感じること 考えること

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11月16日(火)  晴れ 時々曇り  午後から一時雨   気温は高めで暖かい

 

6時起床。

勤行、お掃除、ゴミ出しと朝することをまず終えて、今日の午前中はゆっくり過ごす。

まずは、大荒沢のお堂の様子を見に行った。

雪が降る前に、雨漏りする屋根を冬の間、保護するためのシートを掛けてもらうことになっている。

お堂の周りはまだ紅葉しているが、向かい側にそびえる大師山は木の葉がほとんど落ちて、冬を迎えようとする雰囲気だ。

これはこれで、また季節を感じさせる好い眺めだと感じる。

今年も大師山に登ることができなかった。

来年こそは!

 

さて、午後からお寺と他所で、人と会う約束が2件。

頼まれごとと頼みごと、という両極端の用事(^^;

 

用事を終えて少しだけ、街中を散歩した。

先日の小松の街歩きが楽しかったせいもあり、できるだけ米沢も歩いてみたいなぁと思う。

弁天通りにある、写真館の建物とか、こういうの見て歩くのは面白く楽しい。この近くの古書店 羽陽書房まで行って戻ってきた。

 

ゆっくり過ごせた一日、ありがたかった。

 

 

 

 

 

11月17日(木)  曇り 時々晴れ  午後から時々小雨   気温が下がった

 

5時に目を覚まし、草木塔に関する資料をさがし目を通す。

娘を園に送って戻ると、午前中に来客の予定。

 

東北芸工大の学生さんが、卒業制作として草木塔に関することを調べて制作したいという話があり、今日ということになったのだ。

十数年前にも、そういうことがあって、芸工大の学生さんたちとは縁があり、いろんなご協力も頂いている。

そんなわけで、人を介してご相談があり、もちろん協力させていただくことにした。

田沢コミセンの資料室などにある資料を見て、そのあと実際に草木塔を見学し、あわせて木流しに関係する場所や川なども見て回った。

以前の学生さんは、文化財の保存・修復を学ぶ人たちであったのだが、今回はグラフィックデザインを学んでいる学生さん。果たしてどんな成果になるのだろうか。

芸工大の卒展は、毎年欠かさず見学に行っているので、とても楽しみだ。

14時に、コミセン前でサヨナラ、健闘を祈ります。

 

明日、三沢西部小学校の児童が、社会科見学にお寺にやってきます。

何を見てもらおう、何をお話しよう。。。

資料を見ながら、妄想しつつ、準備です。

明日は晴れると良いなぁ。

 

 

 

 

 

11月18日(金)  晴れ

 

5時に起床。

まずは本堂の片づけとお掃除。

11時過ぎに、地元の小学校の1・2年生児童の皆さん9名がやってくる。

母校でもある地元小学校は、複式3学級で全校で28名という児童数の小規模校です。

それでも、みんな元気で、頑張っています。

 

娘を園に送って戻ってから、また準備。

いろいろ思いあぐねた結果、阿弥陀様に手伝っていただくことにしました(^^

1・2年生にお話するのってなかなか難しいのです。

資料を準備しても、読んで理解するのは、漢字が多くなっているし、平仮名では伝わらないことが多いし。

本堂の平座に安置している、地元の大工さんが地元の木を作って彫り上げた阿弥陀坐像があり、その阿弥陀さんに座敷まで下りていただいて、子供たちに触れたりよく見てもらおうと考えたのです。

 

この阿弥陀様をご寄進いただいた際に、私のお寺に時々来て下さる仏師さんと、この阿弥陀様はどのように安置しようかと相談したところ「身近な場所で触れ合える仏さまでいていただこう」という話になり、位牌檀の前に、座卓の高さの台に安置したのでした。

 

ですから、今日はまさにその役を阿弥陀様にしていただく、晴れの日です。

 

児童と引率の先生お二人、それに校長先生もおいでになりました。

そして、児童の皆さんに、お寺のお話をして、阿弥陀様に近付いてもらいました。

いろんな感想が出ました。

「耳大きい」「額に飾りつけてる」「頭の毛がぐるぐるだ」「笑ってる」などなど。

素直な感じ方だと思います。

これでいいのではないかと思います。

拝むということは、そこに込められた人々の願いとか、表現された思いがあることを感じてもらえれば、こちらから言わなくても、どこかで拝むという行為につながるのではないかと。

約30分ほどの短い時間でしたが、楽しい時間でした。

元気よく挨拶をして、帰ってゆく姿をしばらく眺めていました。

 

私の娘が入学する再来年は、児童数が初めて20人を割り込む年です。

それ以降、多少の人数の増減はあるでしょうが、大幅に増えるといことは期待できません。

地区での出生状況や、人口の減少の状態を見れば容易に判ります。

このままで良いのだろうか、そう感じ考え始めています。

子供が減っているのは田沢だけではなく、どこでもそうなのですから、学校をどうするかしっかり話し合う時期が来ているのではないでしょうか。

学校がなくなったら地域が消滅する、というような意見もよく聞きます。

けど、それはむしろ逆ではないかと感じます。

いつかどこかで、話し合う機会が必要だと思います。

 

午後は、先日ご葬儀を行った方のお宅に伺い、その後、打ち合わせが一件あって夕刻前に帰宅。

 

児童の興味深く阿弥陀様を見る顔が嬉しい。

なんだか、自分もいろいろ教えてもらったように感じる。

 

阿弥陀様には元の場所に戻ってもらって、合掌。

ありがとうございました(^人^)

 

2016.12.27:dentakuji:[なあまず日記]

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