川樋地区の字天矢場(テンヤバ・テンニャバ)です。
天矢場は一般国道13号上山バイパス改築事業に伴い、山形県埋蔵文化財センターによる天矢場遺跡の発掘調査が行われたことがあります。
調査報告書に
「天矢場遺跡を含む周辺には縄文時代の中期~晩期にかけての集落跡が存在していたものと考えられ、陥穴や石鏃から天矢場遺跡は当時の狩猟場の一部であったと推測される。」
と記載されています。
天矢場を通る通称日影道の近くには昔、秋になると鳥を捕獲するための霞網が仕掛けられていました。(現在は違法で、所持することも違反です。)
それだけ野鳥が集まる場所だったようです。
天矢場の地名の由来は鳥獣を捕獲するため、矢を射たところから名付けられたと考えます。
引用文献:天矢場遺跡発掘調査報告書 山形県埋蔵文化財センター調査報告書第174集
平成21年 財団法人 山形県埋蔵文化財センター
参考文献:中川風土記
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