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高校生の悪ガキ4人が集まって相談した。
女の子に声をかけて、つきあった経験があるかどうか。
誰もなかった。
やってみることになった。
4人が在籍している高校の東に、女子高があって、
並木の坂道を女子高生たちが通学していた。
手っ取り早く、これを誘ってみようということになった。
根性をきめて、なんぱに出掛けた。
ところが坂道に行ってみると、
歩いてくる女子高生がほとんどいない。
女子高生は、バスや自転車に乗って帰宅してゆく。
しょうがない、自転車の女子高生をつかまえよう。
じゃんけんで順番を決めた。
決心する間もなく、
おさげのセーラー服が自転車でやって来た。
先発君が駆け足でスタートした。
あ、あのっ、お茶のみませんか。
えー、おさげの顔が歪んで、目がまんまる。
気持ち悪―い。
こぐこぐ自転車。
あのっ、ちょっと、お茶、はあはあ、お茶。
おさげは見る間に遠くなった。
安全地域から何度かふりかえって、見えなくなった。
2番目君、3番目君スタート、
以下同文。
ポニーテールの自転車が走ってきて、わたしの番になった。
駆け足で伴走するかっこうになると、えっ、とこちらを見た。
お話しませんか。
わたしを見ている。成功するかも。
ちょっとの時間、話しませんか。見ている。
自転車をこぎながら見ている。
んー、今日はいいや、あーはははははは。

ポニーテールも去って行った。

2006.02.06:higetono:count(1,118):[メモ/やれやれ]
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