「デッカチ先生 学校日記」
山形市 西村岑一さん
失明を乗り越えて口述筆記で著した自伝的小説
『散りにし花は ~昭和二十八年、私だけの松川事件~』につづいて
西村岑一さん(出版当時78歳)の第2作目
『デッカチ先生 学校日記』の出版をお手伝いをしました。
高校の教師だった西村さん自身をモデルにした「南 一心」こと
「デッカチ先生」が主人公の自伝的エッセイです。
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昭和30年代後半、新採の南先生が赴任した大湊北高は、
地元の人たちからは「裏のガッコ」と呼ばれ、
生徒自身も、「どこの高校?」と聞かれるのが恥ずかしいような高校。
その大湊北高で、生徒たちの可能性を信じ、ともに悩み、
ともに成長していくデッカチ先生と生徒たちとの学校生活を縦糸に、
同僚の宏子先生、そして下宿の若女将との気になる関係を横糸に、
熱血漢のデッカチ先生が周りの人を巻き込んで、
生徒たちを変え、学校を変えた2年間をいきいきと綴っています。
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誰もが「こんな先生がいたらいいな・・・」と思いそうですが、
西村さんは長く校長先生も務めた経験から、
「先生方や生徒たちへの応援歌として、この作品を出版した」とのこと。
この『デッカチ先生 学校日記』は、
学校の先生、高校生やそのご両親はもちろん、年齢を問わず多くの方が、
それぞれの立場で大切なことに気づきそうな、そんな一冊です。
◎「デッカチ先生 学校日記」
B6判・247頁 定価:1,890円(税込)