春である。
過去に空手をやった経験がある。
K1で有名な、もはや伝説の選手など、リアルタイムで空手をしている時代を目の当たりにした相当に古い事であるが。
秒殺、という言葉があった。
が、実際の試合では、秒殺で決まる、そんな決まり手なんぞはあまり見た事がなかった。
とある大会での、ワタクシの試合。
どう言う訳か、某道の女性警官との試合を致した訳である。
本来、空手道の試合で、男女の組合などないのだが、エキシビジョン的な要素があったのか、或いはワタクシが女性とやり合うほどの実力しかなかったのか・・・・
兎に角、フルコンタクト形式の試合を持った訳である。
彼女の身長は百五十数センチ。体重は50キロなかったと思う。
か細いが、しっかりした目つきの精悍で美しい人だった。
以前から、「あっ」と思う人だとは思っていたが、まさか手合いを致すなど・・
お~~~~~っと思いましたねぇ
俺は167㎝。体重67㌔。引き締まった逆三角形の肉体。
自分では「ブルース・リー」だと思っていた(笑)
試合開始。
瞬殺だった。
左手指を捉えられ、一振り・・・・・
一瞬の出来事で、何が起こったのか分からないうちに、審判からストップ。
同時に、ドクターが走って俺の所にやって来た。
????????
何だ・・・・どうした????
美女に興奮状態で、メンコイ婦警さんに、いち早く襲い掛かりたい20歳のワガハイであるが、オイラの手を掴んだドクターと審判の剣幕にビビったのである。
自分のその手を見て驚いた・・・・・
小指が明後日の方を向いていた。
パーした左手に、小指の第一関節から先が見えなかったのである。
指は、真後ろに折れて、手の甲の方ににだらんと力なくぶら下がっていた。
骨折。
試合中止。
あははぁああぁ~~~
瞬殺である。
え・・・、俺が???
背は高くない、体重もない、が、腕っぷしには自信があったし、空手にも自信があった・・・はずだが・・・・。
その指の状態に気がついたら、気が遠くなるような傷みが襲ってきたのだが、
瞬殺・・・あんな可愛い顔して・・・・(^_^;)
当時のドクターも結構なもので、その場で引っ張って矯正を試みる訳で、あまりスマートではない。
そりゃぁ~死ぬほど痛い訳で・・・・・
未だに、その指は、曲がったままくっついてしまっている。
PCのキーボードを叩くのに、左手小指は動かないのである。
前置きが長くなったが、春のこの時は、それぞれの出来事が正に「瞬殺」である。
そこいら辺に出てきた「ウド」
タラの芽 アイコ カタクリ コゴミ コシアブラ ゼンマイ その他諸々(順不同)
旨・清・純・貴・爽・苦・露・珍・などなど
その一瞬一瞬の、瞬く貴重がめくるめくのである。
先日は、遂に、シオデの類を手中に収めた。
高貴な味である。
今しか喰えないのである。
シオデついでに、本当に自生のやまのアスパラも数本。
しあわせ~~~である。
タマランのである。
こういう人生は、貧乏だが、やめられない(笑)のである。
あらら、熊がウサギに…
その時は、間をおけば良かったねと…。
今は、左手の小指を見るたびにいろんなセーブ出来るでしょうか。
あなたが噛んだ小指ではなく、捉えられた小指の思い出。
熊仙人に今だから話そうの思い出にタマラン春紅葉です。(^_^)
今は、左手の小指を見るたびにいろんなセーブ出来るでしょうか。
あなたが噛んだ小指ではなく、捉えられた小指の思い出。
熊仙人に今だから話そうの思い出にタマラン春紅葉です。(^_^)
この記事へのコメントはこちら