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薬剤残留検査済み「蜜ろうSS」について
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ここ数年、蜜ろう化粧品や手作りハンドクリームでアレルギー性のかぶれや腫れが問題視されるようになり、昨年より薬剤残留検査済み「蜜ろうSS」を販売しております。このたびは一ヶ月以上も品切れさせてしまい、大変ご迷惑をおかけしました。
7月より、養蜂で使うダニ剤フルバリネートについて山形県理化学分析センターに依頼し、3度にわたり分析していただいておりました。しかし、残念ながら期待していた昨年同様の「検出せず」の値を得ることはできませんでした。
1度目は、1kg中 0.65mg。2度目は0.56mg。3度目は0.31mg検出しました。
(検査結果通知は、↑上記ダウンロードよりpdfファイルを開けます)
厳選して作りたての巣のみを採取したつもりでも、残留してしまうことに正直驚いています。
ということは、一般に流通している厳選されていない蜜ろうは、そうとう高濃度の残留になっていることがわかりました。これについては、いずれ残留している古巣のみも検査してみようと考えています。
ただ、検出はしましたが安全な値ですので、今回は0.31mg検出した蜜ろうを「 蜜ろう SS 」ではなく「 蜜ろう S 」と区別してハンドクリーム用に販売することにいたします。ご理解の上、ご使用いただけましたら幸いです。
では、このフルバリネート薬剤「1kg中 0.31mg」の値がどのようなものかについて説明いたします。
フルバリネートは、殺虫剤・殺ダニ剤として農業全般に用いられている薬剤です。特にアブラムシやカメムシなどに有効としてマブリック水和剤などは有名です。
農産物には国が認めた農薬残留基準値というものがあって、作物ごと、農薬ごとにその値が決められています。その値については、ネットにある残留農薬基準値検索システム(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団)で簡単に調べることができます。
→
こちらから薬剤フルバリネートを検索
それによると、
りんご0.5ppm、なし0.7ppm、さくらんぼ0.3ppm、いちご0.7ppm、柿1ppmまでフルバリネートの残留が許されています。
(mgとppmは同じ値 です)
さらに、「食べ物ではないこと」、「一回あたり肌に塗る蜜ろうの使用量は極微量」ということを加味すれば問題はないと考えられます。また30年ハンドクリーム用に厳選して販売してきましたが、一度もアレルギーが起きた報告はいただいておりません。
ただし、これまで蜜ろう化粧品でアレルギー性のかぶれや腫れの経験のある方は、すでに抗体を持っていますので、微量でも反応するおそれがありますので使用はお勧めできません。
現在、4度目の検査中で、結果は11月初めを予定しております。アレルギーの経験のある方、時間的に余裕のある方はいましばらくお待ちいただけましたら幸いです。未検出の蜜ろうSSが11月から販売できることを改めて期待しています。
なお、販売価格については、検査費用がかさみ、とても利益を出せる状況ではなくなってしまいました。つきましては、今回販売する「蜜ろうSタイプ」につきましても、これまでどおりの価格でお願いしたいです。何卒ご理解をいただけましたら幸いです。
ご不明な点は、どうぞお電話でお問い合わせください。
電話 0237-67-3260
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2019.10.05:
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