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32 飯豊町宇津沢の草木塔

  • 32 飯豊町宇津沢の草木塔
中津川地区にある草木塔の中では5番目に古い草木塔が宇津沢という所にあるとのことで、案内して連れて行ったいただいた。

主要道である県道を、車で白川荘と源流の森を左手に見ながら先に進むと、やがて右手の山に向かって入る道路があった。
ここから大字宇津沢方面に向かう道である。
本道よりは狭いものの、車では十分に余裕のある道幅である。
どのくらいの戸数があるかははっきり判らぬが、やがてぽつぽつと家が見え始め、1.5kmも進んだところの道端に杉の樹があり、その幹と並ぶように草木塔があった。

入り口さえ間違えなければ、容易に見つけることができる場所に建っていた。
そして、草木塔の周囲は地域の人の手によるのだろうか、きれいに手入れされているように感じられる。

1mほどもある大きな塔で、薄明るいグレーの石の碑面にははっきり大きな文字で「草木塔」と刻まれている。

今までの草木塔にはなかった字体に思える。

向って右側には 慶応元年、左側には 六月 山口八良左ェ門と刻まれているようだ。
これまでの中津川の草木塔は建立者が明確でなかったが、この塔には個人名が記され明確である。
この人の子孫が今も残っているらしいのだが未確認。
もともとこの場所にあったのではなく、近くの畦道に倒れてあったのをこの場所に移転してきたものとのこと。
しかし、詳しい元の場所と移転時期はよく判らない。

近くに人が住んでいる家が見える。
機会があれば、地元の人にお話を聞きたいものだ。

周囲を眺めてみると、田んぼは跡はあるがほとんど作付けされていないようである。
かつては相当数の集落があったと思われるのだが…。
この地域については、再度訪ねて来て調べてみたいと思う。

(2012年10月)
2013.06.02:dentakuji:コメント(0):[草木塔を歩く]

お天気に誘われ

  • お天気に誘われ
まだ温度差に身体が追いつかない、そんな感じのまま5月を終えてしまった。

結婚披露宴に月2回出席って、久しぶりだったなぁ。
若い頃はそんなこともあったけど、この頃はなかなかね、披露宴そのものも少なくなっているし。

めでたい事や、その逆もありで、まぁこうした繰り返しで一日一日暮してゆくのでしょう。

客間に、花が活けられていると「あぁ、いいなぁ」と思います。



大荒沢不動尊のお堂の破損部分が次第に直されてゆきます。
最も被害が大きかったところが、トタンを張れる状態にまでなっていた。

ここからは見えませんが、右側の屋根も長年のの積雪の重さでかなり壊れており、この度はなんとかそこまで直してもらう予定。

5月8日の大般若会は7月8日(月)ということにいたします。




大荒沢までいったので、ついでに足を伸ばして…というにはちょっと遠いけど、喜多方市塩川(旧塩川町)へ。
距離にすると約40km(^^;
喜多方市のバイパスに入るまでの約24kmは信号がなく、そこからも信号はあっても流れがよいので、ほぼ40分あればついてしまいます。

好天に誘われ7月に行う草木塔の下見を兼ねて塩川公民館へ。



周囲はすっかり初夏の風景なのだが、道の駅 喜多の郷あたりから飯豊山がまだ雪をかぶっているのが見える。
それでも、だいぶ山肌が出た感じ。

来月、7月20日(土)は「草木塔との語らい」で、喜多方の熱塩や塩川を巡る予定。
楽しみ(^^
2013.06.01:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

鎮魂

  • 鎮魂
朝からポツリポツリと雨の30日。

今日は墓地で2件ご供養があるのになぁ…。
大降りはしないが、午後からは雨の確率が高くなっていた。

花が開きはじめた牡丹が、雨のせいでしぼんで見える。

牡丹は快晴よりも曇りの方が似合うような気がするが、雨には弱そうな感じ。

さて、お勤めの方は、まずある集落の山の中腹にある墓地。
過疎で十数軒あった家屋が今や3軒。
すでに市街地に引っ越した方が、その墓地を移転されるため、改葬のためのご供養。
息が上がるぐらい山道を登って到着。
昔は土葬であったろうに。
墓地は高い見晴らしの良いところに、ということか、あるいは、山地では平地は田や畑にして、墓地は山へということだっただろうか。

少々雨に当たられたものの無事に終了。


そして、お寺の墓地にて新たに建立するための地鎮り。
こちらは、すでに雨が強くなりかけたため、テントを張って終了。

弱い雨で、風がなくて幸いした。




午後から山形市へ。
「大学コンソーシアム」という、山形にある大学が連携して、市民開放講座を行うというもの。
 場所は山形駅前の「ゆうキャンパスステーション」という、民間のビルディングの一階フロア。
道路から自動ドア一枚開けるとそこはキャンパス。

『やまがた夜話』 草木塔のお話し第4夜。



最終夜は「草木塔と民俗」というテーマ。
4回とも大学の教授の方々。
日程の都合で2回目と4回目の2階をお聞きした。

今宵は、今までなかなか触れられることがなかった、祟りと鎮魂について言及された。
個人的なレベルでは語られていた、樹木や草木の命を断つことによる祟りが恐れて草木塔が建てられた可能性もある、という話しを公の場で説話を交えながらの講義。

1時間ちょうどではなかなか語り尽くすことのできない内容だったと思う。
けれども供養塔を建てるという思いの中には、この日語られたようなことが、私もあると思う。

お墓も、もしかしてある一面に置いて、そういう部分があるかもしれぬ。

ただし、この手の話を利用した怨霊よりも怖い生き霊が昔から今もいるんじゃなかろうかと、講義が終わってから仲間と語ってみた。



2013.05.31:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

(235)『壊れる日本人』

  • (235)『壊れる日本人』
ケータイ・ネット依存症への告別

柳田邦男 著 (新潮社 2005年3月30日)
2013.05.31:dentakuji:コメント(0):[お寺の本棚]

年々歳々

  • 年々歳々
牡丹の花がだんだん開いてきました。
爽やかなピンク、なのですがこのカメラではこのぐらいが限界かな。
それとも、カメラマンの限界でしょうか(^^;

29日(水)、朝方は雨が降っていました。
牡丹の花弁にも水滴が付いています。

朝は晴れ上がりがよく、しかし、気温の上昇とともに湿気も強い一日になった。
関東地方は梅雨入りしたとか。
2~3週間も早いらしく、さてこちらはどうなるのでしょう。
雪が消えて、あっと言う間に梅雨入りでは…。

娘が南天の実を採って喜んでいます。
一応口に入れないように注意しときますが、口に持っていきたがりますね。

今日は小児科に連れていく日なので、娘ちょっと余裕です。




そして、この日はお寺のお向かいの家のおばあちゃんの葬儀が、田沢の洞松院様で営まれた。
97歳、自宅で大往生。
子供の頃から可愛がっていただいた。

花の咲き誇るこの季節の旅立ち。
お世話になり、ありがとうございました。

合掌





2013.05.30:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]