「内閣府審議官 羽深成樹氏 講演会」が3月3日(金)、タスビルで行われました。
講演会では近年の日本や世界の経済情勢、人口問題、就業の改善など、具体的な数値データや知識を交えて説明。日本が抱える人口問題に対し、「このままでは、2030年頃に現在の鳥取県の総人口にあたる65万人が毎年減り続け、2040年には山形県の総人口にあたる100万人減ることとなる。今はその入り口に差し掛かっている」と警鐘を鳴らしました。出生率を高めるためには、産み育てやすい環境づくりが重要とのことで、「長井市に限らず、地域経済の向上には外から技術者や若者を呼び込み刺激を受けることが大事。また、市民が一丸となることは大前提」と提言しました。
長井市や山形県の人口推移・就業率など他県市町村と比較し客観視することで、住んでいながら見えていなかった長井市の良さ・問題点が見えてきました。
羽深氏は東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入庁し、内閣総理大臣秘書官や内閣府政策統括官などを歴任しています。1986年には米沢税務署長も務めており、当時税務署長に就任され奮闘した出来事、置賜で過ごした思い出などを紹介する場面もありました。