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悪の根源は結露

湿気や結露によってカビやダニが増殖し、ダニの死骸や糞・ハウスダストがアレルゲンになって、アトピーや喘息・鼻炎などのアレルギー患者が増加しています。

国民の2人に1人が何らかのアレルギーを持っている現代ですが、アレルギー患者の多くがカビやダニ・ハウスダストが起因しているとも言われ、実際、80%以上の方に陽性反応が見られるのです。

そして、カビの臭いをとるために消臭剤や芳香剤を利用し、家干しの臭い対策に柔軟剤や合成洗剤を使い、衣服の虫食い対策に防虫剤などを利用することなどして、室内の空気は、知らず知らずの内に、VOC(揮発性有機化合物)に汚染され、新たなシックハウス患者が急増しているのです。

これらの生活用品に含まれるVOCに関しては、マウスなどによる経口試験などによって、一応の安全基準を満たしてはいるものの、健康に与える影響は個人差もあり、長期的な利用や複合利用についての安全性の検証や総量規制もなく、消臭剤や芳香剤などは、家庭用品品質表示法にも該当しない為、業界の自主基準により成分の一部が表示されているだけに過ぎません。

そして、ユーザー側の室内の空気環境に対する認識も正直いって、あまり高いとは言えず、換気が不十分な住宅が多く、知らず知らずの内に、汚れた空気の中で生活しているということを理解しなければなりません。

現代に生きる私達は、日々口にする食品や調味料・油・飲料水にくわえ・タバコや酒などの嗜好品・様々な生活用品など、おびただしい量の化学物質に囲まれた中で暮らしており、誰もが発症する可能性があるのが、シックハウスであり化学物質過敏症です。

これらの様々なアレルギー疾患は、現代病とも環境病とも言われ、様々な化学物質を含んだ商品の売り上げの伸びと比例して、確実にアレルギー患者と医療費も増え続けているという矛盾は、社会全体で考えなければならない大きな問題でもあります。

しかしながら、こうした問題は、様々なしがらみの中、なかなか表面化せず、一向に改善されないのも、この世の現実です。

しかし、カビやダニが原因と思われるこうした問題を解消する簡単な方法があるのです。

それは、家の中の湿気を50%台に抑え、余分な湿気や結露を無くせば、カビやダニの繁殖も防ぎ、消臭剤や芳香剤・柔軟剤や防虫剤もいらなくなり、様々なアレルギーが減少し、医療費はもちろん、無駄な出費も大幅に削減できるのです。

食品などの影響は別にして、人を病気にするのも、家を短命にするのも、家計に影響を与えるのも、家の中や構造内の湿気であり結露といっても過言ではありません。

そして、考えなければならないのが、湿気・結露の原因となる、室内外や部屋間の温度差であり、冷暖房や換気も含めた私達の暮らし方とも言えるのです。

暮らし方というと、むっとされる方もいらっしゃると思いますが、住宅はもちろん、冷暖房などの電化製品や生活スタイル・社会環境までも、大きく変化した暮らしの中で、CMやマスコミよる偏った情報によって、ほとんどの方が知らない・知らされないまま、日々の生活を送っており、ある意味致し方のない側面があるのです。

私とて、偉そうなことをいつも言っておりますが、外断熱の家づくりを始める前までは、湿気や結露・カビやダニなどには、あまり関心がなく、いまだにたかが結露という認識を持つ業界の方々もいまだに多いのが現実です。

しかし、四季の変化が激しく、高雨・多湿という日本特有の気候条件の中、湿気や結露が家を腐らせ、人を病気にするのは間違いなく、それこそが悪の根源となりますので、是非、ご理解いただきます様お願いいたします。








30年持てばいい?

冗談半分だとは思いますが、どうせそんなに長生きしないから、30年持てば十分で、多少の寒さや暑さは、冷暖房で調整するから、断熱や気密はそこそこでいいよ!というお客様が、結構いらっしゃいます。

確かに、暑さ・寒さを我慢し、省エネ性や快適性・健康性を考慮しなければ、よほどの家でなければ、30年でも40年でも十分もつのではないかと思います。

しかし、考えなければいけないのは、省エネ性や快適性ばかりではなく、人と建物の健康を守るためには、何より断熱性能が重要で、従来の延長線のような家に住むということは、湿気や結露によって生じる、建物の腐朽や蟻害によって、建物の耐震性や耐久性は、著しく低下するのです。

結果、日本の住宅の耐久性は、30年にも満たない住宅が大半で、80年とも100年ともいわれる欧米の住宅と比較にならないほど短命なのが現実で、今もなおこうした住宅が造られ続けているのです。

また、温度差によるヒートショックによって、時には大切な命まで奪われてしまう危険性が生じるということを、考えなければならず、命を落とさないまでも後遺症によって、ご自身はもとよりご家族に、多くの負担をかけてしまうことになるということをリアルに考えていただきたいのです。

英国では、健康を守る最低室温は18度以上とされ、高齢者には21度以上が推奨されており、16℃以下の賃貸住宅などは、改修や撤去命令も出されるのです。

寒さに関する法規制がないのは、先進国では、日本くらいで、諸外国では、過度な寒さは基本的人権を侵害しているという認識があり、刑務所さえも暖かいのです。

これまで、日本人の多くは、寒さ・暑さはしようがなく、あたかも我慢することが節約であり、美徳という考え方があったのも、事実です。

しかし、冷暖房の普及や生活スタイルの変化によって、茶の間やリビングなど、普段いる場所だけは、大分暖かくするようになりました。その反面、廊下や水回りなど非暖房室との温度差が広がり、浴室のヒートショックで亡くなられる方だけでも17,000人以上となり、交通事故死の4倍以上の方が悲しい事故に見舞われる時代となりました。

人間誰しもが、年齢を重ねるごとに、確実に体力や免疫力が低下し、これまでは何ともなかった温度差が、身体にダメージを与えるのは必然で、ヒートショックばかりでなく、風邪やインフルエンザに加え、喘息や肺炎・関節炎や腰痛など、寒さが原因となる病気に罹患しやすくなります。

また、体温の調整機能の低下によって生じる熱中症などの危険性も少なからず上昇するのです。

こうしたリスクを抑えるためには、冬も夏も家中の温度や湿度を一定に保つことが、重要となり、断熱性能の低い住宅で、これらの条件を満たすためには、最低でも年間20万から30万円の冷暖房費が必要で、とても現実的ではなく、結局はいる場所だけ暖める局所暖房という従来の住まい方になってしまうのです。

これでは、住まいが起因する様々な病気や疾患はいつまでも改善することはなく、介護や医療費などの問題は、高齢化が益々進む日本にとって、最大の問題でもあるのです。

今日、断熱技術の進歩によって、これまでの間欠暖房と変わらない光熱費で、部屋間の温度差をなくし、一日中快適な住環境を創り出すことが、十分可能となっています。

これから、家づくりを検討する方は、子育て世代の方にしても、中高年の方々にとっても、ご本人はもちろん、家族の健康を最優先した家づくりが必須であり、病気を予防し、健康寿命を伸ばす家こそが何より重要なのです。

しっかり造るからこそ50年先も価値ある家になる訳で、そこそこの断熱で、30年間だけ、省エネで快適に、家族の健康を守り、地震にも強い家を造るのは、技術的にも不可能といえるのです。

また、現在大きな社会問題となっている空き家ですが、約820万戸存在しており、今後も益々増加することが予測されています。

こうした空き家の中には、売るに売れない、貸すに貸せない負動産といえる住宅が、かなりの割合を占めており、30年ももたないような家を造るということは、空き家はさらに増加する一方となり、次の世代に引き継ぐ時に、資産ではなく負債となる可能性が高くなるのです。

気密と断熱のしっかりした高性能な住宅は、快適で健康にやさしい住環境を創出し、住む人と建物の寿命を縮める原因となる悪の根源ともいえる結露を解消することによって、耐震性をはじめとする新築時の性能を長く維持することができる本物の長寿命住宅となり、循環型社会の実現にも貢献するということをご理解いただきたいと思います。

人も住まいも健康で長寿命になる家

弊社では、外断熱の家づくりを通して「いつまでも強く・快適に」 住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も価値ある住まいをお客様にお届けしておりますが、改めてそのメリットを考えてみました。

完全な外断熱と二重通気による衣替えの効果によって

〇 きれいな空気に満たされている家
〇 家の中の温度差がない家
〇 夏もエアコンに頼らず爽やかな家
〇 湿気や結露を抑え、カビやダニの繁殖を抑える家
〇 掃除や洗濯・料理など家事が楽になる家
〇 子育てが楽な家
〇 内部結露による住宅の腐朽やシロアリ被害の心配ない家
〇 構造にも通気性を確保し、経年劣化を抑え長持ちする家
〇 使い勝手がよく、収納に困らない家
〇 家族の免疫力が高まり、病気を予防する家
〇 医療費をはじめ、無駄な生活用品の購入や様々な出費を抑える家
〇 大地震が何度きても家族の命をしっかり守る家

他にも、メリットはございますが、一言でいうなればやはり、住み心地のいい家であり、「省エネで快適に暮らせて、住む人と住まいの健康寿命を伸ばす家」になるということだと思います。


つまり、温度や湿度・空気のバリアのない「ストレスフリー」の住いが実現することで、笑顔の絶えない心から幸せだと思える住まいとなるのです。

そしてこの「幸せを感じる家」をお客様の暮らしと共にいつまでも守っていく事こそが、家守りとしての私達の責任であり「家造りと共に信頼づくり」という企業理念となります。

なかなか伝わらない住み心地

弊社では、一番大事なのは住み心地ということを、長年謳いつづけておりますが、住み心地の良し悪しは、実際に、その家に住んでみないとわからないもので、しかも季節のいい春や秋は、あまり感じないのも現実です。

しかし、家によって住み心地の差は大きく、季節の変わり目や寒い冬・梅雨や真夏の時期や大雨や台風・地震時の室内環境を比べれば、ハッキリとその差は表れてきます。

よく、お客様から大東さんの家の良さは、住んでみて初めてわかりますねと言われます。

そして、寒さや暑さ・湿気を感じず、温度差のないキレイな空気の中で暮らす何とも言えない快適さに、気付かされるのは、友人や実家に行った時で、ホテルや旅館より快適だというのがよくわかりましたとの有難いお言葉をたくさん頂戴します。

しかし、残念なのが、この快適さをなかなか人に伝えるのが難しいのよね~。と多くのお客様にいわれることです。

ご近所や職場で、よく話題になる今朝は寒かったね~。昨日は暑くて寝苦しかったね~。雨や風の音がうるさくて寝不足。洗濯物が乾かなくて大変。といった世間話が交わされます。

初めのうちは、何気なく、うちはこうですよ~と言うらしいのですが、大体、周りの方は、怪訝な表情をされ、何か自慢と受けとられてしまうようで、いつしかそうでしたね~と相槌を打つしかなくなるというのです。

こうした想いは、家内や同居する義母も日頃から感じているようで、出来るだけ家の話には、触れないようにしているようです。

そして、私自身もお客様には強く言えても、知人や友人・そして社員にさえなかなかストレートに言えず私なりに遠慮しながらいつも話しています。(笑)

この辺にも、まともな高気密・高断熱住宅の普及が進まない大きな要因かもしれないと最近よく感じます。

というわけで、弊社のお客様に限らず、省エネで快適に健康に暮らせる住み心地のいい家に住んでいる方は、声を大にして、その快適さを多くの方々に伝えていただきたいと強く願う今日この頃です。

ウイルスから、身体を守る線毛

  • ウイルスから、身体を守る線毛
去年、テレビを見ていたら、線毛の働きについて紹介されていました。

この線毛の働きによって、人間の身体は、ウィルスや細菌から守られていることをご存知でしょうか。

寒い時期に流行するインフルエンザですが、風邪であれインフルエンザであれ、ウィルスが最初に辿りつく場所は、鼻や喉の粘膜となります。

この粘膜には、1000分の1ミリ程度の線毛とよばれる毛がはえているのですが、線毛は、常に動いていて、1秒間に15回程度の速さで運動し、異物を体外へ排出しているそうです。

そして、この線毛の運動によって、咳やタンとなって体外へ排出したり、唾液と一緒に胃に運ばれ、胃液で分解されウィルスや細菌から身体を守ってくれているのです。

しかし、線毛にも、弱点があり、寒さと乾燥によって働きが悪くなります。

寒いと、身体の毛細血管が収縮し、血液の流れも悪くなりますが、血流が悪くなると、体温も下がり、免疫細胞の働きも悪くなります。また水分も不足しがちで、線毛の運動も低下し、体外へ排出する働きもにぶり、細胞内に取り込まれてしまうのです。

そして、一番の問題は乾燥です。冬は乾燥しやすく、のどや鼻の粘膜も乾燥しがちで、ウィルスも粘膜にとどまる時間が長くなり、細胞内に侵入し増殖しやすくなるというのです。

もちろん、細胞内で取り込まれた細菌やウイルスによって、皆が病気になる訳ではなく、体内の免疫細胞が、ウイルスや細菌と戦い、やっつける場合もあるのですが、寒いと体温も下がり、免疫力も低下してしまい、特に寝不足や疲れているときなどは感染しやすいそうです。

ということで、手洗いやうがい・マスクの他に予防するために大事なことは、

身体を冷やさず暖かくして、バランスのとれた栄養と睡眠の質を上げ、適度な運動をして、自己の免疫力を高めることが大事なそうです。

よく、ウイルスの増殖を防ぐために、湿度を60%以上にするといいと言われますが、湿度を上げると、必然的に結露が発生しやすく、カビやダニの繁殖といった、厄介な問題が生じてしまい、アレルギーや喘息・肺炎など別の病気を発症してしまいますので注意が必要です。

また、細胞の中にウィルスが取り込まれてしまう時間は約20分ということなので、20分に一回は少量の水分を補給して、粘膜にはりついたウイルスを胃に流し込むのが有効で、お医者さんや看護士の方々は、常時水分の補給はかかさないそうです。

そして、室内の空気を常に綺麗にしておくことも必要です。空気清浄機も有効ではありますが、換気はされません。良好な空気環境を保つための換気が何より重要だということもご理解いただきたいと思います。