温度差

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日曜の早朝、お寺から8kmほど奥の方へ向かい、山林の林辺に建っているお堂のお祭りに行った。

この近所に住んでいる(いた)方々が氏子になっており、毎年この時期にお参りをなさっている。

国道からやや入ったこのあたりでは、十数戸が軒を並べて住んでいたのだけれど、今は常に住んでいる家が一軒と、冬季間以外の季節に住んでいる家が一軒と、別荘のようにして一年に数度しか持ち主が来ない家が一軒で、3軒だけになっている。
かつてのこのあたりの様子を知る人にとっては寂しいかぎりであろう。

それでも、この地から引っ越した人も含めて数軒でお堂を維持しお祭りを続けているのだ。
こうしたお堂や祠がこの地区にはたくさんあり、放置されて廃れるままになっているところも少なくない。
また、引っ越す際に、その引っ越し先に共に移転する例もある。

山の神様のように、その土地に祀られるべき祠やお堂もある。
祭主の方と、「どうするのが一番よいかなぁ」と、お堂の前で拝みながら、声なき声に耳を澄ましているところだ。




月曜日も、早朝に屋敷神さまのお祭り、午前中にご法事と、土曜日からこの三日間はほぼ同じペースでお勤めである。

朝から暑いのも毎日同じで、お昼には30℃を超える。
汗がどっと、じとっと、噴き出して、一日何度となく着替えることになる。

バタバタしているせいで、新聞もТVニュースも見る暇がない。
が、どうも最近は日本海上の島の領有権を巡るニュースが、聴くともなく耳に入り、どうも嫌である。

隣と土地の境界でもめやすいのは、国であろうと、ご近所であろうとも同じ。
お互いが聞く耳を持たずに主張し合えば、いがみ合うよりほかはなく、争いになってしまう。
利権が絡めば、それはますます面倒なことだ。
話し合うより解決する手はないのだ。
問題は、なぜ今このタイミングで、こういう行動を起こすのかということ。
冷静に受け止めなければいけないんだろうと感ずる。




入道雲が青空にモクモクと湧きあがっている。
暑い暑いと言っても、もう間もなく9月。
「暑い~」と言っていられるうちがいい。

昼と夜の温度差を感じるようになり、夜の虫の音が、だんだんと冴えてきているこの頃である。


2012.08.28:dentakuji:[なあまず日記]

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