現地視察の続きです。
赤湯の松沢地区にある松沢八幡神社の参道入口に大きな石碑が建っています。
これが県指定有形文化財の元弘三年(1333・南朝年号)の阿弥陀三尊板碑です。
額部下の碑面には梵字(ぼんじ)の種子(しゅじ)※1でキリーク(阿弥陀)、サ(観音)、サク(勢至)の阿弥陀三尊仏を薬研(やげん)彫りして、その下部中央に「元弘三年大歳癸酉十月廿日施主敬白」と刻んでいます。
元弘三年は後醍醐天皇派の武士が鎌倉幕府を亡ぼした年です。南朝年号を使用していることから、松沢地域は南朝方の勢力下にあったことが分かります。
※1梵字は、古代インドのサンスクリット語で、種子は如来や菩薩を像のかわりに刻したもの
※2断面がV字になるように彫ること
引用:市報なんよう
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