「りんごちゃん」と題した鈴木亮さんの作品。ホームに咲くアジサイとりんごちゃんの青い制服がつながり、まるでその場にりんごちゃんが立っているようにみえる。
車窓には親子の背中が映っている。アジサイの咲く季節の親子の小さな旅の一コマ。そのひと時をりんごちゃんが見守っているようにもみえる。
フラワー長井線と共にこんな親子の姿をこれからも伝えていきたいものだ。
【おらだの会】上記のコメントは、おらだの会の勝手な感想です。
稲わらの乾いた匂いが風に運ばれて来る。線路西側の稲刈りも終わっていた。家族総出で汗を流したあの頃が懐かしく想い出される。とんぼがたくさん飛んでいた。とんぼは懐かしいふるさと風景の一つのように思う。童謡の「赤とんぼ」には、故郷や母への郷愁を感じさせるものがある。
与謝蕪村の句に「蜻蛉や村なつかしき壁の色」があることを知った。ブログ「季節の詩歌(17)あの頃のとんぼ」には次のようなコメントが添えられていた。「江戸時代の俳句であるが、現代に生きる私にも懐かしい村がはっきり見える。素朴な土壁は暖かさを感じさせ、空を行く蜻蛉も郷愁を誘う。」と。
刈入れの終わった圃場には、あの頃と同じようにとんぼが飛び交っている。
いよいよゴールデンウィークに突入しました。県内の桜の名所のほとんどが葉桜になったようですが、羽前成田駅前では今が満開の桜があります。薄黄緑が気品を感じさせる鬱金(ウコン)桜と濃いピンクがあでやかな関山(カンザン)です。
一方、すでに枝の花々がほとんど散ってしまっている染井吉野ですが、古木の幹に直接花を咲かせているのを見つけました。老婆の乳房にすがる赤子のようです。行く春のもう一つのドラマを見るようです。
関山や鬱金桜はこれから4、5日は楽しめるのではないでしょうか。駅と同じく創業100年を迎えた地元の高橋鯉屋さんが管理してくれています。どうぞご覧ください。