C値(相当隙間面積)とは、窓を閉めた状態で、家の隙間がどのくらいあるかを表した気密性能を表す数値となり、寒冷地のC値は2.0以下というのがある意味常識です。
そして、人が年齢を重ねるごとに老化するように、建物の気密性能も経年劣化することも、考慮に入れて、弊社では20年以上前から、C値1.0以下を保証した家づくりに取り組んでいます。
C値は、省エネ性はもとより、耐震性や耐久性を含め、家のあらゆる性能のベースとなる重要な性能で、省エネ住宅・ゼロエネルギー住宅・長期優良住宅の要とも言えます。
C値は、住み心地はもちろん、家族が健康に暮らすためにも最も大事なポイントでもあり、気密検査を行い、数値を確認することで、計算どうりの性能が発揮される建物かどうかの大きな判断材料ともなります。
しかし、次世代省エネ基準には明記されていたC値の基準が、2020年に義務化となる改正省エネ基準では、不可解なことにスッポリと削除されてしまい、気密性能を重視する住宅会社は、ごく僅かとなっているのです。
結果的に、ほとんどのユーザーは、知らないまま・知らされないままに家を求めているのが、現状です。
弊社では、ユーザーはもとより、業界の内外にも、今一度、気密の重要性を認識していただくために、今月より定期的に気密性能の公開検査を実施することにしました。
そして、先日、一回目の公開気密検査を実施し、結果は、新築当時と変わらぬ0.31cm/㎡でした。
この数値を簡単に説明すると、モデルハウスの床面積328.6㎡に対し、106c㎡の隙間があるということで、全体でちょうど名刺2枚分位の隙間面積ということです。
ちなみに、C値5.0の場合は名刺で言うと32枚分の隙間があり、C値2.0の場合でも名刺13枚分位の大きさの隙間があるということで、この隙間によって、住み心地や光熱費・家の耐久性に大きな影響を及ぼすのです。
家の通気と隙間による漏気を同じものと、勘違いしている方もいらっしゃいますが、通気と漏気は、似て非なるものということをご理解いただきたいと思います。
あくまで、通気は意図的に行うものであり、漏気は意図せずに空気や水蒸気・熱の移動をもたらしてしまうということです。
尚、 弊社では、新築10年目にも気密測定を実施し、C値1.0以下を保証しています。
次回の公開検査は、6月16日(土)PM3時より実施しますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
- 新着コメント
-
2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
-
2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
-
2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
-
2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
-
2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
この記事へのコメントはこちら