前回の玉庭犬川の熊野神社からおそよ1km弱、小松方面へ戻ると、真言宗のお寺である瑞光寺があり、その境内地の一角にひっそりと建てられています。
建立は1868年(明治元年)11月とあります。
約40センチほどの小さな自然石にシンプルに「草木塔」と刻まれています。
熊野神社の草木塔から3年後、距離も近く、字体もよく似ている。
ただし、凝灰岩と安山岩という違いはある。
ご住職にお話しをお聞きしたところ、このお寺に大木があったのだが、事情があって伐らざるを得なくなり、その鎮魂・供養のために建立されたとのこと。
建立者と思われる瑞光寺の住職の名「宥寛」と刻まれており、由来は口伝されている。
由来が代々伝えられてきたのは、石塔に刻まれているものを除くと初めてではないだろうか。
けして大きな石塔ではないけれど、明治時代最初の草木塔はたいへん意味があるものである。
この記事へのコメントはこちら