3月8日(木) 晴れ
暖気が続いて、境内の大きな雪山の中からお寺の門標が顔を出した。
今年の大雪と言って間違いないようだ。
比較されるのは、平成17~18年シーズンの大雪。
降雪量を足していった数値では、その年より1m以上今年の方が少ないようなのだけれど、現時点の積雪量はおおよそ30㎝ぐらい今年の方が多いらしい。
感覚として、今年はかんじるからなぁ(寒いから)というのが当たっている。
雪の消えが遅い。
さて、毎月8日は大荒沢不動尊の登拝日。
屋根の雪はどうだろう、雪崩は…と案じながらも、天気が良いので気分好し。
本当に春の日差しで、コートもいらない。
堅雪からざけ雪に変わっているので、スノーシューを掃いて行って正解だった。
天気が良いゆえに、樹が伐られたこの季節の山は雪崩が怖い。
この場所は、それほど上部まで伐っていないので、大きな雪崩は来ないだろうとは思う。
しかし、数10mの間、左側が崖になってるので逃げ場がないので、急いで歩いて行った。
今日あたりは、山を遠目で観ると、標高の高い陽当たりの良い伐採した地点は、雪面にひび割れが出ている。
雪崩が来ないという保証はない。
しばらく歩いてお堂に到着。
「おおっ!! むむっ!!! 雪が落ち切っていない…」
予想以上に屋根の雪が残っていた。
雨が降ったし、暖気も続いていたので、もっと落ちていると思ったのだが。
これは、けっこう怖い。
それにしても、150年経過しているこの建物の丈夫さに感心する。
ちなみにこれが1月8日。
そして、これが1月21日、雪下ろしをした日。
看板を見ると、その後どれだけ積もったかがわかる。
2月8日は、檀家さんのお葬式がありこれなかったのだ。
おそらく、その日前後が最もすごい雪の量であったろう。
ご祈祷の行を終えて、仁王門の雪をつついてから自坊に帰宅。
玄関で老猫のトッコの出迎えを受ける。
こいつは、このところめっきり元気がないのだが、穏やかな天気に誘われて、ひなたぼっこをしているようだった。
声をかけたら、鳴きかえしてきた。
猫たちにも待ち遠しい春なのだ。
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