小岩沢公民館から2~3km程の所に、二井宿に越える山道がある。この山道は600mの急な山を通らなければならない。又この道は二井宿を経て七ヶ宿・奥州街道に通じる近道でもある。この道筋に戦後二井宿村の開拓地(青井流あおいながし)があったが、開拓者がこの山道を通り、中川駅から山形・米沢方面に買い物などに出かけた生活道路でもあった。
この山裾に大きな岩があり、その岩陰に石造りのお堂が建っている。両側には灯篭が二基建っていて、石畳の参道になっている。
伝説では、この地を通りかかった安然大師※一行の中にいた長者の妻が急に産気づいた。安然大師は騒ぎを静め、岩の上に座り経文を唱えると、無事子供を産み落とす事が出来た。長者は大師の徳をたたえて勧請したのがこの子易観音であると伝えられている。
※平安前期の僧 入寂の地は諸説あり、その一つが高畠町時沢
引用:ふるさと中川「子易観音菩薩」小松久一郎 記
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