内断熱メーカーの営業マンが外壁の指摘同様、外断熱つぶしのトークによく使うのが、シロアリ問題です。
基礎外断熱は、地熱の効果により室内の良好な温熱環境を形成すると共に、基礎そのものが、紫外線や酸性雨の影響を直接受けない為に、コンクリートや鉄筋の劣化を防ぐ事で耐久性が大幅に向上します。
さらに、寒い冬や湿気の多い夏場において発生する床下の結露を防止する事で、土台・床組などの腐食防止に大きく寄与する事から、全国で急速に普及しています。
しかしながら、基礎外断熱の大きな欠点として、懸念されるのが地中に潜むシロアリによる食害で、十分に注意が必要です。
※ 以前は、基礎外断熱を批判していた多くの内断熱メーカーも基礎外断熱を採用するようになりました。
蟻害の怖さや発生原因に対して、無関心な建築業者が、単に基礎外断熱がブームだからといって蟻害対策を怠った施工をすると、築後わずか数年で、シロアリが断熱材の中に蟻道(ぎどう)をつくり、建物内に侵入、土台や柱の構造躯体に被害を及ぼす被害事例が、数多く報告されているのも現実です。
※ ちなみに基礎外断熱のシロアリ被害で検索してみて下さい。多くの蟻害が発生し大きな問題になっているのがわかります。
そうした中、弊社が取り組むソーラーサーキットの家では、薬剤を使用しない物理的防蟻工法を採用し、住む人の健康と環境にも配慮したターミメッシュフォームシステム(TMFS)を採用しています。
TMFSは、基礎の外断熱材はもちろん、床下のべた基礎内の配管回りにいたるまで、シロアリの子供でも侵入できないほど網目の細かなステンレスメッシュを敷設する事で、薬剤に頼らずして物理的にシロアリの侵入を防ぐ画期的なシステムで平成12年に全国で導入して以来蟻害はゼロです。
画像は、2001年に、シロアリが多く生息している鹿児島の指宿で、京都大学と共同で設置した試験体のデータで、TMFSを敷設しない試験体は、完全にシロアリの食害を受けていますが、TMFSを敷設した試験体は、設置後25年以上経過していますが蟻害は一切発生していません。
基礎外断熱の蟻害対策は、温暖化が進む現代において非常に大事なポイントで、今や日本全国に生息しているヤマトシロアリのみならず、家屋に大きな被害を及ぼす加害性の強いイエシロアリの蟻害も北海道で発生しているのです。
こうした現状において、物理的にシロアリの侵入を防ぐことができるノンケミカルの防蟻システムTMFSは、薬剤に頼ることなく長期にわたり防蟻性能が維持されます。
人体に影響がない自然の生態系を守る意味においても最良の防蟻工法といえるのです。
※ 換気口があれば建築中でも床下の乾燥が図れますが、換気口のない基礎の外断熱の場合、床下のコンクリートから水分が蒸発し、建築途中から床下に大量のカビが発生する可能性がありますので、十分な対策が必要です。
- 新着コメント
-
2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
-
2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
-
2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
-
2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
-
2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
この記事へのコメントはこちら