つづけて、第2番観音様の紹介。
第2番「紀三井山 金剛宝寺 (紀三井寺)十一面観世音菩薩」
ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん
花山法皇がご自身の「ふるさとである京の都を後にして、幾千里の山河を超え、熊野・那智山からはるばるここ紀三井寺にやっとの思いで到着してみると、折から水ぬるむ春近き季節で、わがふるさと、京の都も近づいたこともあって、ほっと安堵することよ」とのご心情をお詠みになったものでしょう。
しかしもう一つの仏の道からの解釈によりますと。
「迷いの多い娑婆世界を後にして、観音信仰ただ一筋におすがりし、一足一足に「南無観世音菩薩」とお称えしつつこの紀三井寺まで参りましたところ、迷いに閉ざされていた心の眼も次第に開かれて、花の都、仏教のお浄土も間近なように思えます。」
とのお心にも受け取ることが出来ようかと思われます。
引用:紀三井寺ホームページより
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