ハモコミ通信2016 1月号

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今年も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。

 


 

◎面倒だから面白い

 

 Nさんの趣味は映画観賞です。観たい映画は必ず映画館で観ます。古い映画も、再上映する機会を待って、劇場で観るようにしています。

 

 「映画館の暗闇で観てこそ映画。日常から離れて、作品の世界に没頭したい」というのが、Nさんなりの理由です。

 

 とはいえ、映画のチケット代も安くありません。

 

映画を観に行って帰るだけでも、時間がかかります。

 

 その上、わざわざ観に行ったのに、ものすごくつまらなくて、ガッカリして帰ることもたびたびです。

 

 お金もかかるし、時間もかかる。ハズレもある。それでも映画館で映画で観るのは、「失敗も含めて映画体験だから」とNさんは語ります。

 

 いい映画に出合った時の喜びはより大きく、期待外れだった時はより失望する。感情の振り幅が大きい分、その体験は、より記憶に残るのでしょう。

 

 物事への価値観は人それぞれですが、手軽な方法と、手間がかかる方法があった時、あえて手間のかかる方を選択するのも一つの道です。

 

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<コメント>

 

作家の池波正太郎氏は、毎年の年賀状を5月から準備したそうです。

 

人任せにせず、1000枚近い年賀状を書き終わるのが12月だ、と。

 

私の場合は、年賀状は宛名も通信面もすべてプリントですが、必ず前の年にいただいた年賀状をみて、ひと言コメントは欠かしません。

 

印刷したものだけでいいや、と思うようになったら出さないことにしています。時に「今年もよろしくお願いいたします」というありきたりの言葉になってしまうこともありますが、それにも心を込めます(まあ、多くの人がやっていることですね)。

 

仕事もプライベートも、手間を惜しまず、感情のマイナスへの振り幅を恐れず、記憶に残る選択をしていきたいです。

 

 

◎九州のユニーク列車

 

 九州の最南端に「指宿(いぶすき)のたまて箱」という特急列車が走っています。

 

 わずか二両編成のその列車は、特急なのに速くありません。車両の内装には、上質な木が使われています。

 

 座席は窓を向いて座れる設計になっていて、乗車時には、玉手箱さながらに霧が噴出するなど、仕掛け満載の特別列車です。

 

 車両をデザインしたのは、水戸岡鋭治氏です。JR九州では、他にも「ななつ星」「或る列車」など、水戸岡氏が手がけた個性的な列車が走っています。

 

 < 利用者に本物を味わってほしい > という思いから、氏は、列車の内装や外装に、木材を使うことを提案しました。 腐食しやすく、コストがかかるといった不安を抑えて「やってみよう」と決断したのは、石原進社長(現相談役)でした。

 

 「どこの企業も『お客様第一』とお題目を掲げますが、最後は事業者の論理が働いてしまうものです。目先の利益を考えず、長い目で地域のことを考えられるか。それがやり切れるかどうかは、トップ次第です」

 

 地域おこしの背景には、独創的な案を採用した度量と決断があったのです。

 

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<コメント>

 

先日、ある番組のゲストにJR九州の会長唐池恒二氏と石破大臣が出ており、興味深く見させていただきました。

 

JR九州の「或る列車」の取組みを切り口に、地方創生のやり方、あるべき姿が論じられていました。

 

JR九州の取組みは、実に肝が据わっていて、まさに長い目で事業を捉えているなぁ、と感心しました。

 

「本物を味わってほしい」という点では、レベルはまったく違いますが、弊社でも、「子ども達に本物のでっかいふれあいをしてもらいたい」ということで「仙台ゾウ・プロジェクト」という企画を2009年に行ないました。

 

http://www.d1.dion.ne.jp/~yisma/ (仙台ゾウ・プロジェクトで検索)

 

市民ボランティア130名の献身的な関わりのおかげで、

 

子ども達の笑顔、ドキドキワクワクを増やすことができました。

 

目の前のことに全力を投じるのと同時に、夢のある企画に想いを馳せていきたいですね。

 

2016.01.06:壱岐産業:[事務局ノート]