白髭神社の狛犬は狐のような容姿をしています。何故なのか考えてみました。
釜渡戸の白髭神社の祭神は久延毘古命(くえびこのみこと)ですが、白髭神社の祭神は一柱だけではありません。
東置賜郡にある白髭神社の祭神(東置賜郡史より)
久延毘古命 中川村中山
武内宿祢 亀岡村露藤・屋代村竹森
倉稲魂命 糠野目村山崎・沖郷村西落合
と神社によって様々であることが分かります。
倉稲魂命(うかのみたま)は穀物・食べ物の神様で、多くの稲荷神社の主祭神です。
久延毘古命は案山子(かかし)であることから、田の神とされていて、倉稲魂命とほとんど同じ神ともいえます。
狐は田の神の使いだと考えられています。
古来、田の近くに塚(狐塚)を築いて祭場としていました。
白髭神社も小さい山に鎮座しています。
田の神の狛犬は、あえて狐に模して造られたと考えられます。
参考資料:錦三郎著「釜渡戸を中心とした社会科資料」昭和29年
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