遊客人旅日記 〜 旅の徒然なるままに 〜

 大正13年に鉄道省から発行された全国旅行案内から、抜粋してみます。
漢字などは多少、現代漢字に直してあります。

 「奥羽三楽郷(境)」とは、上ノ山温泉に加え、会津の東山温泉、庄内の湯野浜温泉だそうです。

 人車軌道や箱橇に乗って、のんびり温泉地に向かうなんて、いいですねえ。人車軌道が赤湯に走っていたのは、大正8年(1919年)から大正15年(1926年)までのわずか8年間だけだったそうです。

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【赤湯】(あかゆ) 三六哩一 長井線の分岐点 ▼赤湯温泉、東十六丁、〔人力〕車四十銭、人車軌道二十銭、積雪の際は箱橇〔はこぞり〕を用いる。後山烏帽子山は偕楽園と呼び八幡神社あり、桜の名所である。温泉から近く白龍湖がある。名物じゅん菜、石焼唐辛、旅館丹波館、湊屋、丹泉ホテル、堺屋等

長井線 赤湯、荒砥間十九里の支線である、宮内町駅の附近は製糸工場が多く長井、荒砥は長井紬俗に米琉の産地である、又、長井の近くには久保の桜と云う名木がある。

【中川】(なかがは)▼中山の葡萄園、一里、欧州種の適地で栽培反別三十町歩、産額三萬貫以上に上る。

【上ノ山】(かみのやま)▼上ノ山温泉、西十丁、(人力)車二十五銭、奥羽三楽境の一、町の西丘月岡城址は眺望が好い、旅館よね屋、澁澤屋、湯元屋、松本屋、寒河江屋

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2005.04.17:stroller:[メモ/読書メモ]


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