省エネ推進と支援拡充で普及加速のスマートハウス
今回はあるメールから一部簡略化して情報提供いたしたいと思います。
●蓄電池、HEMSにも補助金開始
住宅の省エネ化に対しては従来から様々な支援策が実施されています。
スマート関連設備についても、
一般家庭へのHEMS(見える化)及び蓄電池の導入
に対する補助金も開始されました。
HEMSには定額10万円
定置用リチウムイオン蓄電池には100万円
を上限に機器費の1/3が補助されます
(事業期間はいずれも2014年3月末まで)。
回収率に消費者が納得できる形で明示できれば、
普及に弾みがつくものと思われます。
では省エネ住宅は、実際にどの程度の光熱費削減
効果があるのか、大手メーカーのスマート
ハウス販売概要を参照してみましょう。
●補助金+光熱費削減で初期費用は回収できるか?
スマートハウスの設備価格や光熱費削減効果を明示している
主要なメーカーの概要は下記の通りです。
企業名 設備価格(概要) 光熱費削減(年間)
Dハウス 392万円(PV3.5kW/蓄電池2.5kWh/HEMS) 268,550円
Sハウス 597万円(PV+燃料電池3.5kW/蓄電池8.96kWh) 264,300円
S化学 377万円(PV4.8kW/蓄電池5.53kWh/HEMS) 324,000円
S×L 493万円(PV4.32kW/蓄電池6.0kWh/HEMS) 267,616円
設備価格を年間光熱費削減額
大手メーカーの平均像としては、現行の補助金を活用した場合、
スマート設備の費用回収期間は10~15年程度というのが相場のようです。
●スマートハウスがもたらすメリット
スマートハウスがもたらす省エネ以外の便益
震災と原発事故があったことで最も注目を浴びたのが、
災害時のバックアップ機能です。
多くのスマートハウス商品が、停電時に自動的に
自立運転に切り替わる機能を備えています。
蓄電池に常時一定の電力を残しておくことで必要な
電力を確保し、昼間はPVで発電、さらに燃料電池が
あれば雨天や夜間でも発電と給湯が可能です。
最も基本的なのが、次の3つのモードです。
1)蓄電優先 ~ 停電に備えて蓄電池を常に満充電状態
2)経済優先 ~ PVの電力は売電し、家庭では安価な深夜電力を蓄電
3)環境優先 ~ PVの電力を蓄電して家庭内でフル活用
先進技術を活用することで、無理や我慢をせずに
エコに貢献でき、万一の場合の備えもできる
心のゆとりは、スマートハウスの大きな利点ですね。
エネルギーをコントロールして最適化するHEMSは、
子供の帰宅を親のスマートフォンに通知する安心機能も備えています。
他の例では、玄関の施錠・開錠を外出先にメールで知らせたり、
外出先から空調や床暖房を操作できるという利便性を備えています。
また家の中から車(EV/PHV)の充電状況を確認でき、
空調操作も可能など、カーライフを快適にするアイディアも盛り込まれています。
8年後の省エネ義務化、ゼロエネ標準に向けてスマート
技術が日々進化している今、住宅会社は「低炭素社会
の実現とお客様の便益向上」という使命感を持って
家をつくる時代となりました。
弊社でも少しでも多くのリクエストに応えられるよう
常に勉強の姿勢が必要であると心得て取り組んでいきたいと思います。
省エネ推進と支援拡充で普及加速のスマートハウス
2012.08.20:kg-kikuchi:[菊池幸生|スマイル日記]
この記事へのコメントはこちら