カシラーナカ

燻る日々
 最近、テレビをつけると必ずと言っていいほどSMAPの木村拓哉が出ている。

 実写版ヤマトの番宣(っつーか映宣?)なのだろう。アニメ版はリアルタイムで観ていたが(歳がバレる)、実写版でもガミラス艦隊の砲撃を受けて傷つき「黒煙」を噴き出しながら航行するシーンがある。実は、アニメ版でもさんざん言われてきたことだが、「宇宙空間で煙は発生しない」のだ。しかし、あのシーンがなければ宇宙戦艦ヤマトではない。そのことを製作サイドはちゃんと分かっていらっしゃる。

 なんか「けむりオタク」みたいな発言になってしまったが、消防団たるもの、煙の色や匂いで可燃物や火災状況を把握しておかなければならないため、常に煙の状態に注意する必要がある。

 例えば、白煙は湯気の一種なので危険はないが、黄色の煙は可燃物が熱分解を始め「フラッシュオーバー(爆発するように一気に燃え広がる状態)」に至る予兆。黒煙は油が燃えたり有毒ガスが発生していたりと危険な状態で、他にも匂いや煙の量に注意することで火災現場での的確な判断が可能になる…と、こんな具合だ。やっぱり「けむりオタク」だろうか?

 これがホントのキムタクならぬ「ケムタク」。なんつって…。


 家でも会社でも、何かと煙たがられている私。
 いっそイスカンダルまでワープしてしまいたい…。
 歌舞伎役者の酒の上でのトラブルが連日テレビを賑わしているが、消防団も結構酒席でのトラブルが多い。

 とは言っても、酒乱が多いとか手癖の悪い人間が多いとか、そういう話ではない。消防団活動としては、(1)飲酒、(2)消火、(3)訓練の原則3パターンしかなく、その中で(1)の占める割合が圧倒的に多いため、統計上アルコール絡みのトラブルが多くなるだけ…という話だ。

 それも対一般人ではなく、消防団員同士でのイザコザがほとんどであり、カタギさんにゃ手ぇ出しちゃいねえよ…なんて言うと、そっち系になってしまうのでアレだが、消防団は世間の評判よりずっと紳士(?)で、間違っても灰皿に酒を入れて強要したりしない。どんぶりに酒を入れて強要する人はいるけど…。

 いすれにしても「酒は飲んでも飲まれるな」だ。

 あと「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」。

 それから「飲む前に飲む」。

 やっぱり「出掛けるのをやめなさい」。
 「劇団ふるさときゃらばん」のミュージカル「地震カミナリ火事オヤジ」が今日と明日、山形県内2ヵ所で公演される。劇団では同ミュージカル製作に当たって、本県を含む3,000人の消防団から生の声を取材したと言う。

 なぜ私に取材しない?

 私に取材せずに消防団を語ろうとは笑止千万、片腹痛い。私の話を聞かずして消防団員の心を分かったつもりだとは、ちゃんちゃら可笑しくて、ヘソで茶が沸かせるわ!もっとも私に聞いても、消防団についてはあまり分かりませんが…。

 私なら取材どころか、原作や演出まで手がけてやってもいい。原作だけに、サクサクっとね。広報で後方支援してやってもいい。なぜか本作は中学生以上対象のR13指定だが、私が作・演出なら飲み放題でボディタッチOKのR25指定にしたい。コレがホントの劇団ふるさときゃばくら!なんつって…。

 地震カミナリ火事オヤジ・ギャグ…。最近めっきり寒くなりましたね。