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(174)『礼儀覚え書』

  • (174)『礼儀覚え書』
品格ある日本のために

草柳大蔵:著 (グラフ社 2000年6月発行)
2012.10.01:dentakuji:コメント(0):[お寺の本棚]

慰霊と供養

  • 慰霊と供養
曇天で霧雨と小雨の中間ぐらいの雨の一日。

稲刈りも一休み、なかなかはかどらない様子である。

そんな金曜日、昼前に車で山形市へ向った。
時折ワイパーを動かしながらウインドーについた雨を除けるというような小雨。
国道13号の新しくできた岩部山トンネルを抜けたら、曇天ではあるものの、明るく、雨は落ちていない。
上山市から山形市へ入ってもそんな感じ。
置賜方面を見ると雲がどんよりしているのが判る。


山形大学の医学部で慰霊祭に出席するためである。
私の叔母が、平成21年9月に亡くなり、かねてより献体を希望していたため、その希望に沿って山形大学に預けられていた。



今年の春以降に、学生の解剖実習のために役立てられたらしく、慰霊祭のご案内をいただき、横浜に住む孫夫婦と共に参列してきたのである。

医学部の体育館において、医学部の教職員と学生、多くの来賓、今年学生の実習に役立ち文部科学大臣から感謝状をいただく遺族の方々、おそらく過去に遡ってご案内されていることだろうと思われ、その奥のご遺族の方々、それに献体登録をなさっている方々など、相当多くの参列者で体育館はいっぱいであった。

予想通り宗教色はまったくなく、感謝状伝達式の後、式辞と挨拶、お礼の言葉等があって、最後に参列者全員が白い菊の花を檀前に献花をして終了した。

檀の上には、「献身無窮」という文字が書かれた板が掲げられている。
どういう意味なのであろうか。

献身はまさに身を捧げるという意味、無窮とは終わりなき、とか永遠ということのようなので、献身(的な心は)は永遠である、というようなことになるのであろうか。


遺骨を受け取り、夕刻にお寺に帰着してご供養のお経を読誦し、陽が落ちる寸前に墓地に行き納骨を終えた。
終えた頃には、周囲は夕闇に包まれていた。

伯母はお墓で、娘の遺骨と一緒になった。
なんだかむやみに切なくて、涙が流れる。
いとこが49歳で亡くなってから約10年、伯母が亡くなってからも丸3年もたっているのになぜなんだろう…。

慰霊祭ではそういった感情はまったく出てこなかったのに。
慰霊祭とご供養というものは全く違うものだ。

若い孫夫婦に供養をしてもらい、社会的には感謝をされて、その死を慰められたのだから、伯母の願いどおりになった、そう納得するべきなのだろう。
2012.09.29:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

生物たち

  • 生物たち
風が涼しいというよりは、寒いという感覚。
半袖が基本アイテムの私も、さすがにちょっといけませんで、長袖をはおってしまった。

朝方の小雨が上がって、近くの農家でも昼頃には稲刈りをしていた。

画像は、ミゾソバ。
実際の花はほんの数ミリしかない花で、密生して咲いている植物なのだけれど、よく見るととても一輪一輪はとても可憐な花が咲いている。
あちこちで今の時期に咲いている。


今日も引き続き、土曜日の「草木塔祭」の準備と打ち合わせ。
だんだん近くなって気分が盛り上がってきたような気がする。


テレビを見る。
政治家が出てる。
某党の総裁選挙で勝利した人で、あれ、またこの人ですか。
って、甚だ失礼で、ここまで無関心でよいのかと自分でも思ったのだけど、でも、そんな感じ。
関心がどんどんと離れてゆくのはなぜだろうな。




川西町のダリア園の近くまで行った。
そこには、ダリアが花瓶に差してあり、ミゾソバとは対照的な一つ一つの花がじつに華やかで鮮やか。
それが集まって、どぎつくならない程度に飾るのは、ちょっとしたセンスが必要だと思う。
きれいだなぁ。

ダリアはこれからの季節、もっと鮮やかな色が出る。
霜が降りるまでの間、冴え冴えとした花が楽しめる。


夕刻、裏の畑から、秘伝豆を二株ほど刈ってきた。
17時半を過ぎると辺りはかなり暗くなる。
栗の木はいっぱい実をつけていて、早い樹は間もなく笑んでくるだろう。
そうすると、今年はクマが来るだろうなぁ。
あんなにあちこちで出没しているんだもの。
昨日は喜多方市の郊外の畑で80代の方が、どうやらクマに襲われたらしくお亡くなりになった。
そんなことを思うと、背中の方がむずむずして、早めに家に寄ってきた。



もぎたての豆。
この画像は茹でる前。

夕食でさっそく食べたらなかなか味が良い。
いいタイミングだったかもしれない。

それにしてもクマさん。
そのあたりの山にいるのは間違いないし、それは、人間と棲み分けができていれば、いるべき生物だと思う。
けれど、人の住む家の近くまでたびたび現れるようだと、やはり怖い。
遭いたくはない。

夜は畑に出て行ったりはしないから、裏の栗をそっと食っていくぐらいにしてくれないかな。






2012.09.27:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

変わり目

  • 変わり目
秋晴れ、という空気になってきた。
先週までの、30℃を超えるような暑さ、ジリジリいう日光の皮膚感覚を感じない。

週末、米沢伝国の杜を会場に催される「なせばなる秋まつり」の中で、「草木塔祭」というものに協力することになっており、その詰めの準備と打ち合わせを行った。

初めての行事で、草木塔に関わりのある修験の流れをくむ寺院によるご祈祷を行う。
29日(土)正午から、伝国の杜の西側にある「置賜の庭」にある草木供養塔の前である。
ご祈祷の後は、昔山仕事で食べられていた「ばんだい餅」の振る舞いや、「うこぎ」の苗木のプレゼントもあるので、時間と興味のある方はおいでくださいませ!

その他いろんなイベントが、あるようですよ。



前日に市民農園で収穫した「秘伝」は、見かけはあまり良くないものの、食べてみたらなかなか味が濃くて良い。
畑の先生は「豆自体が充実していると旨そうに見えるけど、案外味が落ちてしまうものだ」と言う通りで、これでなかなか収穫時期が難しいものだ。

茹でた豆を、温め返しの舞茸ご飯にはじいて食べたら、これもなかなか旨い。
もちろん、そのまま食べても旨い(^^




26日は、あちらこちらで稲刈りを再開して、田んぼをコンバインが往復している。
コンバインで刈る人、トラックで運ぶのを待つ人、というふうに2人でいるところや、一人でこなしている人もありで、田んぼにはそんなに人はいない。
静かに収穫は進んでいるようだ。

わが家の隣りの農家からも、乾燥機の音が聞こえ始めた

さて、わがプランターミニ水田の稲刈りも、何時行ったらよいのだろうかと眺めている。

なんとかかんとか実になっているように見える。




透明感のある青空、山間の道の脇に連なるススキを見ていると、秋に変わったのだなぁと視覚的に感じる。

寒暖の大きな差は体調に影響を及ぼす。
夜うっかりしていると、大人も子どもも鼻水が垂れていたりする。
両親は、今に温風ヒーターを始動させていた。

脱ぎ着をまめにして、身体を冷やさぬようにして、体調を守らねばならぬ季節だね。


2012.09.27:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

お彼岸明け

  • お彼岸明け
お彼岸明けとなる25日。
お天気が回復して、晴れ上がった一日。

屋根の補修工事が始まる、・・・はずであったがなんと現場のすぐ上の屋根のトタンの隙間からスズメバチがワンワンと出入りしていて、とても危険で作業ができないため、駆除業者に獲ってもらってからの作業ということになり、数日延期になった。

時々、二階の部屋にハチが飛んできていたので、周囲を見ていたのだけれど、わからなかった。
たぶん、巣をかけたのは、ごく最近のことだと思うのだ。

屋根板金屋さんは、今年とても忙しいから段取りが狂って、たいへんだったろうなぁ。




そんなドタバタした朝でしたが、午前中は「初心者のための野菜園芸」で、市民農園の畑に育てている秘伝豆の収穫。
お天気は最高。

集まった受講者7人と先生と私を含む9人。
いずれも畑初心者なので、収穫の喜びは大きいようですね。
一人分に分けると、500gぐらいしかないのですが、じっくり味わって食べたいですね。




お彼岸最終日は、わが家の朝食はぼた餅(おはぎ)。
一般には中日にお供えして食べますが、わが家は子どもの頃から明けの日なのですね。
由来は、両親に聞いてもよく判りません。
「忙しいがらだべ。」ということになってます(^^;


畑での野菜園芸は、個人的にしてますから、こうして同じ趣味(興味)を持つ人同士が集まると、なんだか楽しいような感じがします。
たまにあって、いろいろ聞いたり、私のようにいただいた苗(ばかり)で、作物が生ったというような話をしたりするのが良いようです。

彼岸最終日は、智恵の行。
というより、智恵を得るための実践がこれまでの五日間の行と言ってもよいでしょう。
智恵とは何?
真理を見極める智慧と佛教辞典には書いてありますねぇ。
心理とは?ということになるのでしょうが、なんでしょうね。
ものごとの本質を見極めるチカラ?!というふうに自分なりに解釈しています。そして、またそれへの対応はまた別な行なのでしょうか。
いや、日々の暮らしが行かもしれません。

夕刻から、地域行事の会議に出席。
久しぶりだったのですが、あぁ、10年前と同じことをやってるなぁという感がいたしました。
良くも悪くもという意味で。

自らが主宰者だった立場で言うと、ちょっと切ないですなぁ。
2012.09.26:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]