戒壇石

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元中山永雲寺にある戒壇石(かいだんせき)です。

戒壇石とは寺院の門前に建てられている銘文のある石碑のことで、「結界石(けっかいせき)」ともいいます。

 

画像の戒壇石には「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」と彫られています。

銘文の「葷」は、ニラ・ニンニク・ネギなどの臭気のある野菜やトウガラシなどの刺激の強いもの、肉を含めた食物を指しています。

 

庶民が葷酒を寺内(戒壇)に持ち込むのを禁じていることを示しています。

 

僧侶は飲酒しないということではなく、「飲酒した結果、過ちを犯すことが悪い」と解釈されており、般若湯をたしなむのは皆さんご存じのとおりです。

 

参考:日本石仏事典 庚申懇話会編

2021.12.03:nakagawako:[◇中川地区の歴史]

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