ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
オレのものだぁ!
おもしろいねぇ。どうしてこうなのだろう。
遊び、愛情表現、ケンカ、散歩、虫を追いかける姿・・・ニワトリたちを見ているといつまでも飽きることがない。それに彼らの一つ一つの行動が人間社会に重ねることもできて、おもわず苦笑してしまうことが多いんだよなぁ。
例えば食事風景だけどね・・。ニワトリたちは三種類の食事をとっている。トーモロコシ、カキガラなどが入ったいつもの「定食」に、野菜くずや草の「サラダ」、それに「日替わりランチ」と呼んでいる学校給食の残りものだ。このランチ、当然のことながら種類が多く、ひじきの煮もの、煮魚、ポテトサラダ、かぼちゃの煮つけ、スパゲッティーなどさまざまだ。
ニワトリたちは、このランチがことのほか楽しみらしく、トラックに積んで近付いていくと、それを察して、近くにいる者達だけでなく、遠くで遊んでいた者達も「キャッ、キャッ、キャッ」と大きな歓声をあげて駆け寄ってくるほどだ。 これをタライに小分けして部屋ごとに与えるわけだけど、それぞれの鶏舎の戸を開け、彼らの中にドスンと置くと、間髪入れず、すさまじい勢いで飛びついてくる。面白いのはここからだ。
夢中でタライを突っつく群れの中から、なにかを口にくわえてサッと部屋の隅っこのほうに逃げ出すものが必ずいる。自分が見つけた「いいもの」を独りじめしようという魂胆のようだ。
「いるいる、こんな奴が、人間社会にも。」
ところが、これを横取りしようと追いかけていくものが、これまた必ず出てくる。
「うん、これもいるぞぉ。」
争奪戦の結果、たいていの場合、その「いいもの」は持ち出したニワトリの口には入らず、結局は追いかけていったニワトリか、さらにそのニワトリを追いかけた第三のニワトリに奪われてしまうのだ。
「これも同じだよなぁ。」
それでも最初のニワトリは、食事の間中、懲りずに同じことを繰り返しているからおもしろい。
実際のところタライの上には、同じものがたくさんあり、何も逃げ出さなければ食べられないものではないのに・・・。現にタライの前から動かずにもくもくと食べているニワトリもいるのだから。
「大局観が欠落しているというか、目先の欲に振り回されて、自分を見失っているというか・・・。結局ソンをするのはこういうものたちなんだよなぁ。」
口にくわえて逃げ出すもの、あわててそれを追いかけるもの、動かず、ただもくもくとたべているもの。どちらがいいというのではない。いろんなニワトリがいていいのだ。社会というものはそういうものだし、だからおもしろいともいえるのだから。
あっ、そうそう、ここから何か教訓を引き出してやろうという訳ではないんだよ。ただおもしろいと・・。それだけなんだけれどね。
ニワトリたちは今日もにぎやかにそれをやっているよ。
2006.07.02:
kakinotane
:[
メモ
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
]
いや、オレのものだ!
あははっ、おもしろい。大部分は、もくもくと目先の食べ物をつついているのですね。普通が賢い!これは、教訓ね。でも、もくもくだけでは、確かにつまんない。おかしなのがいるから、物語が始まるんだものね。
2006.07.02:文月:
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ぼくのニワトリの食事に負けそう
ぼくのニワトリ小屋をそっとのぞきたいと思ってから
はや1年。
今日のブログを見て、やっぱり見てみたい。
そして、本物の卵を食べてみたい。
X月X日、ニワトリたちにご挨拶にいきます。
決してご迷惑はおかけしませんので、
ニワトリたちによろしくお伝えくださいませ。
2006.07.03:くさふみ:
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?
ホント、私の食事よりバラエティに富んでいる。ところで、オレのものだぁ!いや、オレのものだ!って、やっぱり独り占めは、オスの行動?くさふみさん、確かめてきて。
2006.07.03:うらら:
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いつでも
なかなか「普通」には生きられないのですね、これが。
ニワトリにはいつでも会いにお出で下さい。まったく大丈夫ですよ。
えっ、それをどうして男だと・・・?女ですよ。オスはしません。当地では女性も自分のことを「オレ」といいます。
2006.07.05:菅野芳秀:
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雄鶏すまん
オレっていうから雄鶏ばかりだと思いました。失礼いたしました。バーゲンで洋服の取り合いするのは、確かに女だけですね。
2006.07.05:うらら:
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我が家のウサギもそう。
3匹いる我が家のミニウサギも、食事の風景は似ていますよ。
ただ驚くのは、ぱっととって逃げて行き、ひとりで食べようとするのは、なんと、お母さんウサギです。
子供の食べているのを横取りするのは日常茶飯事。
まず自分・・・・。これには驚かされました。
猫や犬では見られないと思うのですが。
最近は、娘ウサギが大体大人になってきたので、癪に障るのか、お母さんウサギが盛んに娘をいじめているのです。それを見て、私の娘がまた、なんだか得心したような顔をしているのが・・・癪に障るのです。
2006.07.07:ヨコヤマ:
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私も始めてみました。
菅野さん、ようやく一歩を踏み出しました。
感想をお聞かせくだされば幸いです。
2006.07.11:ヨコヤマ:
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教えて!
ヨコヤマさん、どんなことを始められたのですか。よかったら教えて!
2006.07.12:諸星:
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https://kanno-nouen.jp/
菅野農園のホームページで
お米を販売しています
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遊び、愛情表現、ケンカ、散歩、虫を追いかける姿・・・ニワトリたちを見ているといつまでも飽きることがない。それに彼らの一つ一つの行動が人間社会に重ねることもできて、おもわず苦笑してしまうことが多いんだよなぁ。
例えば食事風景だけどね・・。ニワトリたちは三種類の食事をとっている。トーモロコシ、カキガラなどが入ったいつもの「定食」に、野菜くずや草の「サラダ」、それに「日替わりランチ」と呼んでいる学校給食の残りものだ。このランチ、当然のことながら種類が多く、ひじきの煮もの、煮魚、ポテトサラダ、かぼちゃの煮つけ、スパゲッティーなどさまざまだ。
ニワトリたちは、このランチがことのほか楽しみらしく、トラックに積んで近付いていくと、それを察して、近くにいる者達だけでなく、遠くで遊んでいた者達も「キャッ、キャッ、キャッ」と大きな歓声をあげて駆け寄ってくるほどだ。 これをタライに小分けして部屋ごとに与えるわけだけど、それぞれの鶏舎の戸を開け、彼らの中にドスンと置くと、間髪入れず、すさまじい勢いで飛びついてくる。面白いのはここからだ。
夢中でタライを突っつく群れの中から、なにかを口にくわえてサッと部屋の隅っこのほうに逃げ出すものが必ずいる。自分が見つけた「いいもの」を独りじめしようという魂胆のようだ。
「いるいる、こんな奴が、人間社会にも。」
ところが、これを横取りしようと追いかけていくものが、これまた必ず出てくる。
「うん、これもいるぞぉ。」
争奪戦の結果、たいていの場合、その「いいもの」は持ち出したニワトリの口には入らず、結局は追いかけていったニワトリか、さらにそのニワトリを追いかけた第三のニワトリに奪われてしまうのだ。
「これも同じだよなぁ。」
それでも最初のニワトリは、食事の間中、懲りずに同じことを繰り返しているからおもしろい。
実際のところタライの上には、同じものがたくさんあり、何も逃げ出さなければ食べられないものではないのに・・・。現にタライの前から動かずにもくもくと食べているニワトリもいるのだから。
「大局観が欠落しているというか、目先の欲に振り回されて、自分を見失っているというか・・・。結局ソンをするのはこういうものたちなんだよなぁ。」
口にくわえて逃げ出すもの、あわててそれを追いかけるもの、動かず、ただもくもくとたべているもの。どちらがいいというのではない。いろんなニワトリがいていいのだ。社会というものはそういうものだし、だからおもしろいともいえるのだから。
あっ、そうそう、ここから何か教訓を引き出してやろうという訳ではないんだよ。ただおもしろいと・・。それだけなんだけれどね。
ニワトリたちは今日もにぎやかにそれをやっているよ。