答えにくい子どもの「なぜ?」に お釈迦さまならこう言うね!
円東寺住職 増田俊康:著
(主婦と生活社 2015年10月19日 1刷発行)
シンプルでストレートな質問って、答えにくかったりします。
なんとなく納得できるだろうなぁというような答え、よりもこれを笑いに変えてしまおうなどとあざといことを考えている私。
さて、この本の回答者はいたってまともです。
「お化けっているの?」 → 「見える人にはいるし、見えない人にはいない」
「天国や地獄ってあるの?」 → 「あの世にもあるし、この世にもあります」
「死ぬのがこわい」 → 「だったらよく生きよう」
「人の物を盗んではいけないの?」 → 「自分が安心して暮らすためだよ」
「なんで学校に行かないといけないの?」 → 「夢をかなえるためだよ」
というような感じ。
で、ちょっと引っかかったのがこれ。
「なんで子どもはお酒を飲んではいけないの?」 → 「子どもは自分でやめられないからだな」
ん~。
自分でやめられない大人もいっぱいいるなぁ、と。
20歳になったらお酒を飲める決まりなのだけれども、やめられなくて困っている(迷惑を掛けている)大人もいっぱいいる。
言いたいニュアンスは判るのだけれど、これはなぁ。
選挙権が18歳になった根拠は何でしょう。
18歳になったら、物事をきちんと判断できるということであるはず。
だとすれば、お酒を飲む判断も18才でしっかりできる人もいれば出来ない人もいるだろうと思うのだが。
こういうことを、考えるきっかけになる本だと思う。
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