ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
シーッ、静かにしよう。
白銀の世界が広がっている。冬は土の休息の季節。雪の下で静かに、ひっそりと眠っている。
土は今まで生きていたものたちの遺体の集合体。地上に最初に棲みついた植物はコケのようなものだったのかもしれない。それらが朽ちて少しの土ができる。その何千、何万回のくり返しの中からやがて草や木ができ、動物達が生まれ、それらが次々と遺体となり、土となってきた。数十センチという土の層は膨大な歳月をかけた、生きていたものたちの堆積。
森のブナの木が、その種を土の上に落とす。やがて成長し大木となる。その成長を支えるものは、かつてその場で土となった全ての生きものたち。幾百万、幾千万の生きものたちの力によってブナの木は成長していく。
畑の大根を育むものも、やはりその場で土となり、養分となった生きものたち。大根のいのちのなかに、かつて生きていたものたちが参加していく。
私たちは、大根を食べながら、同時に大根のなかに参加し、活かされたおびただしいいのち、あるいはいのちのつながりをいただいている。
空を飛ぶ小鳥も、森を駆けるウサギも、道端の草も、私も、君も・・・ひとつひとつの生きものは、かつてその地で生きていた、たくさんのいのちの集まり。
これから生まれてくるものたちも、私たちを含む全てのいのちの集積として新しいいのちを得ていくのだ。
遠い過去からはるかな未来に至るまで、いのちがかたちを変えながらめぐって行くところ、壮大ないのちの循環の場。それが土。
春にまた種が撒かれる。いのちのめぐりのはじまり。
シーッ!静かにしよう。土が休んでいる。春まで起こしてはいけない。雪がせっかくつつんでくれているのだから。
写真をダブルクリックすれば拡大してみることができます。俺たちの村とその前に広がる雪原。
2008.02.23:
kakinotane
:[
メモ
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
]
書き直しました
「我が家の玉子はあっさり系」を少し書き直しました。
2008.02.24:菅野芳秀:
修正
/
削除
雪景色 雪が舞っているのが印象的です
静寂が伝わってきます。すごい雪だそうですね。
鶏小屋のすずめの話をしたら、友達が、寒いから、追い払うためのエネルギーを使いたくないのかも・・・と、言ったのには驚きました。見る視点でそれほど変わるんですね。
私は、素直に受け取りましたけど、いろんな人がいる。
ドイツは春の陽気で日中15度近くまで気温が上がるこのごろです。鳥のさえずりも春を告げています。私の畑ではプリムラジュリアンが咲き始めています。
2008.02.26:久美子:
修正
/
削除
「久米宏のラジオなんです」
久米さんの番組はここ。ここの「聴く」をクリックでした。ようやく見つけました。
http://podcast.yahoo.co.jp/episode/6eca4bb97bd871e2c7c80b23a1b40b5a/63
2008.02.29:菅野芳秀:
修正
/
削除
回復されていることと思います
メールが不調でした。たまたまブログを拝見したので連絡します。
私も2〜3年前から膝に水が溜まり苦労しました。この年になると健康がなによりとしみじみ思います。隣で末娘が試験の勉強をしています。ではお体を大切に
2008.07.02:小川顕一郎:
URL
:
修正
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削除
小川さん、久しぶりです。
明大の後輩 牧(旧姓鮫島)です。先月菅野さん宅を訪れたところです。菅野さんは山形市内の病院で手術をし無事終わったとのことです。小川さん宛のメールも見てください。草々
2008.07.03:牧洋一郎:
URL
:
修正
/
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https://kanno-nouen.jp/
菅野農園のホームページで
お米を販売しています
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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土は今まで生きていたものたちの遺体の集合体。地上に最初に棲みついた植物はコケのようなものだったのかもしれない。それらが朽ちて少しの土ができる。その何千、何万回のくり返しの中からやがて草や木ができ、動物達が生まれ、それらが次々と遺体となり、土となってきた。数十センチという土の層は膨大な歳月をかけた、生きていたものたちの堆積。
森のブナの木が、その種を土の上に落とす。やがて成長し大木となる。その成長を支えるものは、かつてその場で土となった全ての生きものたち。幾百万、幾千万の生きものたちの力によってブナの木は成長していく。
畑の大根を育むものも、やはりその場で土となり、養分となった生きものたち。大根のいのちのなかに、かつて生きていたものたちが参加していく。
私たちは、大根を食べながら、同時に大根のなかに参加し、活かされたおびただしいいのち、あるいはいのちのつながりをいただいている。
空を飛ぶ小鳥も、森を駆けるウサギも、道端の草も、私も、君も・・・ひとつひとつの生きものは、かつてその地で生きていた、たくさんのいのちの集まり。
これから生まれてくるものたちも、私たちを含む全てのいのちの集積として新しいいのちを得ていくのだ。
遠い過去からはるかな未来に至るまで、いのちがかたちを変えながらめぐって行くところ、壮大ないのちの循環の場。それが土。
春にまた種が撒かれる。いのちのめぐりのはじまり。
シーッ!静かにしよう。土が休んでいる。春まで起こしてはいけない。雪がせっかくつつんでくれているのだから。
写真をダブルクリックすれば拡大してみることができます。俺たちの村とその前に広がる雪原。