久住昌之:作
谷口ジロー:画
(扶桑社 扶桑社文庫 2009年10月30日 第1刷発行、2014年12月20日 第7刷発行)
11月7日(土) 晴れ 日中はもやっと暖かい
娘を園に送り、戻ってから、10時からのお勤めへ。
お寺から10kmほど大峠方面の入田沢地内の墓地へ行く。
そこにはすでに集落がなくなっているのだが、墓地がもともと住んでいた方々で守られている。
好く手入れされているのが判る。
今日は、倒れて放置されたままの石塔をなんとかしたい、というご相談を受けて、結果的には撤去するということになり、そのご祈祷を行う。
ここの墓地使用者は全員、田沢の洞松院さまの檀家の方々なのだが、ご先祖さまを祀った石塔ではないということで、御住職が私の方へとおっしゃって、施主の方がご相談にいらっしゃった。
事前に調べてみたら、長さ<高さ)1m80センチぐらいで、一辺が30㎝超の立方体である。
完全に横倒しに建入れており、とても人が一人二人ではびくともしない重さがある。
わずかに表面が見える部分があり確認できるのは、「キリク」という梵字と百萬遍という文字だった。
想像するに、南無阿弥陀佛の百萬遍 お唱えするという供養塔ではないか。
このような石塔はあちらこちらで見られる。
今回施主になられたお二方のお墓の中間付近に建っており、もう20~30年ぐらい倒れたままでなないかということ。
この地域はたいへん雪の多い場所で、自然に倒れたとしても不思議ではない。
特定の人の慰霊碑ではなく、その昔、土葬の時代にはここに来て最後のお経をお上げて供養し埋葬を行ったのではないだろうか。
破損状況も進んでおり、この先のことを考えると、ここで供養して撤去するのが良いのではないかということになった。
供養並びにご祈祷を終えて、お昼前に一旦帰宅。
それからまた入田沢に向かい、大荒沢のお不動さまへ。
途中、道の駅田沢では、なごみの郷のスタッフの方が中心になって、雪囲い作業をしていた。
お不動さまでは、明日の雪囲いに必要な物品等の確認をする。
向かい側の大師山の木々の葉っぱもほとんど落ちたようだ。
じつは、この山の麓にかつて住んでいた方と、11月にその方の息子がまだ登ったことがないというので、一緒に登ろうということになっていた。
けれど、その方自身が近頃体調を悪くされ、、今年は無理なようである。
来年は万全な体調で一緒に登れたら良いなあ。
その後は、明日の雪囲い準備や法事などなど準備に費やして、夜は会合に出席。
じつは、同時間帯に簗沢の寺さまでも会合が開かれており、先の会合が思ったより早く終えたためお寺に向かった。
しかし、そちらもすでに終わってしまったようでお寺は真っ暗。
基本は、先に日程が決まった方を優先順になるのでこれもやむを得ない。
詳細は後日伺うことにする。
本日何とか終了。
11月8日(日) 朝小雨、時々晴れ 次第にお天気回復す
前夜、着どころ寝をしてしまい、夜中に目が覚めたら喉がおかしい。
声が出にくくなっており、春先と同じような異変を感じる。
またやっちまったか・・・。
春の反省が生きていない。。。
とにかく、5時起きして今日の準備。
まずは8時から、大荒沢不動堂の雪囲い作業。
有志の方々が15人ほど集まってくださった。
強い雨ではないが、小雨が降り、細木や板、ブルーシートを扱うと伝って雨水が合羽内に入って来てしまう。
皆さん慣れている方々、作業はトントンとはかどり、9時過ぎには終了。
お陰さまでこれで冬を安心して迎えられる。
お寺に戻って、10時から町内の檀家さんの宅にてご供養。
喉の調子は、本来の声ではないが、まぁなんとか大丈夫で、終えることができた。
ご供養後、お茶を頂きゆっくりとお話しすることができた。
帰宅し、それから川西町へ。
フレンドリープラザで、今まで関わって来ているミニコミ誌と遅筆堂文庫PJの共催イベントに参加。
東京でBookcafeをしている、ナカムラクニオさんのお話し。
遅筆堂文庫の案内を職員の方にしていただき、普段は入れない書庫にも入れてうれしい。
そして、トークイベントなんだけど、ナカムラさんは20人ほどの参加者に、逆に質問の連続。
これはもう、あくびをする暇のない、刺激的な講義。
面白い。
「本ってなんですか?」
「電話帳は本ですか?」
「いちばん最初の本はなんですか?」
「ショートストリーを作ります。はい、ではアラサワさん、で出しをどうぞ!」という感じで、予定の時間をオーバーしてもこれでもか!という感じ。
受け身の講義ではないので、緊張感があり、2時間近いトークイベントの時間がたちまち過ぎてしまった。
こういうのもありだなと思う。
さて、この後まだ続きます。
18時30分から福祉関係団体の月例化会と「芋煮会」で懇親を行う。
会場の三沢コミセンに5分遅れて到着。
通常の定例会は午後からなのだが、今月は懇親に重点を置くため夜の開催である。
19時過ぎに定例会を終了し、続いて芋煮会。
メンバーの女性陣による手料理である。
いやぁ美味しかった!
今宵はアルコールを我慢して、美味しいものを食べながら、たくさんご馳走になってきた。
この時はまだ声が出ていた。
というか、もうカスレかけていたのだけれども、しゃべりすぎたかも。。。
21時過ぎに帰宅。
慌ただしくもないが、一日いろんなことがあった。
はたしてこの声は大丈夫なのだろうか、などと不安になりつつ、うがいをしのど飴をなめて眠りについた。
11月4日(水) 晴れ
朝方冷え込み、霜が降りたようだ。
10時半よりお寺でご祈祷があり、併せてご相談の件があり、午前中は終了。
午後から用事があって、地区内の数件のお宅に伺う。
その際に「あどっつぁま、畑のものいらねが!?」と畑を作っている方々から、白菜とブロッコリーとカリフラワーを頂いた。
こちらの用で伺っって、逆にいっぱい野菜頂戴して。。。
いやぁありがたいごど~、娘さいっぱい食わせなんね(^^)
夕刻、帰宅したら、なんだか便所臭い・・・というより、むかしの肥溜臭い・・・。
まさか!
事件です。
ご飯中の方々ゴメンナサイ。
便槽が溢れてしまっていました。
そうとう大型物を入れており、片方を簡易水洗にして以来、半年に一度のサイクルで汲んでいたのだが・・・。
即電話して、明朝いちばんで、来てくださることになりホッとした。
こんな騒動の後ですが、今日は両親の結婚記念日。
五十何回目なんだろうなぁ。
ケーキを買ってお祝いした。
11月5日(木) 晴れ 朝は冷え込み霜が降りた
朝霧が街中を包み込んでいた。日中は晴れて気温上昇!
8時30分前に、業者さんが汲み取りに来てくれて、一安心。
今日は、おいたま草木塔の会主催の『草木塔巡遊 田沢編』を開催する。
平日で、お天気が良く、田沢編は2度目ということもあり、一般の参加者が少なく、われわれ会員を含めて15名ほど。
今日はご案内役。
人数が少なければ少ないなりに、それはそれでお面白い。
田沢コミセン → 下の町墓地 → 上屋敷薬師堂境内 →戸長里 →大荒沢不動尊 →道の駅田沢
なごみの郷で昼食。
新蕎麦が美味い!
予定通り午前中からお昼まで回って、田沢コミセンに戻り、隣の自彊会会館にてワークショップを行うことに。
草木塔の会会長さんでもある「?自彊会長」さんから会の沿革と概要をお聞きし、その後は、山仕事・木流し経験者をお招きして、お話しを聞きながら地図を作成しようというワークショップを試みた。
お話しはたいへん良かったのだが、地図に落とし込むにはちょっとおおざっぱすぎる地図であったため、ワークショップはちょっと難しかった。
その分、今まで聞くことができない貴重な山仕事のお話しをゆっくり聞けた。
お一人は九十歳を超えてなお達者でいらっしゃる。
もう一人は、八十歳をちょっと超えた、最も奥の集落に住む方(現在は口田沢在住)だ。
さらにコミセンで16時~17時まで会の月例会を行う。
その後さらに、いも煮会の懇親会があったのだが、娘を見ることになっていたので、私はここまで。
今日も夕食に野菜サラダで、娘に野菜を食わせよう作戦。
「野菜を切ってくれないか」と言ったら、きょうは「トランプするからダメ」と、あっさり断られてしまった(^^;
三歳児、そんなに簡単じゃぁないよなぁ。
11月6日(金) 晴れ 今朝も冷え込むも、日中は気温上昇
さて、今日はお勤めがないので、いよいよ家の周囲を片付けたり、冬に備える準備をしなければ。
こんなふうにお天気が良い日がいい。
夏からお寺の前に置いていた、簡易式のテントを撤去する。
もう年数も経ったし、金属でできている足の部分のうち一本が、完全に折れてしまい、残念ながら処分することにした。
昼食後、小屋などから捨ててしまうものをまとめて、千代田区林センターに搬入。
受付締め切りぎりぎりの16時ちょっと前に到着。
これで少々気持ちが軽くなった。
この調子で作業を進めたいものだ。
さて夕食は、またまた娘に野菜を食べさせよう作戦。
今夜はカリフラワー。
堅めにお湯でゆでて、水を切り耐熱食器に入れ、マヨネーズと醤油ベースのドレッシングをかけて混ぜ合わせたソースをかけて、上にとろけるチーズをのせ、オーブントースターで10分ぐらい焼く。
もうちょっとソースが濃い方が良かったけど、美味そう!
娘は、チーズが大好きなので、食べましたぞ(^^)
今月の16・17日に群馬に住んでいる伯父の家に行くことにし連絡した。
先月下旬に計画していたのだが、ちょうどお葬式が出たため、延期していた。
雪が降る前ということで、今度は行けますように。
11月1日(日) 朝まで小雨 やがて曇りのち晴れ
ちょっこら寝坊。
まずは朝のお勤めと合わせてご祈祷でスタート。
9時から町内の檀家さんに伺いご供養。
10時30分から米沢市内のお宅に伺い法事のお勤めと続きます。
お昼の会食は別会場に移動していただきました。
その途中で市営運動公園のトイレに立ち寄る。
青空、でもやはり11月。
木の葉が落ちて、空気が涼しいから寒いに変わりつつあるようだ。
百歳で大往生なさったおばあちゃんの13回忌。
私が子どもの頃、もの心ついた頃は60歳ぐらいだったんだんだなぁ。
しみじみと思い出しながらご供養をお行い、ご家族とお話しさせていただきました。
15時前に帰宅。
過日ご結婚なさった向かいの家の息子さんご夫婦が挨拶に来てくださったとのこと。
同居なさるようである。
今日は会えなかったけれども、今後ともよろしくお願いします、なのです(^^)
地域に若い人が住むって嬉しい!
11月2日(月) 雨 時折強く降り 夕刻は降ったりやんだり
早起きして雑用を終わらせ、今日の準備。
10時30分から、先日ご相談いただいた、石の祠の撤去に関わりご祈祷に伺う。
あいにくの雨ながら、軽ワゴン車の跳ね上げ式の後部扉を屋根に利用するというアイディアで、無事に行わせていただいた。
それにして冷たい雨!という感じである。
季節は秋から初冬へ向かっていると実感した。
帰宅してから知人と、ちょっとした打ち合わせ。
なんだか、まだ独身の人の縁談話。
このところ多いなぁ。
自分がそういうの得意か?って聞かれれば、けしてそんなことはなくて・・・。
なにしろ、自分が世の中的に見れば相当遅い結婚だったんだから(^^;
でも、だからちょっと遅めの婚活の相談をされるのかもしれぬ。
得意じゃないけど、いい塩梅にまとまればよいなぁと、ぼんやり思っている。
今夜の夕食は、娘に野菜を食べさせよう作戦。
キュウリとアボカドとトマトに、マヨネーズとしょうゆなどを加えたドレッシングであえて、チーズを振りかけて食べようと思うのだ。
娘にきゅうりとチーズを切るように頼んだら、すごくねっちょにしてくれた。
チーズはざっと切ってくれてよかったんだけど、粉チーズみたいになってた。
アボカドとチーズがねっとりとして濃厚になった。
それでも、娘はきゅうりと苦手なトマトを食べてくれたから良かった。
11月3日(火) 文化の日
朝方小雨がパラパラ降る しだいしだいにお天気回復 昼過ぎには晴れて気温上昇
今日も早起きして雑用を終わらせる。
相方は、米沢市街地にある西條天満公園で開催されるアートステーション祭りに出店すするということで早めに出かけて行った。
私も娘と実家のばあちゃんを連れて遅れて出かけてゆく。
11月となると野外イベントは、お天気によっては辛くなる。
幸い穏やかな天気になった。
相方は、友人と絵本屋さんと紙芝居などを行っている。
人出は・・・、まぁぼちぼちですかなぁ・・・(^^;
こんなゆるいイベントもあって良いかもしれない。
産業系のイベントや市町村単位のイベントにはない長閑さがありますね。
欲を言えば、もうちょっと一般の方々に来て貰えたらなぁとは思う。
それには、この場所は駐車場の問題がある。
隣接する商店街のパーキングは有料、無料の駐車場は遠い。
車がいちばんの交通手段となる地方都市、米沢ではそこんとこが一つのポイント。
来年開くときは、良い方法がないかなぁと思う。
私は娘とのんびり過ごせて、久しぶりにお会いする方々とも話が出来て、良かったなぁ。
後片付けを手伝って、少し早めに会場を後にする。
駐車料金900円なり。
車に乗って約5分弱、娘は爆睡!
1時間半ほど、遅めの昼寝。
穏やかな文化の日、満喫の一日でした。