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土曜日の朝6時頃、ヨークシャーテリアのななこがやって来てわたしの部屋の扉を開けろ、とガリガリ爪をたてた。
扉を開けて、はしゃぎ娘が来たからには、ああ、もう眠れないと覚悟して、机の上の読み止しの本を取った。
そのとき机の上にあったペットボトルに手が触れたらしいのだが、気がつかなかった。
わたしはスノコベッドに入って、腹の上に載って来たななこを片手であしらいながら、本を読んでいた。
そのうち、ななこはわたしの手にじゃれることに飽きたらしく、腹の上から何処かに行ってしまった。
本を読んでいるわたしの耳に、小さなカチカチという音が聞こえて来た。
ななこが何かを齧っているのかと思って、回りを見てみたがななこの姿はなかった。
机の下に潜り込んで何かしているのかと、机の傍にも行ってみたが、そこにもななこはいなかった。
けれどもカチカチという音は、机から聞こえてくる。
見ると電源を切ってあるはずのノートパソコンが、ONのランプを点灯して聞き慣れない音を発している。
あっと思って見ると、ペットボトルがノートパソコンに倒れ掛かって、中のミネラルウォーターが、容器の半分ちかく流れ出してしまっていた。
ONのランプは点灯しているが、画面が真っ暗だったので、一度電源を切ってまた電源を入れた。
WINDOWSの文字が現れて、画面はまた真っ暗になってしまった。
もう一度電源を入れてみると、『オペレーティングのソフトが見当たりません』という文字が現れて画面はまた消えた。
それが、これまで5年間ちかく使って来たノートパソコンからの、最後の挨拶だった。
いわゆる水濡れ故障で、わたしのノートパソコンは成仏してしまったのである。

ペットボトルによる水害というものも、稀にあるものなのだ。

2006.06.13:higetono:count(1,500):[メモ/やれやれ]
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