HOME > 記事一覧

成田駅の宝物(23) 映画ロケの落し物?

  • 成田駅の宝物(23) 映画ロケの落し物?
  • 成田駅の宝物(23) 映画ロケの落し物?

   2004年のスィングガールズをスタートに、フラワー長井線がロケ地となった映画やドラマはたくさんありますが、羽前成田駅がロケ地となったものをあげると、最近では中国ドラマの「十年三月三十日」と西村京太郎の「トラベルミステリー」があります。2008年に制作され、オースティン映画祭でグランプリを受賞するなど数々の賞に輝いた映画「lost & Found(ロスト&ファウンド)」もその一つです。

 

  監督の三宅伸行さんは山形国際ムービーフェスティバル2006で準グランプリを受賞。そのスカラシップ(報奨)制度を活用して制作したのがこの映画だったのです。いろいろな人生を背負った人々が、「落し物あずかり所」で交差する深~い物語です。落とし物あずかり所は、赤湯駅内にあるという設定で、その場所を示すのがこの貼り紙でした。

 

 赤湯駅に貼られていたものが、何故、成田駅に残っているのだろう。もしかすると「この駅舎がいつまでも映画のように、人と人が出会いお互いの人生を温め合う場所であって欲しい。」というメッセージなのだろう、と勝手に解釈しようと思っています。機会がありましたら、DVDをご覧になってみて下さい。

 

【おらだの会】長井でロケがあった映画で確認できている最も古いものは、1965年の吉永小百合主演の「悲しき別れの歌」があるようです。

2021.02.21:orada3:コメント(0):[成田駅の宝物Ⅱ]

長井線リポート (4)長井線でブラタモリ

  • 長井線リポート (4)長井線でブラタモリ
  • 長井線リポート (4)長井線でブラタモリ

   りんごちゃんのポスターに気を取られて、写真を撮ることも忘れているうちに白兎駅、蚕桑駅を過ぎてしまった。ここからは長井線の中でも、私が特に好きな景色が展開する区間です。長井線30.5キロは、高低差が少なくしかも田園風景が続く路線になります。そんな中で蚕桑~鮎貝間(3.3キロ)では、勾配12.5パーミル(1000m走って12.5m下がる傾斜。)の区間が1.3キロも続きます。しかもその間は、西山山麓を水源とする中小の河川が幾筋も深い谷を刻み、線路沿いの台地(「舌状台地」と呼ぶ人もいる。)には樹木がうっそうと茂っています。

 

  フラワー号はまさに小さなジェットコースターのように、大鮎貝川などによって形成された台地の頂上から、最上川が造った氾濫湿原の底に真っ逆さまに落ちていきます。興奮が冷めやらぬうちに、「次は鮎貝、鮎貝」との車内アナウンスが流れます。ブラタモリ風に「やっぱり高低差と崖は最高!」などと思いながらも、大正8年に出された荒砥までの長井線延長の請願書を思い出した。「鮎貝村付近は洪水地域と認めあるをもって、線路には不適当なるのみならず停車場設置は到底不可能なり」と。

 

【おらだの会】

・写真は、下りと上りの際の写真です。

・大正8年の請願書は「おらだの会2 長井線ヒストリア・軽鉄人物伝」

   こちらからどうぞ⇒ http://samidare.jp/orada2/note?p=list&c=420220

2021.02.19:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

長井線リポート (3)りんごちゃんの蟲も撃退

  • 長井線リポート (3)りんごちゃんの蟲も撃退
  • 長井線リポート (3)りんごちゃんの蟲も撃退

 そして、りんごちゃんの下にはコロナ対策用の光触媒システムが導入されていることを記すポスターが掲示。山形鉄道の方に聞くと、この1月に導入したのだそうだ。そう言えば荒砥駅に到着した時に作業員が数名乗り込んで来たのですが、車内の消毒作業をやっていたのでしょうか。警報級の暴風雪があったり、地震があったりの中で、コロナへの対策にも取り組んでいたんですね。ご苦労様です。車内放送でアナウンスしてもらえれば、もっと安心して乗車できますね。私たちも品格(?)を持って、マナーを守って長井線を利用しましょう。

 ヒカリショクバイデ リンゴチャンニツクワルイムシモ タイジシテクケ(コ)ロナ

 

2021.02.17:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

長井線リポート(2)りんごちゃんのお出迎え

  • 長井線リポート(2)りんごちゃんのお出迎え

  椅子に腰かけて車内を見渡すと駅務員のりんごちゃんが、「ようこそフラワー長井線へ」と迎えてくれた。下から見上げるシチュエーションが新鮮である。りんごちゃんの靴に花のアクセサリーがあることに初めて気づいた。こんなことを言うと、また人格を疑われそうであるが、りんごちゃんのストッキングが部分的に擦り切れているような気がするのだが、光の加減なのだろうか。

 それにしても写真にモデルさんがいることで、自分も一緒にその風景の中に溶け込んでいきそうな気になる。こんな当たり前の気遣いも長井線の魅力を伝えるもののようだ。

   アア リンゴチャンハメンゴイゴドホンニ  モットイロエロナバショモミッチャエナ

2021.02.15:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

長井線リポート  (1)スコップ鎮座

  • 長井線リポート  (1)スコップ鎮座

 2月8日NHKのシブ5時で、山形鉄道のオンラインツアーが紹介されました。それを見ました私も、芭蕉の如く「こもり人夢は鉄路を駆け巡る」のでありました。そんな訳で、土・日・祝日フリー切符を利用して「乗り鉄」に変身して、言わゆる一つの「日常の中の非日常」、あるいは「長井線珍百景」を探す旅に出かけることにしたのであります。ヤッパリノンネキャダメダベヨ。ノッテオモシャエモノサガスベヤェ。

?

? さあ9時37分、成田駅のホームに下りの紅花号が到着しました。勇んで乗り込んだその時に、目に飛び込んできたのがスコップ。さすがに冬のフラワー号は準備万端だ、と感心した。が、はてこのスコップはいつ使うのだろう。強化プラスチック風ではあるが、これでは固い雪には歯が立たないはず。しかも走行中は使えない。そんな事よりも、スコップの置かれている場所が面白い。ずーっと前からそのためにあったような手すりに入れられている。その姿はまるで、旅の安全を願うお守り札のケース、あるいは神棚のようであった。私は整理券を持った手を合わせ、旅の安全を祈るのでありました。

2021.02.13:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]