置賜文化ホール
電話:    0238-26-2666
メール:   welcome@denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp
主催:    公益財団法人 米沢上杉文化振興財団

→募集チラシはこちら(PDF:1.32MB)



次回は、山下先生にインタビューしお聞きしたお話を掲載したいと思います。お楽しみに(?)
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。







2013.06.28:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

「虹の森けん玉塾」のご紹介【長井市】西根地区公民館

  • 「虹の森けん玉塾」のご紹介【長井市】西根地区公民館

      


長井市西根地区は、競技用けん玉生産日本一として知られています。
けん玉は、長井市の人にとっては身近な存在であり、誇りなのです。
置賜の木工芸-■競技用けん玉■でもご紹介しておりますので是非ご覧ください。


西根小学校と公民館が共に力を入れ、けん玉に取り組んできた経緯があります。
沢山の子ども達にけん玉に親しんで貰おうと、西根公民館の事業として「けん玉塾」を開催しています。
「けん玉塾」は、毎年5月から11月までの隔週の木曜日に午後7時~8時30分まで開催しています。
最終日の11月には、西根公民館の文化祭と合わせて「けん玉大会」が行われ、日頃練習を重ねてきたけん玉の技の披露の場となります。


「置賜地域子ども伝統芸能」の題目として、6月13日(木)に行われた「けん玉塾」の取材に伺いました。
子どもを主体とする伝統としては、昔遊び・習俗に値します。
こういった昔遊びが現在にも伝わっていることはとても素晴らしいことだと思います。





前半は、けん玉の級ごとに、3グループに分かれての練習です。
ご指導者は、日本けん玉協会公認指導員の森輝彦先生、同じく公認指導員の四釜淳悟先生、西根公民館職員の方々です。

子ども達は真剣にけん玉に取り組み、練習に励んでいました。





後半は、級・準初段の技の級位認定が行われました。
森輝彦先生は、日本けん玉協会公認指導員なので、技が出来たら級を認定して頂けます。

10回中、1回「大皿」という技をクリア出来れば10級。
9級は「大皿」2回の他に、「小皿」という技も1回クリアしなければなりません。
更に進み、8級に合格するには、10級の技「大皿」を3回、9級の技「小皿」を2回、8級の技「中皿」を1回クリアしなければならないということになります。

検定は10回中に規定回数をクリアしなければなりません。
3回がその技の合格点ですので、4回以上のクリアは必要はありません。
その先の技へ進んで行けます。


大人は今からでも、けん玉の指導を受け、きちんとした姿勢でけん玉を始めれば、すんなりと技が上達するまでいくそうですが、子どもは身長が小さいこともあり、上達するまでが大人に比べては難しいのだそうです。





なんとこの日は、難しい技をクリアし見事1級を合格した女の子もいました。
3級の技「日本一周」3回、2級の技「世界一周」2回、1級の技「灯台」を1回クリアして、更に「もしかめ」という技を50回クリアし、1級合格となりました。

周りの子ども達が見守る中、成功すると大歓声が沸き起こりました。
みなさん、自分のことのように仲間の成功を喜んでいました。

合格した女の子は、級位認定が行われることもあり、家で練習を重ねてきたのだそうです。





級位認定が終わったあとは、再びけん玉の練習です。
写真は片足ケンケンをしながら、バランス力を鍛えるための練習です。
こういったこともけん玉が上手になるためには、必要なのだと知りました。

「けん玉塾」が終わったあとは、公認指導員の森先生、四釜先生、公民館の方々にお話を伺いましたので、ご紹介します。

■ご指導者へインタビュー

 長井市の人々にとって身近な存在であり、誇りであるけん玉を普及させるために、「虹の森けん玉塾」を通して、地域の小学生にけん玉のご指導にあたっている森輝彦さん(一般社団法人日本けん玉協会長井支部)にお話を聞きました。


森輝彦 さん
Q.なぜ「けん玉塾」を始めようと思ったのですか?

A.長井市は、けん玉の製造が日本一の生産量を誇る工場があるので、せっかく日本一なのだから、地元の子ども達にもけん玉に親しんでもらおうと、公民館で何か取り組むことはできないか?ということで、西根地区公民館事業として「けん玉塾」を始めました。

Q.「けん玉塾」の参加者はどのように募集しているのですか?

A.「けん玉塾」の活動の前に西根小学校に「けん玉クラブ」というクラブ活動があったのですが、引き続き、西根小学校を中心に募集をしています。また、昨年度からは募集範囲を広げ、長井市内の小学校にチラシを配り、募集しています。

Q.けん玉をご指導するようになったきっかけは何ですか?

A.私自身も、子供の頃にけん玉を習っていたこともあり、けん玉を教えるようになりました。父が上手だったので、けん玉には馴染みがありましたね。

Q.けん玉を習うという習慣が、長井市にはあったのですか?

A.昔は、長井市内の小学校にはどこの学校にもけん玉が上手な先生が一人はいて、学校内でマスゲームを行ったり、生徒にけん玉を教えていました。けん玉が出来ない先生は、出来る先生に指導してもらい、子ども達に教えるために練習をする習慣もありました。

 昔から長井市には、大人が子どもにけん玉を教えるけん玉文化が根付いていましたが、現在では、けん玉を指導できる先生も少なくなってきているのが現状です。学校で教えるということがなくなってしまいました。

―昔の子ども達にとって馴染み深かったけん玉が、現在は「けん玉塾」として、再び子ども達に親しんで貰えているのですね。

A.はい。時代とともに、けん玉を教えるということがなくなりました。けん玉をやったことがないという子どもも沢山います。

 沢山の人にけん玉を知ってもらいたいので、まずは西根地区の子ども達を中心にけん玉に親しんでもらい、長井市内の子ども達へと広まり、いずれ山形県内の子ども達に普及して欲しいと思っています。

Q.「けん玉塾」の活動を通して、子ども達に対しての目標はありますか?

A.子ども達がけん玉を上手になって欲しいというのが一番です。また、伝統的な遊びとしてのけん玉に競技性を持たせて、スポーツとして競技するけん玉大会もあるので、こちらも多くの人に知って欲しいです。

 西根地区公民館の文化祭でもけん玉大会を実施するので、父兄などを通して、地域の多くの人々にけん玉を知っていただけるきっかけにもなるので、盛り上げていきたいと思っています。

Q.けん玉から教わることは何があると思いますか?

A.けん玉には、剣道や柔道などと同じく礼を重んじる“けん玉道”というのがあります。 “けん玉道”には、級位・段位というのもあり、このあたりも武道の段位認定に通ずるものがあります。
 そういった礼儀正しい部分も、けん玉を通して習得できるようになるので、子ども達の教育にも役立つと思います。

―ありがとうございました。


また「けん玉塾」や11月の「けん玉大会」にもお邪魔したいと思います。
置賜文化フォーラム編集員「文化リス」がお送りしました。





2013.06.14:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

やまがた若者ボランティアキャラバン隊2013参加者募集のお知らせ

  • やまがた若者ボランティアキャラバン隊2013参加者募集のお知らせ
今回は、山形県が実施する事業をご紹介します。

この夏に、山形県が主催のボランティア活動を実施するそうです。
置賜地域にお住まいの皆さんも対象となっておりますので、ご興味をお持ちの方は是非この機会にご参加ください。
詳細は下記の通りです。
※山形県ホームページから抜粋しました。


『やまがた若者ボランティアキャラバン隊2013の参加者を募集します。』

被災地支援でのボランティア活動や地域づくりの研修を通して、参加者同志が交流を深め、地域の良さや課題について考えます。
地域づくりって何?興味はあるけどきっかけがない。そんな若者の皆さん、チャンスです!


募集人数: 80名(村山・置賜地域にお住まいの方40名、最上・庄内地域にお住まいの方40名)
       ※県内在住の20歳以上39歳までの方。男女、既婚未婚、職業等は問いません。

旅行代金: 3,000円

旅行内容に関しましては、詳しくは募集チラシ(PDF形式)又は、山形県ホームページをご覧ください。
募集チラシにて必ず事前に内容をご確認のうえ、事業委託先へお申し込みください。


尚、この事業に対するお問い合わせ先は下記となっております。
担当課:山形県子育て推進部 若者支援・男女共同参画課
TEL 023-630-2101

参加お申し込み:
山新観光株式会社(事業委託先)
やまがた若者ボランティアキャラバン隊2013係
TEL 023-622-8321
FAX 023-624-8747
申込期限:平成25年7月1日(月)

※定員に達し次第締切りとなります。

飛び出そう、地域へ!皆さんの参加をお待ちしております。
※山形県ホームページより抜粋
2013.06.11:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

米鶴酒米の田植え祭り開催【高畠町】米鶴酒造

  • 米鶴酒米の田植え祭り開催【高畠町】米鶴酒造

      


6月2日(日)に高畠町二井宿の酒蔵「米鶴酒造」さんで毎年恒例の「米鶴田植え祭り」が開催されました。


米鶴の恒例行事「田植え祭り」

日時:6月2日(日) 午前9時より~
場所:米鶴酒造株式会社
催事:神事・稚児舞・田植え体験 等



このイベントでは、お酒造りには欠かせない「酒米の田植え」を体験でき、日頃、なかなか体験できない田植えを実際に行うことで、お酒造りに対する理解を深めていただくというコンセプトのもとで、米鶴酒造さんで毎年開催されています。
田植えや刈り取り、仕込みなどの純米酒を造る一連の流れを体験する米鶴酒造のイベントの一環です。
素足で泥の田んぼに入ることで、自然の温もりを身をもって実感できます。


この日は、快晴で絶好の田植え日和。
東京や宮城県といった県外から多くの人々が訪れ、約80名が参加されました。
もちろん県内からの参加の方もいらっしゃいましたが、やはりお酒好きの方は、酒蔵が多くある山形県に実際に体験しに来る方が多かったです。
最後には、参加者の方に美味しいお酒と社員手作りのまほろばの里の郷土料理が振る舞われ、汗を流したあとの美味しいお酒に舌鼓しておられました。


以前に5月3日(金・祝)に行われた安久津八幡神社の子ども伝統芸能である「倭舞・田植舞」を取材させていただき、米鶴酒造さんの田植え祭りでも「田植舞」が披露されるとのことで取材に行って来ました。


写真と共にお伝えします。






豊穣を祈願し、居合道による奉納演武を行います。
居合道の歴史は、室町時代、現在の山形県村山市楯岡に
生まれた林崎甚助重信公(じんすけしげのぶこう)が始祖とされております。
日本刀を用いた武道であり、敵の突然の攻撃に対し一瞬の攻撃で敵を制するために編み出された刀法です。


刀が空気を切る音も鳴り響いていて、とても綺麗な音でした。





お次は、安久津八幡神社の「田植舞」です。

◆「田植舞」とは
奈良の春日神社に年々伝わっておりました「倭舞(やまとまい)」の流れが出羽三山を通し、置賜地方に入ってきました。
その際に「田植舞」ということで、安久津八幡神社の前宮司さんの妹さんが引き継ぎ、それを現在にも引き継がれており、以来ずっと舞っています。
舞が終わった最後には可愛らしい巫女さんによって振る舞い餅がまかれ、縁起ものとして持ち帰ることができます。





田植舞が奉納され、農作業の前祝いと豊作祈願が終わりました。
いよいよお酒の元となる、酒米「亀の尾」の田植えの開始です。
みなさん軍足を履いて田んぼに入っていました。





約5アールの水田に並び、田植えを指導した高畠町酒米研究会の会員さんが太鼓の「ドーン!」という合図を鳴らし、参加者は、酒米「亀の尾」を丁寧に植えていました。





田植えは初めてという方は、"ここからお酒ができるんだと実感し、秋の収穫など、最後までやり遂げたい"などとお話していました。

ここから苗が育ち、稲穂がつき、10月に稲刈りをし、来年2月にお酒「亀の尾」の仕込み体験が予定されています。

自らが日本酒造りに参加でき、お酒が出来るまでを体験できるのは素晴らしいと思いました。
最後には自分が植えた稲を収穫し、そこから出来たおいしいお酒を飲むことができます。
ご興味を持たれた方は、来年も開催されるので是非ご参加してみてはいかがでしょうか。



そして、300年以上の歴史ある「米鶴酒造」さんに来たのだから、見学コースも取材せねば!と思い、取材させて頂きました。
なんと!つい1ヵ月ほど前の4月30日には、元サッカー日本代表の中田英寿氏も来訪されている酒蔵です。





麹室前には、中田英寿さんが所属していたクラブチームと日本代表チームのエンブレムが貼られており、歓迎のしるしを確認することができました。
中田英寿さんは米鶴酒造さんに来る以前から150を超える醸造元を訪問しておられます。
米鶴酒造さんもその一つなのです。
詳しくは米鶴さんの公式ホームページをご覧ください。


こちらの酒蔵は、4月から10月までの期間、平日午前10時~午後4時まで、見学が可能です。
酒蔵見学をご希望の方は、米鶴酒造さんまでお問い合わせの上、皆さんも是非見学に訪れてみてください。


置賜には、名立たる酒蔵が多くあります。
置賜文化フォーラムでは、過去にも記事にてご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

樽平酒造【川西町】(2012.08.07掲載)
東光の酒蔵【米沢市】享保雛(2013.03.27掲載)


置賜文化フォーラム編集員の「文化リス」がお送りしました。





〇取材協力

米鶴酒造株式会社
〒992-0301 山形県東置賜郡高畠町二井宿1076
TEL 0238-52-1130

安久津八幡神社(宮司:一戸芳樹さん)
〒992-0302
山形県東置賜郡高畠町安久津2043-2
TEL:0238-52-2924







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2013.06.04:xx34chanxx:コメント(0):[トップ]

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