ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
腰は要ですもの。
考えます
おっしゃるとおりです。
NHKの番組から
海外向け衛星放送のジャパンサテライトテレビって言うんですが、それをみました。NHKの地球特派員2008と言う番組です。日本では4月の18日に放送されていたんですね。すでに。
オーストラリアの旱魃とインド中国の発展に伴う穀物の奪い合いについてでした。最後に、日本も自給率を高めて、もっと、農業を見直すべき。今が日本の農業の転換点になるのでは、と言うコメントが江川アキコ氏からありました。 とにかくこのまま地球温暖化が進めば、旱魃がどんどん広がって穀物の世界的収量が落ちる、発展途上国のライフスタイルが向上して需要はうなぎのぼりと、こういう悪条件のもと、どうやって食料を確保するのかと言う国家的な課題が日本にも突きつけられていることを知りました。中国人がハンバーガーを食べたり、アイスを食べたりしているのを見て、「おかしな感じを受けるのと同様、欧米人も日本人がそうやってライフスタイルを変えた頃こんな感じを受けたのだろう・・・もしくは今も感じているのだろう。。。と、複雑な感じがしましたね。中国インドはますます市場として有望視され金も物もどんどん集まっていくのだろうなあ・・・昔の日本みたいに急に。 菅野さん。あの番組ご覧になりましたか。 |
みていませんが
ダーチャ方式 探してみたら・・・
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どのような作物も植えつけられた土から必要な養分を吸収し成育する。作物ひとつ一つが土の化身だ。たとえば私達はカボチャを食べる。カボチャを食べながら、その味と香りにのせてその地の土を食べているといってもいい。全ての作物にも同じことがいえて、だから私達も土の産物、土の転移、土の化身だ。
もしその土が汚れた土ならば作物も汚れ、食べる私達も汚れていく。もしその土が疲弊した土ならば作物のもつ生命力は弱く、それを食べる私達の生命力、免疫力も弱いものとならざるを得ない。土の健康は即、人間の健康に反映すると思っている。だからこそ、食べられる土を作ろう、きれいな土を守ろうと呼びかけ、実践もしてきた。
まわりくどい言い方をしているが、ここ30年ほど醗酵ケイフン主体の堆肥を施してきた。それに加えて、10年ほどはレインボープラン堆肥も撒いている。化学肥料は必要最小限か、まったくやらないできた。それというのも上のように、田畑のいい土は堆肥によってしか作れないと思うからだ。
春、2・6haの田んぼの全てに二種類の堆肥を撒く。これは土にこだわる百姓としては当然のことだ。だが、正直にいえばこれがきつい。前にも書いたと思うがそれを実現するのは口で言うほど簡単ではない。
30年が経過して・・・腰を痛めてしまった。おかげで土は問題なく健康だと思える。周りが冷害のときも、そうでないときも「よしひでの田んぼは堆肥が入っているから、いい田んぼだ。」という評価をもらい続けているのだから。でも肝心の私が腰を壊してしまった。健康な土と食を求めて、不健康になってしまった。なんでも物事はするするとは行かないものだが、この現実を前にどうしようかと考えている。