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ハモコミ通信2016年5月号

  • ハモコミ通信2016年5月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 時を待つ

 スピード化の時代では、わけもなく先を急いでしまう人も少なくありません。

 たとえば、エレベーターに乗り込んで、行き先階のボタンを押すと同時に、無意識のうちに「閉じる」のボタンを押していることもその一つでしょう。

 なかには、すぐにドアが閉まらないことに苛(いら)立って、何度も「閉じる」ボタンを押してしまうこともあります。

 一般に、エレベーターのドアが自然に閉まるまでの時間は、四秒ほどだそうです。

 ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんは、ある時、この四秒さえ待てない自分に気がついて、深く考えさせられたと、著書の中で述べています。

 「『四秒すら待てない私』でいいのだろうかと。事の重大さに気付いた私は、その日から、一人で乗っている時は『待つ』決心を立てたのです。この決心は少しずつですが、『他の物事も待てる私』に変えてゆきました」

 そして、この待ち時間は、渡辺さんにとって、学生や苦しむ人たちのために祈る時間となったといいます。

 待つことの大切さをあかしてくれる話です。

 

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<コメント>

人は7つのことを欲している、ということを感性論哲学の芳村思風先生から学びました。

・わかってほしい ・認めてほしい ・好きになってほしい ・許してほしい ・ほめてほしい ・信じてほしい ・待ってほしい

 やはりありました、「待つ」ということ。

 コンビニのレジは待たせないことがウリ。それがあたり前の社会の中で、私たちは少しずつ「待てない人」になってしまい、「待ってほしい」という普遍的ニーズに応えられない習慣を知らず知らず構築してしまっています。

 小さな決心(この場合はエレベーターの4秒待ち)が、他の場面にも波及しているという点、学び実践したいところですね。

 


 

◎ 電話口のあくび

 ある日、Yさんは取引先から、問い合わせの電話を受けました。

 「いつもお世話になります」と挨拶を交わした後、受話器の向こうで相手があくびをした様子がうかがえました。

 《 仕事の最中にあくびをするなんて!》と、Yさんは腹立たしい気持ちになり、その後の会話に真心を持って、接することができませんでした。

 しかしその後、わが職場のフロア全体を見回すと、電話対応が必ずしもよいとはいえません。

 Yさんは、自分自身、何気なく行っている電話の応対で、相手に不快な思いをさせたことはなかったかと振り返りました。

 すると、話を早く進めようとして、相手の言葉をきちんと受け止めないまま、いい加減な返事をしていたことに気づいたのです。

 電話では、お互いに顔は見えていなくても、印象はしっかり残ります。何か他のことをしながら電話に出ている状況も、受話器越しに、案外伝わるものです。

 《 適度な緊張感を持って、電話対応をしよう 》と、心新たにしたYさんです。

 

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<コメント>

 Yさんは、相手のあくびをきっかけとして、自分にはそういう悪い面はないだろうか、と深く考えたところがすばらしいですね。相手を責めておしまい、というのが普通です。

 しかも、自分の職場のまずい点に気づいたことにとどまらず、自分自身の電話の応対のクセを見事に発見しました。

 自分のクセを自分で見つけられる人はそうそういないと思います。よほど注意深くふり返ることをしない限り。

 そういう点では、忌憚(きたん)のない意見を言ってくれそうな人に頼んで、教えてもらうといいかもしれません。

 


 

 熊本、大分で続いている余震。1000回超とは想像を絶します。

 少しでも早く、日常が取り戻せますようお祈りしています。エクアドル、ネパールの方々も大変な思いをされていることでしょう。こちらも一日も早く心安らかに過ごせるようになってほしいですね。

 巨大な竜巻や大地震、大型台風なども、巨大な地球にとっては些細な変化。その表面で生かされていることに感謝です。

2016.05.06:壱岐産業:[事務局ノート]

ソーラー式矢印板 エアロアロー2&ソーラーユニット

  • ソーラー式矢印板 エアロアロー2&ソーラーユニット

風が抜ける構造で転倒を防止

軽量で設置や撤去もカンタン!

ソーラーユニット(KPA-001)と組み合わせることで

ソーラー式として使える省エネタイプ。

積み重ねて収納できるので場所をとりません。振動につよくズレにくい!

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風抜け構造で転倒を防ぐ
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脚の収納がワンタッチで行なえる
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型 番 SKFB-006R
LED 赤・30個
電 池 単一電池2本(別売)
点灯パターン 点滅/流動
点灯時間 約30時間
材 質 フレーム部:アルミ
サイズ(mm) W756×H450
質 量 約5kg
その他 ON-OFFスイッチ・夜間自動点滅機能付

 

ソーラーユニット

ソーラーユニット

●ソーラー式エアロアロー2(SKFB-006R)と接続することにより、ソーラー式として使用可能となります。

型 番 KPA-001
ソーラーパネル 4w
電 源 ニッケル水素
無日照 約3日(満充電時)
サイズ(mm) Φ75×H140×W550
質 量 約1.3kg

 

お問い合せフォーム または お電話 022-233-1776 でお問合わせください。

 

2016.04.23:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2016年4月号

  • ハモコミ通信2016年4月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 心新たに

 四月は、新しい環境や立場でスタートを切る人が多い時期です。

 新入社員として、社会人の第一歩を踏み出す人、異動により新たな部署で働く人、担当が変わって業務に当たる人もいるでしょう。

 しかし、実際には、環境や立場も変わらず、これまで同様に働く人が大半でしょう。その状況は、時に緊張感を失わせます。

 だからこそ、入社式への参加や新入社員と接することが重要なのです。

 自分自身が内定をもらった時の喜び、入社式の場に立った時の緊張感、若き日の失敗を思い起こすことは、現在の課題発見にも通じるはずです。

  また、新人時代、失敗をして落ち込んでいた際に、先輩や上司の叱咤(しった)激励に助けられた経験を持つ人もいるでしょう。

 これまでと変化のない人ほど、四月は原点に立ち返るチャンスです。入社式や新入社員の存在は、むしろベテラン社員のためにあるのかもしれません。

 後輩の姿から学ぼうという姿勢が、新たな原動力となるのです。

 

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<コメント>

 このコラムの目のつけどころがすばらしいですね。えてして人の関心は特殊な方にばかり行きがちですが、実は大半の人は変わらないのだ、と。

 昔は、式というのはまさに形式的であまり意味がない、と思っていました。その頃は心の区切りというものを軽視していたのです。最近になってようやくその威力を感じています。

 先日、結婚プロデュース業をやっている友人から、大変興味深く、驚くべき数字を教えていただきました。34、51、18という数字です。なんだか想像できますか?

 平均離婚率34%に対して、結婚式を挙げてない夫婦の離婚率は51%、挙げた夫婦は18%なのだそうです。式、恐るべし!!

 


 

◎ 難しい仕事の受け止め方

 入社五年目を迎えたS君は、これまでの営業部から、初めて総務部に配属されました。

 新しい部署では、上司から次々と仕事の指示が出されました。

 一つの仕事が終わらない段階で、「これも頼むよ」「今日中にやっておいてよ」という具合です。

 最初は素直に聞いていたものの、あまりにも多い仕事量に、《 担当外の仕事もあるじゃないか 》と、不満が募(つの)りました。

 半年ほど過ぎたある日、大学時代の先輩にその不満を伝えました。慰めの言葉を期待していたにもかかわらず、先輩の口から出た言葉は「良かったね」という意外なものでした。

「できる人だと認められたから、それだけの仕事が与えられたのだろう。難しい仕事も、パニックになりそうな仕事の量も、喜んで受けてやっていくと、君の能力はさらに開発されるものだよ」

 S君は、その言葉に目が覚めた思いでした。難しいと思えることほど、成長の糧(かて)になるのだと受け止めて、向上のチャンスに変えたいものです。

 

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<コメント>

 これは本当にそうですね。その人ができそうにない仕事は頼みませんもの。大変だろうけど、この人ならきっとやってくれるだろう、と思って頼むわけです。

 逆の立場に立てば、頼まれごとは試されごと。これまでも様々な依頼をいただきましたが、ほとんど断らずやってきました。

 それもこれも、若い時にこの先輩と同じようなことを、義理の父から教えていただいたからだと思います。

 素直、というのは、人の成長に非常に大きな影響を与える要素ですね。私は素直な部分とそうじゃない部分が入り混じっており、お恥ずかしながら、いまだに素直になる訓練をしているところです。

2016.03.30:壱岐産業:[事務局ノート]

ついつい2度3度行きたくなっちゃうお店仙台

  • ついつい2度3度行きたくなっちゃうお店仙台
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【 郊外型カフェダイニング編 】

 

出張や観光、買い物などで仙台にいらっしゃる方のために、

ガイドブックではイマイチわかりづらい細かな情報、レアな情報をお伝えできれば、

というのがこの企画の趣旨です。

2か月に1回程度、レポートをあげさせていただく予定でしたが、

このところサボっていました。また、都合によりVOL4、VOL5は取り消しと

させていただきました。申し訳ございませんでした。

なお、もっと違う情報がスグ欲しい、という方は遠慮なくご一報くださいませ。

2016.03.19:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2016年3月号

  • ハモコミ通信2016年3月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 成長を見極める

「?啄同時(そったくどうじ)」という言葉があります。もともとは禅の言葉で、悟りを得ようとしている弟子に、師匠が教示を与えて、悟りの境地に導くことをいいます。

 言葉の意味は、鳥の孵化(ふか)に由来しています。

 ヒナが生まれようとする時、卵の内側からコツコツとつつくことを「?(そつ)」といい、親鳥が外から殻をつつくことを「啄(たく)」といいます。

  両方のタイミングが一致して、はじめてヒナが生まれることから転じて、物事を行うには、絶妙なタイミングがあることを表した言葉です。


「企業は人なり」と言います。人財育成は企業にとって不可欠です。

 しかし、人によって成長の度合いは異なるため、どのような教育を、どのタイミングでするのかという見極めは難しいものです。

 見極める鍵は、相手をしっかり見て、日々コミュニケーションを取ることから始まるのでしょう。

 職場に新しい仲間がやってくる時期です。指導する立場にある人は、一人ひとりの個性と成長を見守り、的確な教育をしていきたいものです。

 

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<コメント>

講演会などで、特に若い人に対して、講話者が次のように言うことが時々あります。

「これからお話しすることで、皆さんの心に響かないものは、
今のあなたにとって、必要のない情報だと思ってください。
何かビビッとくる部分があったら、それを吸収してください」と。

これはまさに、部分的?啄同時、と言えるかもしれません。
そもそも「気づく」「気づかない」ということは、神の領域のような気がしています。

 

◎ やがて花咲く

 春の訪れを感じられる季節になりました。とはいえ、三月上旬のこの時期は、真冬のように寒い日もあるでしょう。

 特に北日本の各地は、まだあちこちに雪が残って、春には程遠いと感じるかもしれません。

「何も咲かない寒い日は、下へ下への根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」

 この言葉は、シドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子さんの座右の銘(ざゆうのめい)です。高校時代の恩師に教えられた言葉だそうです。

 人は時に、自らの状況を不遇だと感じる時があるかもしれません。それは、人生における、厳しい冬のようなものでしょう。

 凍(こご)えるような寒い日は、自分を大きくするチャンスです。いずれ来る春に向けて、大きな花を咲かせるために、今できることが必ずあるはずです。

 地中にしっかりと根を張った植物は、少しのことでは倒れない強さと、しなやかさを兼ね備えて、天に向かって力強く伸びていくでしょう。

 

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<コメント>

「何も咲かない・・・」は、内容もさることながら、七七・七五・七五と言葉の調子がとてもいいので、気持ちよく体に入っていく感じがします。

我が家のクリスマスローズも、去年は花をつけなかったのですが、今年、見事に可憐な花をつけてくれてました。

1年間、がんばって根を張っていてくれたんだなぁ、と思うととてもいじらしく、感動が伝わってきます。

このコラムのように、人も同じですね。何をやってもうまくいかない時や、落ち込むような時があっても、やがて春は来ますからね。

松田聖子さんの歌「瑠璃色の地球」にもありました。
♪ 夜明けのこない夜はないさ。あなたがポツリ云う ♪

2016.03.02:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2016年2月号

  • ハモコミ通信2016年2月号

今年も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 成功者

  川の中の魚は、どうすればとれるでしょう。

  「一日中、川の底をのぞいていたとて、魚は決してとれるものではない」と、岩崎弥太郎は言いました。

  貧しい家庭環境の中で育った弥太郎は、勉学に励み、才能を発揮して、三菱財閥を築き上げました。

  人生の成功者である弥太郎は、チャンスを捉える方法について、こう述べています。

  「たまたま魚がたくさんやってきても、その用意がなければ、素手ではつかめない。魚は招いてくるものでなく、来るときに向こうから勝手にやってくるものである。だから魚をとろうと思えば、常平生(へいぜい)からちゃんと網の用意をしておかねばならない。 人生全ての機会を捕捉(ほそく)するにも同じ事がいえる」

 人生におけるチャンスは、待っていれば必ず与えられるものではありません。また、チャンスが訪れても、それをつかめなければ、手にすることはできません。

 大切なのは、チャンスが訪れた時にそれを活かせるよう、準備を怠らないことでしょう。

 

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<コメント>

魚のようにわかりやすいものはともかく、人生のチャンスが訪れていても、それがチャンスなのか、どうなのか、気づきにくいものもたくさんあると思います。

まずはそういう気づきの感度を高めておくことが、網の用意に相当することかもしれませんね。

それだけの知識を得ておくとか、思いを高めておくとか、そういうことに加え、体調を整えるというのもバカにできません。

早寝早起き、スッキリと目覚めてチャンスを捉えたいですね。

 


 

◎ 熱い風呂

 関東地方のある海沿いの町では、今も銭湯が健在です。番台があって、富士山のペンキ絵が描かれている、昔ながらの銭湯です。

 その町はかつて漁師町だったので、銭湯が社交場の役割を果たしていました。その日の漁や海の状態について、銭湯で情報交換をしていたのです。

 海で冷えた体を温めるため、お湯の温度はかなり高めでした。今もそれは変わりません。熱い湯を求めて、常連の年配者たちが毎日通い続けています。

 その一方で、銭湯のオーナーには悩みがあります。
古い銭湯に、若い人がなかなか来ないのです。何しろお湯が熱いため、子どもには敬遠されます。

 長年支えてくれたお客様は大事にしたい。とはいえ、新しいお客様にも来てほしい。

 お湯の温度を下げ、今風に改装すれば、客層は広がるかもしれません。しかし、馴染み客の足は遠のくでしょう。経営を維持できるかも不安です。

 町の銭湯文化を絶やさないために、一番いい方法は何か。老舗の銭湯オーナーは、まだ答えが出せないままです。

 

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<コメント>

皇居周辺の銭湯は、ジョギングを楽しむ人でにぎわっています。私も2回ほど、東京出張の際やってみて、その混雑ぶりに驚きました。

施設が古かろうが富士山の絵があろうが、都合のいい場所でお風呂に入れるというだけでニーズはあるのでしょう。

ただしお風呂の温度については確かに問題はありますね。
私もあまり熱いのは入れませんし、かといってぬるいのもイマイチです。

時間帯によって温度を変えるというのはどうでしょう?
子どもが利用する時間帯と漁師さんが利用する時間帯は違うような気がするので。

あなたなら、どういう解決策を提案しますか?

2016.02.01:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2016年1月号

  • ハモコミ通信2016年1月号

今年も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎面倒だから面白い

 Nさんの趣味は映画観賞です。観たい映画は必ず映画館で観ます。古い映画も、再上映する機会を待って、劇場で観るようにしています。

 「映画館の暗闇で観てこそ映画。日常から離れて、作品の世界に没頭したい」というのが、Nさんなりの理由です。

 とはいえ、映画のチケット代も安くありません。

 映画を観に行って帰るだけでも、時間がかかります。

 その上、わざわざ観に行ったのに、ものすごくつまらなくて、ガッカリして帰ることもたびたびです。

 お金もかかるし、時間もかかる。ハズレもある。それでも映画館で映画で観るのは、「失敗も含めて映画体験だから」とNさんは語ります。

 いい映画に出合った時の喜びはより大きく、期待外れだった時はより失望する。感情の振り幅が大きい分、その体験は、より記憶に残るのでしょう。

 物事への価値観は人それぞれですが、手軽な方法と、手間がかかる方法があった時、あえて手間のかかる方を選択するのも一つの道です。

 

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<コメント>

 作家の池波正太郎氏は、毎年の年賀状を5月から準備したそうです。

 人任せにせず、1000枚近い年賀状を書き終わるのが12月だ、と。

 私の場合は、年賀状は宛名も通信面もすべてプリントですが、必ず前の年にいただいた年賀状をみて、ひと言コメントは欠かしません。

 印刷したものだけでいいや、と思うようになったら出さないことにしています。時に「今年もよろしくお願いいたします」というありきたりの言葉になってしまうこともありますが、それにも心を込めます(まあ、多くの人がやっていることですね)。

 仕事もプライベートも、手間を惜しまず、感情のマイナスへの振り幅を恐れず、記憶に残る選択をしていきたいです。

 


 

◎九州のユニーク列車

 九州の最南端に「指宿(いぶすき)のたまて箱」という特急列車が走っています。

 わずか二両編成のその列車は、特急なのに速くありません。車両の内装には、上質な木が使われています。

 座席は窓を向いて座れる設計になっていて、乗車時には、玉手箱さながらに霧が噴出するなど、仕掛け満載の特別列車です。

 車両をデザインしたのは、水戸岡鋭治氏です。JR九州では、他にも「ななつ星」「或る列車」など、水戸岡氏が手がけた個性的な列車が走っています。

 < 利用者に本物を味わってほしい > という思いから、氏は、列車の内装や外装に、木材を使うことを提案しました。 腐食しやすく、コストがかかるといった不安を抑えて「やってみよう」と決断したのは、石原進社長(現相談役)でした。

 「どこの企業も『お客様第一』とお題目を掲げますが、最後は事業者の論理が働いてしまうものです。目先の利益を考えず、長い目で地域のことを考えられるか。それがやり切れるかどうかは、トップ次第です」

 地域おこしの背景には、独創的な案を採用した度量と決断があったのです。

 

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<コメント>

 先日、ある番組のゲストにJR九州の会長唐池恒二氏と石破大臣が出ており、興味深く見させていただきました。

 JR九州の「或る列車」の取組みを切り口に、地方創生のやり方、あるべき姿が論じられていました。

 JR九州の取組みは、実に肝が据わっていて、まさに長い目で事業を捉えているなぁ、と感心しました。

 「本物を味わってほしい」という点では、レベルはまったく違いますが、弊社でも、「子ども達に本物のでっかいふれあいをしてもらいたい」ということで「仙台ゾウ・プロジェクト」という企画を2009年に行ないました。

http://www.d1.dion.ne.jp/~yisma/ (仙台ゾウ・プロジェクトで検索)

 市民ボランティア130名の献身的な関わりのおかげで、

 子ども達の笑顔、ドキドキワクワクを増やすことができました。

 目の前のことに全力を投じるのと同時に、夢のある企画に想いを馳せていきたいですね。

2016.01.06:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年メール版

  • ハモコミ通信2015年メール版

 


↑プリントしてご覧になりたい方は、上の画像をクリックしてください。
PDFファイルがダウンロードできます。

 

今年一年、弊社配信の「ハモコミ通信」をご愛読いただきまして
ありがとうございました。

こちらは、ハモコミ通信のメール版(月2回配信分の2回目)を
1年分まとめたものです。

「ダウンロード」しますとPDF画像で1年分をご覧いただけます。

この中のひとつでもコミュニケーションのネタになれば幸いです。


株式会社壱岐産業
社員一同

2015.12.25:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年12月号

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◎やる気を起こすには

 進むべき道筋であるビジョンを示し、その目的を共有している組織は強いと言われます。

 会社においては、経営者、幹部社員、そして社員が三位一体となって、やる気を出して取り組まなければ生き残れない時代です。

 やる気を起こすカギは、《 あなたのためなら一肌脱ごう 》という気持ちを起させることです。

 もし人に何かを望むなら、まず自分から、相手の望むものを与えることは人間関係の法則です。

 例えば、相手に対して「もう少し自分に愛情と思いやりを持ってくれれば、もっと自分も優しくできるのに」というのは、人間関係が逆転しています。

 言い換えれば、「相手が自分の望みをかなえるまで、自分は相手の望みをかなえない」と言っているのと同じことだからです。

まず、自分から先に、相手の希望を満たしてあげたいものです。こちらが先に与えれば、相手も喜んであなたに与えようという気になるものです。

 職場の仲間の良さを確認し、言葉や行動で伝えていきましょう。

 

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<コメント>

 これ、けっこう深い話ですね。

 人間関係の法則、とここでは述べられていますが、このことを学校で習った方はいらっしゃいますか?

 法則としては習っていなくても、けんかを通して誰もが学んできていると思います。

 子どもの頃のけんかで、相手が先に謝ったらこっちも謝ってもいいよ、と自然に湧き出てくる感情をどのように処理してきたでしょうか?

 先生が仲裁に入り、互いに謝れ、と言われ、しぶしぶ謝ると、両方ともスッキリしてわだかまりが消える、っていう仕組み。

 誰もが経験したことがあると思います。

 これを仲裁なしにできるようになるとワンステップ上がるわけですが、子ども時代のままやっちゃっていることはありませんか? 私はよくあります(笑)。

 犬猿雉は、きびだんごをくれたら鬼退治に行ってもいいよ、と言いました。桃太郎は良い結果を望み、先に与えました。なんだか似てますね。

 先に与える、先に謝る、一歩低く身を構える姿勢が、ものごとをリードする上で必要なことですね。

 


 

◎パッとした人

 居酒屋で友人と旧交を温めていたAさん。盛り上がっている隣の席から聞こえてきた言葉が、ふと耳に残りました。

 「パッとしないんだよねー。あの人は」

 この「パッとしない人」とは、言われたことができない人、言われたことしかやらない人、何かを投げかけても反応に乏しく、仕事がスローな人を指しているようです。さらに、本人がそれを自覚していないとのことでした。

 では、「パッとした人」とはどのような人か、Aさんは考えてみました。

 《 例えば、仕事の受けっぷりがよく、スピーディで。期日を厳守し、かつそこに一工夫を加味できる人ではないか。そして、会社の方針をよく理解した上で、改善改革の提案をできる人ではないか 》

 居酒屋で耳にした言葉から、思いがけず、明日からの指針となるようなイメージを描くことができたAさんです。

 特に、仕事に一工夫を加えられる、パッとした人を目指そうと決意しています。

 

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<コメント>

 自覚というのは大事ですね。これなしでは、行動や考えの進歩はあり得ません。

 もっとも、あまりにマイナスな自覚を持って、縮こまってしまうようだと、それも困ります。やればできるというプラスのイメージを持って、まずは行動に移していくしかないですね。

 Aさんのように、いろいろイメージした中でも、特に1つに焦点を合わせ実行すると決めることが、結果につながる良いやり方だと思われますね。

2015.12.04:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年11月号

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今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎和の力

 八月三十日、アメリカのペンシルベニア州において、第六十九回リトルリーグ世界選手権大会の決勝戦が行なわれました。

 日本代表の東京北砂(きたすな)が、米国代表のチームに十八対十一で勝ち、見事、世界一となりました。

 東京北砂は一回に二点先制したものの、その裏に十失点して完敗ムードが漂いました。その点差を逆転して、劇的な優勝を飾ったのです。

 リトルリーグに所属するのは、九歳から十二歳までの少年少女で構成された野球チームです。東京北砂の強さの秘訣はどこにあったのでしょう。

 そのチーム方針は、1三振をしない、2ファーストストライクを狙う、3積極的な走塁、4簡単なゴロ・フライを確実にアウトにする、の四つです。

 皆が基本を大切にする、チームワークの良さが勝利につながったのでした。

 スポーツの秋です。自分でやるのもよし、観戦を楽しむのもよし。

 個人競技、団体競技、それぞれに魅力がありますが、特に「和」を大切にする日本では、団体競技の応援には力が入るものです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

<コメント>

 チームワークとひと口にいいますが、この事例はとてもわかりやすいですね。

 つまり守るべきことが明確で具体的であるために、誰もが実行しやすく、徹底的にそのとおりにやることを目指す中で、ベクトルが合ってくるのでしょう。

 集合天才、という言葉があります。

 一人ひとりは凡人であっても、あるいは偏った能力だったとしても、それぞれの個性がうまくつながっていったとき、その組織が大きな働きをする、という考え方です。

 ハモコミ(ハーモニーのあるコミュニティづくり)という言葉も、少しニュアンスは違いますが、その路線です。

 ただ、集合天才のほうは発揮する成果を重視していると思われますが、ハモコミは、そこに集う人たちの充実感、満足感をより重視した考え方です。

 


 

◎エジソンの前向き思考

 発明王エジソンの逸話は、現代でも多く語り継がれています。

 すでに名声を得ていた六十代の時、工場で火事が起きて、実験用の施設が炎に包まれてしまいました。

 その際、エジソンは落ち着いて、「これは、もっと良い設備に変えるチャンスである」と前向きに捉えたのです。

 電球の試作に一万個失敗した際も、「うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」と、気にしませんでした。

 一般的にはピンチといえる厳しい状況に見舞われても、エジソンは意気消沈することなく、逆に前向きに受け止めて、対処してきました。

 とかく人は、目の前で起こる現象の一面ばかりに心が奪われ、一喜一憂しがちです。その動揺から、対処の仕方をも誤まってしまうことがあります。

 一般的な評価という固定観念に縛られて、自らの可能性を閉ざしてしまうことはないでしょうか。

 起こった出来事を受け止めつつも、そういう時こそ勇気百倍、次なる一手を考える心の柔軟性を持ちたいものです。

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<コメント>

 この逸話のことは以前にも何かで読んだことがありましたが、改めてその状況を想像してみると、やはり並み外れていますね。

 そもそも試作に何回失敗したらあきらめるでしょうか? 

 私だったら10回か、せいぜいがんばっても20回かな、と思います。いや、1回2回であきらめることも少なくありません。

 100回でも十分すごいですが、10000回とは ! 

 絶対できるはずだ、という確固たる信念の賜物ですね。

 ケンタッキーフライドチキンの創始者カーネルサンダースさんも自身が開発したフライドチキンの調理法を売り歩いたとき、断られたのが1009社 ! そして1010社目で見事採用 !

 あきらめない力のすごさを感じます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 那須の藤城清治美術館を訪ねました。御年91歳。今でも現役のアーティスト(影絵作家)です。

 ちょうど紅葉も見頃だったため、作品のすばらしさもさることながら、美術館の森全体がアートでした。

 作品に対しての本人のコメントの中で印象に残ったのは

「夕日は世界で一番美しいと思う」

 那須には見どころがたくさんありますが、藤城清治美術館もぜひ覗いてみてくださいね。

 仙台市宮城野区の「かまぼこの鐘崎笹かま館」の2Fにも氏の作品展示があります。

こちらは無料です。

2015.11.12:壱岐産業:[事務局ノート]