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04 月山の春・夏

  • 04 月山の春・夏
 10mの豪雪からの目覚は遅い。雪解けとともに咲く花々の命は神秘的でさえあります。7月~9月と雪解けと共に咲きだしていくのです。ヒナザクラ、ミネザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマ、それにシラネアオイと咲きだし始めます。山頂には7月上旬月山クロユリも群れをなして咲きだします。自然の営みから教えられる豊かさを、少しでも多くの皆さんに届けたいと思います。
<ミヤマシオガマ>04.7月中旬
2005.02.10:山オヤジ:コメント(0):[  夏 summer]

ブナの原生林を縫って雪上散策を(5)

  • ブナの原生林を縫って雪上散策を(5)
 紺碧の空に映えるヤドリギは冬の時期での「宝石」です。寄生植物で、月山では主としてブナやミズナラに寄生します。2種類あります。ヤドリギ(薄黄色)とアカミノヤドリギ(薄赤色)です。ホザキヤドリギの実に比べて、粘液があり、口につまんで吐き出そうとしても、ねばねばで取れません。これが幹に寄生できる原因です。2~3月頃に3~5mmの浅黄いろの花を付け、10~12月ごろ実を付けてくれます。それで毎年実は付けません。今年(05.2)は見事。キレンジャク(冬鳥)が群れになって実を食べている様は見事です。ヤドリギは昔から縁起木とされ、葉は婦人病薬にします。
2005.02.07:山オヤジ:コメント(1):[  冬 winter]

猛吹雪舞う2日間の弓張平・志津

  • 猛吹雪舞う2日間の弓張平・志津
 2/4~5連続猛吹雪でした。弓張平に入るやいなやお先真っ白。一寸先も見えず立ち往生です。夜に入ってもその勢いは衰えず、ホールからみる戸外の雪は、融合し離反し天空に舞い上がり、まさにこの世のものにあらず。幻想的で、吸い込まれそうになりました。翌日も衰えること無し。久しぶりの体験となりました。
<夜の幻想> 志津積雪4m 温泉が冬に温もりを与えてくれます
2005.02.05:山オヤジ:コメント(0):[■山オヤジからの情報]

ブナの原生林を縫って雪上散策を(4)

  • ブナの原生林を縫って雪上散策を(4)
 サルオガセのブナ林の傾斜面をジグザグに登りつめると、そこは広大な雪原です。それを包み込むかのように湯殿山が聳え立っています。紺碧の空に浮く稜線に白装束にまとわれた湯殿山は、今にも覆いかぶさってきそうです。心身ともに浄化されます。身動きが出来なくなりそうでした。
 稜線左りあたりは大越峠。旧六十里街道のピーク。今はひっそりと深雪の中です。ここからはスキーでの滑降。ブナの原生林を縫いながら、実に快適です。
2005.02.01:山オヤジ:コメント(0):[  冬 winter]

ブナの原生林を縫って雪上散策を (3)

  • ブナの原生林を縫って雪上散策を (3)
 ここ湯殿山山麓は湿気が多いところです。だから(2)での観察で述べた黒ずんでいるブナ(幹に苔が付着)が多いのです。ここで多く見られるのは<サルオガセ(サルオガセ科)です。地衣類で苔と異なり、胞子で繁殖します。ブナ 肌の模様形成も地衣類です。ヨコカワサルオガセといって、ブナの樹皮に群生します。冬期でも雪に埋まらない樹幹に付着します。毎年必ずここに来てサルオガセに会うことにしています。4~5本のブナに付着しています。見事です。
2005.01.30:山オヤジ:コメント(0):[  冬 winter]