2月7日(火) 雨
寒気がゆるみ、夜中から雨音がして、屋根からザザッーと雪がこけていく音が朝方まで続く。
とても久しぶりの雨だ。
軒にくっついた雪が沈んでくだろうなぁ、今まで落ちなかったとこもこけてくなぁと、ぼんやりとしながら起きた。
窓から外を見ると、道路のザケ雪(方言?:ザクザクした雪のこと)を、除雪車が掃いた後の山が道端にできている。
夜中からたっぷりと雨を吸った雪は、前日までの凍った分厚い(最も厚いところで約30㎝)氷と雪の層を融かし、かき氷のようになってしまい、車の運転はたいへん。
こういう日は、街の横丁に入って行ったらたいへんなことになる。
お寺の境内と駐車場も同様。
まずこの雪を片づけることから一日が始まる。
この日は、なにしろ、いろいろあって慌ただしい。
午後に檀家さんの葬儀が執り行われ、午前中に火葬があるのだ。
そして、この日は、一日に生まれた子どもが、母子ともに順調で退院の日。
お寺ゆえ、こういうこともあり得るのだけれど、それにしてもびたっと当たってしまった。
午前中に退院の手続きを終えて、義父母の助けを得て赤ちゃんは初めて外界の空気を吸ってわが家へ。
医院のスタッフの皆さんに見送られて、陶子(とうこ)はわが家の祖父母に家に招き入れられた。
何か感じているのだろうか。
お腹がいっぱいのせいか、車で移動中もすやすやと眠っていた。
わずか、2時間の滞在で、実家へ。
私も慌ただしく出かけなければならなくて…。
なんだか、すげない気持ちなのだけれどね。
子どもにはかわいそうだけど、きっと自分の親もこういう気持ちを味わってきたに違いない。
ものごころついてから、子どもの私は、お寺ゆえの不便や残念と思うことはあっても、それを不幸だと思ったことはないなぁ。
我が子も、たくましく育つのだぞ!と願うのだ。
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