ご縁がある

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11日(木)、娘は乳児園をお休み。
相方が育休最終日でもあり、娘は慣らし保育でいささか疲れており機嫌が良くない。
大人でも慣れぬ環境に放り込まれたら、くたびれるものだ。
お昼寝も十分寝つけなかったようなので、やむをえない。
それにしても、こういう子供を見てくださる保育士さん、専門家とはいえ、本当に頭が下がる。

親も頑張って働かなければなるぬ。


さてこの日は早起きして、潜清水(くぐりしみず)の水神様のお祭り。

2軒のお宅で祀っておられる。
早朝6時過ぎには始められるように出かけた。
お天気は好いのだが、寒い!
車の窓が凍っていた。

この潜清水は、まさに清水が出ており、その清水は弘法大師様が出して下さった、という伝説がある。
真ん中にお不動さまが祀られているお堂がありその左手に水神様の石塔が建っている。
ここは川から離れており、大きな沢も近くにないので、昔からこの清水を頼りに暮らしてきた。



豊富な水で雪の消え間ができて、そこにショウジョウバカマが咲いていた。
一年中水が切れることはないのだが、昔から比べると水量が減っているという。
また、この山の中腹近くにある湧水場所に最近サルの群れがやって来て、荒らされるようになったという。

ここにも猿の街があるのだ。



そして、かねてから予定していた「おいたま草木塔の会」の研修で喜多方や会津方面へ。
旧熱塩加納村の山尾と、会津若松に在住の二人の方にお話しをお聞きする。

山尾では今年91歳になられ、なお元気で地域文化の調査などを行っている方にお会いした。
明治時代の神仏分離が行われるまでは法印を務め、それ以降は神職という家柄の方であった。
屋敷内に不動堂があり、お不動さま祀られてある。

こうしてあちらこちらに出かけて、お話しをお聞きしていると、予想外にいろんなご縁があることが少なくない。
私の家も昔から法印で、ご本尊がお不動さま。
偶然と言えばそうなのかもしれないけれど、何の予備知識もなくお会いする方と共通点があると、お話しは予想以上に良い流れになるものだ。

さすがに耳が遠くなってらしたが、奥さまのご協力もいただき多くのお話しを聞きい、貴重な資料を見せていただいたり提供していただいた。





さらに驚きは、現役で車を運転なさること。
「今はほとんど近所しか運転しない」とのことなのだけれど、昼食のお店を紹介していただき塩川町までご案内いただいた。

私もあの歳まで調査研究の情熱を失わずに、元気でいられるだろうか?!
頑張らねばならぬ。

そこからさらに会津若松市へ。
電話で打ち合わせをしただけで全く未知の方であったのだけれど、その方はまるで旧知の間柄であるように私たちを迎えてくださった。

米沢と会津方面を結ぶ大峠や交流などに関して、たいへんな知識と資料を持っていらした。
このかたも、八十歳を超えておられるのだが、地域文化や歴史に対する情熱が並々ならないものを持っておられ、惜しげもなく資料を提供してくださった。

会津の人はなかなか凄い!
感動的な出会いをいただいた。



雪がちらつく大峠を越えて、17時半に田沢へ戻った。
お天気は下り坂で寒気が流れ込んでいるらしい。

娘は回復してきたようで、笑顔が戻ってきている。

早起きで出かけて多くの出会い、130kmほどの車の移動だったがさすがに眠気に襲われた。

目いっぱいの一日に、合掌なのである。
2013.04.12:dentakuji:[なあまず日記]

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