お八日

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7月8日(日) 曇りのち晴れ

昨夜までの雨が上がって、朝方ちょっとポツリと来たものの、午前中にはお天気が回復した。
昨日のようなべとついた空気はなく、夕方からはまた涼しくなった。


早朝から地鎮祭があり館山へ。
簗沢の檀家さんで、新築して引っ越しをされる由。
新たな地に居住する第一歩がこの地鎮祭になる。
この土地の鎮守様などの神様に、土地を削り建物を建てることに対して、願い認めてもらうというような意味合いが地鎮祭にはある。
家族の皆さん、施工する業者さんと共々祈願させていただいた。




それから、8日は大荒沢のお不動さまの登拝日「お八日」。
雨あがりで緑が鮮やかである。
林道を登って行くと、道端のヤマアジサイの色が鮮やか。
マタタビの葉も半夏生している。

お堂の周囲の雑草が伸びている。
常に管理していただいた方が一昨年に亡くなって以来、その役目は私がやらなければいけなくなった。
近日中に草刈りをしようと思う。

お堂でお勤めを終えてから、また米沢市街を通って近郊の里へ向かう。



田んぼと果樹農家が並ぶ田園地帯。
この中のお宅の屋敷の古木を伐るということで、ご祈祷を依頼された。
古木や想い出のある樹木については特に、樹の魂みたいな生命を感じることができるような気がする。
もちろん全ての樹木には命があるわけなのだけれども。

私たちの想い、樹木への感謝と、樹の命を人の都合で伐ってしまうことに寄る恐れ、そういったものを鎮めるためにご供養し祈祷するという風に思う。
気持ちの問題かもしれぬが、これは自然全体への向き相方と同じように思う。
自然にあるものを軽んじて、人は何でも思い通りになるなんて思うと、しっぺ返しがある、そんな気がするのだ。
自然中で謙虚であること、それが祈りであるかもしれぬ。



夕刻、きれいに晴れ上がり、相方と娘(ベビーカー^^;)の3人で散歩。
お寺のあるところは山の関係で早く陽が落ちてしまう。
それからまだ1時間近く陽が出ている南の田んぼの方へ向かう。

「なんだか、1時間も損しているような気がするね」と相方が言う。
そうかもしれぬ。
子どもたちが、急な坂を自転車でグイグイと昇って行く。

いい季節である。

2012.07.09:dentakuji:[なあまず日記]

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