住宅の工法とは、家の骨組みをつくる方法のことです。
工法によって材料や重さを支える仕組みが異なります。
大きく分けて、
木造軸組
ツーバイフォー
プレハブ
鉄筋コンクリート
の4つがあります。
各工法とも、自分の工法が一番強いといういい方をしますが、現在では、工法による強さの違いはほとんどないといっていいでしょう。
東日本大震災クラスの地震で倒れる住宅は、現在の建築基準法では建てられません。
各工法の特徴と主な会社をあげると次の通りです。
まず木造軸組工法ですが、日本の伝統的な工法で「在来工法」とも呼ばれ、最も多く採用されている工法です。
近年の技術開発によって、精密なプレカット(事前に木材の接合部を加工すること)や金物やパネルでの補強などにより、耐震・耐久性能の向上がはかられています。
代表的な住宅会社は、住友林業、タマホーム、日本ハウス、地元工務店など日本の住宅の70%はこの在来工法です。
次に、2×4(ツーバイフォー)です。
枠組み壁工法とも呼ばれ、おもにアメリカやカナダから輸入された工法で、輸入住宅の多くがこの工法で建てられています。
2インチ×4インチ(1インチは2.54㎝ですから、約5㎝×10㎝)の角材を使うことからツーバイフォーと呼ばれるようになりました。
最近では、2インチ×6インチ、2インチ×8インチの角材を使ったツーバイシックス、ツーバイエイトもあります。
代表的な住宅会社は、三井ホーム、北洲ハウジング、セルコホームなどです。
次が、プレハブ住宅です。
プレハブとは、プレファブリケイティッド(前もって部品を組み立てる)からきた言葉です。工業化住宅ともいいます。
プレハブ住宅にも大きく分けて二種類あります。
軽量鉄骨プレハブと木質プレハブです。
軽量鉄骨プレハブメーカーは、積水ハウス、大和ハウス、セキスイハイム、トヨタホームなど、があります。
木質プレハブメーカーは、ミサワホーム、ヤマダホームズなどです。
最後が、鉄筋コンクリート住宅です。
RC住宅ともいいます。
補強されたコンクリート、つまり鉄筋コンクリートのことです。
現場で鉄筋を組み、コンクリートを流し込んでつくる工法です。
事前にパネルをつくって現場で組み立てる工法もあります。
百年住宅、大成パルコンなどがあります。