C値(家の隙間相当面積)は家によって変わる

完全な外断熱の場合は、構造の外側に連続して断熱材を施工し、その外側に気密テープによって、気密工事を実施し、給排水やエアコン・換気の配管回りの貫通部分も入念な気密処理をすることで、気密レベルの高い住宅となります。

弊社では、完成時に加え、10年後にもC値1.0以下の気密保証も実施しておりますが、これは、外断熱工法にくわえ、建築後の痩せや狂いの少ないLVL構造材によって、気密劣化を防止出来るゆえの保証です。

ただ、完成時のC値は、家の大きさや形状、開口部の数や種別によって差が生じるのは、致し方なく、違いが出るのは、窓や玄関ドアなど開口部の比率が影響するということをごご説明させていただきます。

〇 家の大きさ

家の面積が大きければ大きいほど気密性能は良くなります。なぜかと言えば、通常の家であれば、玄関も勝手口も洗面や浴室も一つで、窓などの開口部の比率は、面積が広くなるほど少なくなるために、隙間が少なくなるからです。

弊社の平均C値は0.46ですが、これは約40坪前後の大きさの建物となり、40坪より大きくなれば数値は上がり、小さくなれば若干下がります。

〇 家の形状

同じ面積でも、四角い総二階の家と入れ隅や出隅の多いデコボコした家や、1階と2階の面積比率が変わるとC値は変わってきます。

もちろん総二階のスッキリした家が、気密性能は高くなります。

〇 開口部の数や種類

家の面積に対し、窓の比率が小さければ気密は良くなることは、初めに紹介しましたが、窓の種別によっても気密は変わります。

一番気密性が高いのは開け閉めの出来ないFIXタイプの窓で、次が縦すべりや横すべりタイプの窓です。

一番隙間の生じるのが、昔ながらの引違タイプの窓になります。

引違の窓は、レールや窓枠の重なる部分もつきものです。開け閉めする以上、多少のクリアランスは必要ですので、ある程度の隙間は必然となります。

〇 玄関ドア

玄関扉の種類によっても、C値は変わります。玄関ドアも開け閉めをするので、多少の隙間が生じますが、その中でも一番気密性が高いのがシングルタイプの玄関ドアです。

次に、袖がついた親子タイプの玄関ドアとなり、一番隙間が生じやすいのが窓と同じ理由で、引違タイプの玄関戸になります。

〇 その他

この他にも、壁を貫通するエアコンや換気・配管の数によっても、C値は変わってきますが、どんな建物であれ高レベルな気密性能を発揮するのが、弊社の外断熱の家です。ある程度のプランが固まれば目標とする数値もご提示することも可能となります。

いずれにしましても、完成時のC値が、1.0を下回れば、漏気による隙間風や暖房費・換気量の不具合などは、ほとんど変わりませんので、あまり意識せずに家づくりを進めていただければと存じます。

※ 完成時ではなく、中間時のC値を自慢げにPRしている会社もありますので、ご注意下さい。

この記事へのコメントはこちら

以下のフォームよりコメントを投稿下さい。
※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。