HOME > 記事一覧

違いのわかる構造見学会

  • 違いのわかる構造見学会
ソーラーサーキットの夏は「違いのわかる夏」

先週末、石巻市蛇田にて、ソーラーサーキットの構造見学会を実施いたしました。

ちょうど日曜日は、30℃超える真夏日となり、まさしくソーラーサーキットの違いを体感するには絶好の一日となりました。



「遮熱と通気+地熱の効果」の基本性能だけで、室内の温度は24℃であまりの涼しさに皆さんがビックリ!

もちろん建築中でさすので、換気もエアコンもありません。

冬のソーラーサーキットは「断熱・蓄熱・地熱」による輻射熱の暖かさが発揮されますが、

夏バージョンに衣替えしたソーラーサーキットは

「遮熱・通気・地熱」+「換気と除湿」により輻射熱を抑え、自然の力と専用部材により、建物を冷ます効果が得られます。

エアコンに頼らず、扇風機で健やかに暮らす!

冬の寒さ対策のみに重点をおいた現代の高気密・高断熱住宅は、そのレベルが高ければ高いほど断熱性能は高まりますが、その反面、熱ごもりによる夏の蒸し暑さは助長され、エアコンの冷房負荷は避けられなくなるのです。

夏も分厚いダウンジャケットを着こんで、夏涼しいでしょうかということなのです。

保冷パックが、飲み物や食べ物の冷たさを発揮するのは、氷や保冷剤を入れているからで、何もいれずに、入れておいたらどうでしょう・・・。

冬のみならず、夏も省エネで快適なのは、ソーラーサーキットの家だけと言っても過言ではありません。

「知らないままに建てないで欲しい」

ソーラーサーキットのキャッチコピーですが、ソーラーサーキットのZEH(ネット・ゼロエネルギーハウス)の快適さを是非、お近くの現場やモデルハウス・オーナー様の家でご体感下さい。

ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。



総合シンポジウム 「健康に暮らせる住まいと木の魅力」

  • 総合シンポジウム 「健康に暮らせる住まいと木の魅力」
7月8日・9日に夢メッセで開催される「住まいの耐震博覧会」が開催されます。

博覧会では、総合シンポジウムもあり、 「健康に暮らせる住まいと木の魅力」と題したセミナーが開催され、光栄な事にこの私が、木造住宅を手掛ける地元のハウスメーカー代表ということで、主催者から指名を受けました。

今回のパネリストは4名ですが、私以外は各界で活躍する著名な方ばかりで、少々緊張いたしますが、頼まれごとは試されごとという信念に基づき、引き受けることと相成りました。

主催者からは、あまり過激な発言は控えて欲しいとのリクエストがあり、それはそれで結構難儀な注文ではありますが、苦手なパソコンに悪戦苦闘しながら、資料のたたき台を作成しました。





シンポジウムには、一般の参加者に加え、業界の関係者も多くいらっしゃるようですので、上品に外断熱の良さを伝えてたいと思います。

湿気や結露に弱い木材を外断熱によって、変化の激しい外気からガードし、壁体内にも通気性を確保することで、常に乾燥状態を保つソーラーサーキットの家づくりは、非常に理にかなったシステムで、目からうろこの家の造り方では、ありますが、この日本の悪しき習慣により、まだまだ認知されていないのが現実です。

高温多雨の日本の環境の中、木造住宅を防蟻剤や防腐剤に頼ることなく、次の世代に価値ある資産として引き継げる長寿命の住まいにするためには、充填断熱や見た目の数値を上げるために最近増加してきたW断熱(付加断熱)では、湿気や熱ごもりなどの障壁が多く、結果的に外断熱が最適なのは間違いありません。

限られた時間ではありますが、外断熱がなぜ木を長持ちさせて、住まいと住む人の健康をいつまでも守るかをしっかりとPRしてきたいと思います。

当日は、予約制ではありますが、お時間がございましたら、展示会の見学がてら、是非ご参加下さいます様ご案内申し上げます。



内断熱(充填断熱)の最大の危険要素

  • 内断熱(充填断熱)の最大の危険要素
内断熱の抱える危険要素について、何回かにわけて紹介したいと思います。

まず初めに一番の欠点となる熱橋についてご説明いたします。

構造の外側を連続して断熱する外断熱とは違い、内断熱の場合は、構造(柱や間柱・桁)などの部分は、非断熱部分になることで、熱橋(ヒートブリッジ)による、温度ムラや木の収縮に加え、内部結露の危険性が高まります。

木は、一応断熱性能を有していますが、基本的に断熱材ではありません。

断熱性能を表す数値に、熱伝導率がありますが、(熱伝導率は低いほど性能が高い)

杉・ヒノキの熱伝導率は、0.12W/(m・K)であり、内断熱で多く使用されている高性能グラスウールの熱伝導率(0.038W/(m・K)と、比較すると、約3分の1の性能でしかなく、グラスウール100mmと同等の性能を柱に求めると、約30㎝の太さが必要となり非現実的です。

※コンクリートや鉄は伝導率が高いのであえて省略します。

内断熱の場合、構造部のこうした熱橋部によって、いくら性能値の高い断熱材を使用しても、構造部の熱橋によって、性能を十分に発揮できないのが現実です。

ちなみに、熱の伝えにくさを表す、熱抵抗値(m2・ K/W )は、材料厚み÷材料の熱伝導率で計算できます ので、壁部分の熱抵抗値を比較してみましょう。(熱抵抗値は高いほど性能が高い)

〇 ソーラーサーキット(標準)0.06(材料厚み)÷0.024(熱伝導率)=2.5 m2・ K/W      

〇 ソーラーサーキット(ZEH仕様)0.075(材料厚み)÷0.022(熱伝導率)=3.4m2・ K/W

外断熱の場合、構造の外側に断熱施工するので、基本的に熱橋部はありませんので、簡単に計算できます。

しかし、内断熱の場合は、最低でも20%もの熱橋部がある為に、断熱部に加え、構造部分の熱抵抗値も考慮しなければなりません。

〇内断熱で高性能GWの場合の壁部分の熱抵抗値 (開口部は含まず)

断熱部分= 0.1(材料厚み)÷0.038(熱伝導率)=2.631m2・ K/W
構造部=0.105(3.5寸の場合)÷0.12(熱伝導率)=0.875m2・ K/W

壁全体=(2.631×0.8+0.875×0.2÷10)=2.28m2・ K/W(平均熱抵抗値)

つまり、断熱部分の熱抵抗値は、2.63となっておりますが、構造部分は0.875となっており、壁部分の平均熱抵抗値は、2.28になってしまうのです。

参考までに、2×4の場合は2.05m2・ K/Wとなり、2×6の場合3.176m2・ K/Wとなります。

そして、ここが重要なポイントなのですが、この数値は、内断熱では困難とされる100%の断熱施工をした場合の計算値であって、しかも、断熱性能を発揮する為に必須となる気密性能の良し悪しは、基本的に考慮していない計算なのです。

※ 宮城のような寒冷地は、C値(相当隙間面積)は、2.0以下が最低基準とされており、経年変化を考慮すれば1.0以下は必要とされていますが、現在、基準はないに等しく、測定義務もない為に、多くのメーカーでは、測定もせず中気密(推定5.0)で・高断熱もどきの住宅が、次々建てられているのです。

また、構造のやせや狂い・構造内部の金物や配線・配管部の断熱欠損、湿気による断熱材の経年劣化も考えると、新築時はもちろん、長期的に計算上の性能を発揮するのは、現実的に困難なのです。

一方、外断熱の場合は、断熱の内側に構造部があり、おのずと柱も熱を蓄える蓄熱体となることで、目に見えない輻射熱効果が発揮され、湿気による性能の低下もほとんどなく、計算値以上の性能を発揮するとともに、新築時点での断熱性能が長期にわたり保持されるのです。

問題となるC値も、弊社では平均で、0.46㎝/㎡という業界トップレベル気密性能で、完成時0.7㎝/㎡の気密保証も実施しており、お引渡し後10年後にも気密測定を実施し、1.0㎝/㎡の気密を保証を実施させていただいております。

※ 高気密・高断熱住宅・省エネ住宅・ゼロエネハウスというからには、モデルハウスの数値ではなく、実際建てる建物の完成時のC値・気密測定の実施・将来の経年変化などについて、しっかり確認することが、非常に大事なことです。




違いのわかる夏

いよいよ、ソーラーサーキットの違いのわかる季節の到来です。




画像は、昨日のモデルハウスの午後2時時点の外と室内の温湿状況です。

からっと晴れあがり、温度はかなり上昇してますが、室内はこのとおり爽やか!

もちろん、エアコンもリフレアも作動せず、窓は閉めたままで、床下ダンパーと小屋裏ファンのみ解放し、壁体内を通気させているだけです。



画像は床下に設置している温湿計の画像です。

床下ダンパーを開放して、外気を導入していますが、地熱の効果によって、床下の温度は21.7℃です。

ソーラーサーキットの家は、完全な外断熱ですので、構造の外側で遮熱し、床下の涼しい空気を壁の中へ送り込み、壁の中で溜め込んだ湿気や熱気は、内部の通気層を上昇し、小屋裏のファンにて、外部へ排出します。

つまり、構造の中にも、自然の力を活用したエアコンのような働きをもたらし、、壁の中を自然と冷ましてくれるので、常に壁の中は、外気温より低く、床や壁・天井などの輻射熱を抑えることで、体感温度もグッと抑えてくれるので、30を超える真夏日でも、室内は28℃位を保ち、扇風機でも十分快適となります。

そして、今の時期は、けっこう外気温の変化も激しく、寒い時では15.6℃・暑い時は27.8℃になりますが、ソーラーサーキットの家では、エアコンなどを使用せず、自然の状態で、常時室内を22℃~25℃内にコントロールしてくれます。

つまり、家の基本性能の高さによって、寒い時は暖かく感じ、暑い時は涼しく感じる実に気持ちのいい家となるのです。

よく、「不思議な家ですね~。」とのお言葉を頂戴しますが、不思議というのではなく、実に理に叶った家なのです。

そして、これからの季節に注意していただきたいのが、湿気と日射です。湿度は高くても60%台をこころがけ、特に西側の窓の日射の遮蔽を気をつけていただければ、暑い日でも扇風機で十分快適です。

折角、ソーラーサーキットや弊社オリジナルの外断熱の家を、選択していただいたからには、快適さの仕組みをご理解いただき、爽やかな夏をお過ごしくださいます様お願い申し上げます。

そして、ソーラーサーキットの家をご検討いただいているお客様は、是非モデルハウスや構造現場の見学会を通じて、快適さの秘密をご体感下さい。

※ 昨日も、我が家も21日夜と22日朝の温湿状況をアップしましたが、22日夜と23日朝の温湿状況を紹介させていただきます。

昨日は、日中の最高気温が27℃を超え、今朝も朝から暑い日差しが照りつけておりますが、昨日の画像と比べていただければ、ソーラーサーキットの家が温度変化が少なく快適な暮らしが送れることがご理解いただけると思います。


昨晩のダイニングです。


今朝のダイニングです。


昨晩のトイレです。


今朝のトイレですが、やはりフタは開いたままでした~。なかなか改善は難しいようです(笑)







温度と湿度を自然にコントロールする家です。

  • 温度と湿度を自然にコントロールする家です。
昨日は、久々に結構雨が降りましたね~。

昨日の最高気温は、22℃でしたが、湿度は雨の影響もあり、90%を超えました。

夜寝る前に何気に、キッチンカウンターにある温湿計を見たら、温度は、23.5℃湿度は60%で、梅雨寒もじめじめ感もないすこぶる快適な状態でした。

温度は、この時期ほとんど変化がありませんが、湿度はもう少し上がるかな?と思いましたが、さすがソーラーサーキットの家です。

自然な状態で、温湿状態の変化がないのは、気密と断熱・換気と調湿がバランスよく機能するソーラーサーキットの確かな性能の証かと思います。



※ 出勤前の朝の状態です。今朝の最低気温は16℃で、雨上がりで若干じめじめしてましたが、夜寝る前とほとんど変わりません。







一方で、トイレにある温湿計はというと、湿度が若干高めでした。

何故かおわかりでしょうか?

これは、おそらく、フタのあけっぱが原因かと思います。

乾燥する冬期間は、あけっぱは逆にOKですが、これからの季節は、フタは閉めた方がいいので、オーナーの皆さんよろしくお願いいたします。

※ 市販の温湿計は、それほど精度は高くなく、温度・湿度とも5%から10%の誤差が生じる場合が多いので、一つの目安ととらえて下さい。ホームセンターなどで、お買いになる場合は、いくつか比較して、中央値の温湿計を購入すれば、誤差は大分軽減します。