おとな は もんだい
おとな が もんだい
おとな の もんだい
五味太郎:著 (講談社文庫 2001年5月発行)
表紙に、大人問題の鏡文字で子供問題と小さく描かれている。
子供の問題は、つまり大人の問題が映し出されたものなんだよ、ということなのでしょうね。
子は親の鏡 と言いますものね。
子供はどんどん育つ。
毎日どころか、刻一刻と育っていくものだと実感できる。
それに対応した、「おとな」である私たちは何を考え感じ、どういう振る舞いをしてどんな言葉を吐いているのか。
「ちょっと待ってね」という言葉がとても多いと気づくことがある。
自分の都合に、子供は合わせてくれないからそうなる。
気がついて、こりゃいかんいかんと思う。
もう少し大きくなると、「急いでいそいで!」という言葉が多くなるに違いない。
これも、上の理由と同じ。
こどもの問題は大人の問題。
自分より後に生まれてきた人、それが子ども。
どんなふうに育って行くのか、考えなしの時は助けたり手をさしのばす。
暖かく見守ることができるチカラ、それが大人に試されているんだろうなぁ。
ところで、こどもはいつから大人になるのだろう?!その境目を考えると、正直よく解らないのである。
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