国は住宅における省エネ性を確保して、優良な住宅ストックを作っていくためには建物の高断熱化が重要だとして、省エネルギー基準を強化した住宅をZEH(ゼッチ)基準として設定し評価することになりました。
2014年に政府が閣議決定したエネルギー基本計画の中で、2020年には標準的な新築住宅をネット・ゼロエネルギーハウス(ZEH=Net Zero Energy House)とすることを目標にしています。
省エネルギー基準を強化した住宅とは、外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入による、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることをめざした住宅です。
ゼロ・エネルギー住宅のイメージ
弊社の建物仕様で、ZEH基準を満たすためには、断熱性能のハイスペック化に加え、ヒートポンプ式の冷暖房設備や給湯器・LED照明などの高効率設備を使用した場合の消費エネルギーに見合った発電量を確保する太陽光パネルを積載するということになります。
省エネルギー基準は国が定めた最低の基準であって、省エネルギー基準の達成が目標ではなく、より省エネで快適で長寿社会にふさわしい健康な住まいを長期的に実現するためにも、さらなる高断熱化は重要な技術だと考えております。
当社の建物をZEH基準に照らし合わせてみると、ハイスペック仕様(0.39W/㎡・K)の性能を確保することが可能となります。
※ 外皮熱貫流率UA値は、住宅事業主の判断基準モデルプランより試算したものでプランや建物形状などによっては、性能値が変わります。
但し、断熱性能をむやみに上げることは、夏の暑さや建築コストにも影響を及ぼすので、快適性や光熱費の軽減分との相対的なバランスを考慮することも必要です。
弊社の標準仕様でも、UA値は0.56W/㎡・kと十分なレベルにあり、かつ平均C値0.5という高い気密性能によって、計算値以上の省エネ性や快適性を発揮いたします。
さらに、LVLの構造躯体と外断熱を組み合わせることで、その性能が長く保持される高耐久の住まいが実現するのです。
いずれにしましても、弊社は外断熱を他社に先駆けて採用し、省エネルギー住宅の普及に努めてまいりましたが、時代の変化にともない、様々な制度や基準がつくられていく中で、これからも断熱のトップランナーとして、宮城県全体の住宅性能のレベルアップに向けて、努力してまいります。
ZEH基準の算出では、建物の間取り構成や床面積などが計算結果に大きく影響を与えますので、設計に際しては綿密な打ち合わせが必要となります。
近年、国では補助金制度も設け、ZEH住宅の普及・促進を図るための後押しを推進しておりますが、弊社でも、こうした補助金制度を積極的に活用し、ZEH住宅の推進に日々努めております。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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